闘う嫁のマナーノート

厳しい姑に鍛えられた嫁のマナー知識や子育て、行事に関する備忘録

浴衣帯の結び方で温泉旅館は前後どっち?おはしょり無くても良いの?

   

yukata
温泉旅館に行くと、お風呂上がりに浴衣を着たくなるものですよね。
でも、浴衣の着方が分からず悩む人は案外多いものです。

普通の浴衣だと帯の結び目は後ろですが、旅館で浴衣を着る人の多くが前で結んでいます。また、普段の浴衣だと、おはしょりを作るはずだけど旅館でおはしょり作る人なんているのでしょうか。そもそも、普段の浴衣と旅館の浴衣に違いはあるのでしょうか。

今回は、温泉旅館等における浴衣について、

・帯の結び方は前後ろどっちなのか
・おはしょりを作らないで良いのか
・インナーは着なくていいのか

以上についてお話しします。

スポンサードリンク

浴衣の帯の結び方で旅館の場合は前後どっち?

着物の帯の結び目は、通常の浴衣だけでなく旅館で着る浴衣も本来は後ろにすべきという考え方があります。ですが、実際には前側で帯を結ぶ人が多いです。

この理由について色々調べてみたのですが、こうすべき、という厳密な作法は見当たりませんでした。元々着物の作法は明治時代に入って西洋のドレスコードが導入されてから整えられたようなもので、江戸時代までは結構自由に楽しんでいたものです。その中でも浴衣は「くつろぎ着」というのが出発点で、旅館における浴衣は普段の浴衣よりも更にラフな要素が強くなっているのです。
では実際どうなの?という実用面で、次のような理由がありました。

・寝巻き代わりに着るため、結び目が後ろ側だと仰向け寝が出来ない(背中に帯が当たって痛い)
・帯が細めで長さも短く(ウエスト2周程度しかなく)、おしゃれな結び方ができない
・一般的な浴衣と違って腰紐がなく、いきなり後ろで帯を締めるのは難しい

では「帯は本来後ろ側にすべき」という人は何故そのように言うのか、と気になったので浴衣をよく着る知人に尋ねたところ、帯の結び目が前にあると見た目が悪いという話でした。これは、昔の花魁や遊女のような、前で帯を結ぶと解きやすいし品の無いイメージを抱いてしまうことも理由にあるようです。ですから、部屋の外に出る場合は後ろに結び目を回すというのが無難なようです。また、部屋に備え付けの羽織があれば、羽織ることで前側にある帯を隠すことが出来ます。

帯を後ろで結ぶ場合について言うと、自分で着る際に最初に前で帯を結んでから仕上げとしてグルッと後ろに回して持っていくのですが、コレって、やってみると回すのは意外と難しかったりするのですよね。でも浴衣の着付けが上手な人だと、外出用に帯を後ろ側で締めて、寝る際に再度グルッと前に戻して仰向けでも困らないように布団に入るそうです。

そうそう、多くの旅館では紺と白色のような地味な浴衣が多いのですが、温泉旅館によってはオシャレな色浴衣を用意してくれるところもあります。その場合は帯の幅が少し広めで長さにも余裕があるので、後ろ側で結びやすいし、浴衣そのものも着やすいと思いますよ。


スポンサードリンク

温泉旅館の浴衣におはしょりは必要なの?

旅館に用意してある通常の地味な浴衣の場合、おはしょりを作らない状態でちょうど良い丈になるよう仕立てられていることが多く、通常おはしょりを作る必要はありません。

ですが、温泉旅館などでは、外に着て行けるようなおしゃれな色浴衣を貸してくれるところもあり、この場合はおはしょりを作るべきか悩む人が多いです。自分で着付けを簡単に出来る人なら簡単におはしょりを作れるのですが、浴衣といえども自分で着付けするとなると躊躇する人が多いのではないでしょうか。

もし温泉旅館に泊まる場合等で心配だったら、「備え付けの浴衣がおはしょりを作る仕立てか、そうでないのか」を事前に宿に問い合わせてみる方が良いですよ。あらかじめ分かればYoutubeなどの動画で着付け方法を見て、実際に練習できなくてもイメージトレーニングだけでもやっておけば本番もマシになるものです。それに、本格的に着付けしなければならないような浴衣の場合は、旅館で着付を教えてくれたり、着付けを手伝ってくれるところもあります。

