生活の知恵

車検に通らないフレームの錆(さび)?なぜ錆びるの?積雪地域と沿岸地域は特に注意?車検を通す方法は?

車検の見積もりをお願いした際に、車検をお受けできませんと言われる場合があります。

理由は自動車の錆(さび)です。錆びている車は普通に見かけますが、車検に通らないサビとはどのような錆でしょうか。

今回は車検を申し込む前に自分自身では簡単には気がつけない車検に通らない錆についてお話しします。

自動車に錆が発生する理由は?

自動車の車体は鉄でできていて塗装の下は鉄板です。鉄なので錆びる(腐食する)可能性があります。自動車には錆を予防する塗装が車両のボディパネルにも車体の下部にも塗られています。しかしながら塗装は時間の経過や接触などで少しずつ劣化します。塗装が劣化した部位から水が侵入し鉄が錆び始めるのです。

どのような自動車でも使用時間が長くなり塗装がくたびれてくると錆は発生しますが、特に錆が酷くなるのは塩が付着する地域です。

具体的に塩が付着する原因を言うと、
(1) 降雪地域の融雪剤
(2)沿岸地域の潮風

降雪地域の道路に播かれている融雪剤には塩素(塩分)が含まれていて走行すると塩が巻き上げられ付着し、海に近い沿岸地域では塩の含まれた風が吹きつけ自動車の表面に塩分が付着します。

サビは鉄が水分と接触することで酸化する化学反応であり、塩分は直接錆の原因にはなりません。しかしながら、塗装の表面に付着した塩分が水分を保持する働きをし、鉄と水分を長時間接触させる要因となるので錆を促進するのです。

塩が水分を吸収する解り易い例としては、台所の塩壺が水分を吸収して塊になることや、なめくじに塩をかけると水分を吸収されてなめくじが小さくなることが挙げられます。

ですから、降雪地域や沿岸地域で自動車を保有している場合は注意が必要で、塩分を落とすための洗車をこまめにする必要があります。

では、次に車検に通らない錆と、通る錆の違いを説明します。

車検に「通らない」錆とはどんなサビ?

漁港に行くと錆だらけの軽トラックが元気に走り回っています、もちろん車検に通りナンバープレートも付いていて公道を走れる車です。ですから錆だらけだからといって車検に通らないわけではありません。

車検に通らないサビとは、車体のフレーム部分のサビで、車体の骨格となる部分の錆が酷いと車検には通りません。こちらの写真はホンダ・モビリオの車両下側を撮影したもので、フレームに錆で穴が開いています。

フレームとは車体の下側の太い鉄の部位であり、乗用車はモノコックフレーム(一体型フレーム)なのでどの部分がフレームか分かりにくいですが、太いしっかりした部分がフレームと考えると間違いありません。

車検に通らない錆についてですが、フレームの表面に錆が浮いている程度なら車検には通ります、しかしながら穴が開くほどの酷い錆だと車検には通りません。

  • 錆が車検に通らない場合・・・フレームに錆で穴が開いている
  • 錆が車検に通る場合・・・フレームの表面に錆が浮いている、ドアやボンネットに錆で穴が開いている
車検時に検査官は自動車の下側からフレームを検査ハンマーでコツコツと叩きます。フレームが錆びて穴が開いた部分をアルミテープなどで塞いで黒い塗装をして隠しても、穴がある部分は鈍い音がするのですぐに検査官は気づき車検を通してはくれません。

次に、車検に通る錆とはどのようなものかをお話しします。

車検に「通る」錆

車検に通る錆とはフレーム以外の錆です。ドアやボンネット部分が錆びていても車検には通ります。大きな穴が開いているとさすがにまずいのですがアルミテープなどで手軽に補修していれば車検には問題ありません。

車両の骨格となるフレーム以外はそれなりに錆びていても車検には通るのです。ですから、漁港の錆だらけの軽トラックも車検に通るのです。フレーム部分に錆で穴が開いてなければ、上物のボディが錆だらけで穴が開いていても車検には通るのです。

では、車体の骨格部分のフレームに錆が見つかった場合はどうすればいいのでしょうか?

次に、錆穴が見つかった後に車検を通すためのポイントをお話しします。

車検に通らない錆がある自動車の車検を通すには?

錆が発見されるのは車検の見積もり時です。近所のガソリンスタンドに車検の見積もりを申し込み、自動車を見てもらった際にフレームの錆が見つかると、車検を受け付けできませんと言われます。ガソリンスタンドや格安車検では手間がかかる車検は受け付けてくれません。ガソリンスタンドではバッテリー、ワイパー、ライトなどの簡易整備しかしないので、大きな修理は下請けに出すことになるので手間がかかる車検は断るのです。

フレームに錆が見つかった場合は次の方法があります。

  • オートバックス等の全国展開カー用品店を利用
  • 板金工場を持つ整備専門業者に依頼
  • ディーラーに依頼
結論から言いますと車検を通すだけなら全国展開カー用品店、これからも長く乗るなら板金工場をもつ整備専門業者がお勧めです。ディーラは錆穴を許容することはできず、板金は下請け業者に委託し整備は自社で行うことになり割高になることと、錆穴が開く年式の自動車の場合は積極的に整備することは勧めずに新車への買い替えをすすめられます。

全国展開のカー用品店では民間車検場と呼ばれる自社内で車検を完結できる設備を持っています。カー用品店の「民間車検場」併設と記載のあるお店に持ち組むと検査員の方がその場で錆穴が車検に通るか判断してくれます。車検の商売は回転率を上げて利益をあげなければならないので、国の車検場よりも基準が甘くなりがちです。フレームの錆穴が見つかっても、次の車検の