それに、そもそも旅館というのは宿泊してくつろいでもらう場なので、おはしょりを作れない人に無理強いさせるようなことはしないはずです。おはしょりなんて無くても大丈夫、着付けが苦手な人でも大丈夫ですよ〜、という発想のはずです。

むしろ、浴衣を着る上で一番注意すべき点は、襟合わせです。
多くの人が、浴衣というと帯やおはしょりのことを気にするのですが、実はそれよりも、浴衣を着ていて前がはだけてしまうというのが一番みっともない状態なのですよね。特に現代の若い女性は胸のサイズが豊かでウエストがキュッと細いし。通常の着物ならタオルで体型補正して着れば上手に着れるけど、温泉浴衣の場合はこのような補正は行わないので、着ているうちにはだけてしまう可能性が高いのです。
「おはしょりがない浴衣は襟元の固定が難しくないので着るのが簡単」というイメージがあるけど、実はおはしょりがあることで上半身の微調節が出来て着崩れせずに済むのですよね。

ですから、浴衣を一度着てみて「襟合わせがきちんと出来ない気がする。幅が私のバストには少し狭い。」と感じた場合は、後ではだけてしまう可能性が高いので、ゆったりした1つ上のサイズがないか聞いてみる方が良いでしょう。この場合にサイズアップして丈が長くなってしまう場合は、おはしょりを取ることで丈の調節をすると良いですよ。

ちなみに、おはしょりをする場合は腰紐があった方が良いので、迷う場合は自分で腰紐を持参する方が良いですし、もし無い場合でも、旅館で貸してくれるケースもあるので尋ねてみるといいですよ。

浴衣のサイズについて

浴衣サイズについては、旅館によって貸してくれる浴衣の種類が異なるのですが、一般的な浴衣としては「大・中・小」とか「S・M・L」等の3段階で、通常は男女ともMか、男性がMで女性がS、というパターンが多いです。
ただ、身長の高い人だとMだと短いし、逆に背が低い場合はMだと長すぎます。
浴衣の適正な長さは「裾がくるぶしの位置」ですが、多くの旅館ではサイズをいくつか揃えているので、遠慮しないで他のサイズがないか尋ねた方が良いでしょう。

また、温泉旅館にある色浴衣の場合はフリーサイズのこともあります。この場合には、おはしょりで丈を調整する本格仕様の可能性もあります。

温泉浴衣のインナーは何かつけるべき?

襟合わせの心配と同時に、女性にとってはインナーの心配も出てきますよね。
「浴衣に着替えてあとは寝るだけだからインナー無しでもいいわ」と気楽に考える人もいますが、眠っている間というのは着崩れを直せませんし、寝相が悪いと朝起きたら胸が丸見え状態になる可能性かあります。ですから、寝相が悪いと心配な人は、やはりキャミソール程度は着ておく方が良いですね。

旅館の浴衣はパジャマとして使う目的もあり、生地が結構薄いので下が透ける可能性もあります。ですから、確かに上半身にはインナーが必要ですが、下半身は逆に短パンなどを穿くとそのラインが見えて格好悪くなる可能性もあるので、もし穿く場合はラインの目立たないものを用意しましょう。

また、旅館の中で活動したり外へ出たりする場合はやはりインナーをつける方が良いのですが、季節によってもインナーの種類は使い分けた方が良いですね。
夏ならキャミソール、外出するならブラ付きキャミソールか、ブラジャーとキャミソール。
冬ならブラジャーと長袖ヒートテック等。

もちろん、旅館備え付けの羽織があるので寒さ対策にはなりますが、元々旅館の浴衣は薄手なので寒い冬に外出する場合はヒートテックのインナーがあると安心ですよ。


スポンサードリンク

さいごに

旅館の浴衣の場合は、おはしょりを作らずそのまま着るよう最初から長さが短めになっていることが多いのですが、丈の長さによっては、調節のためにおはしょりを作る方が良いケースもあります。
とはいえ、着物を着慣れない人にとってはハードルが高いですし、あまり難しく考えずに着てみる方が良いですね。
むしろ、着ているうちに襟合わせがはだける方が格好悪いので、そうならないように最初にきっちり襟合わせをすることが大切です。

スポンサードリンク

 - 生活の知恵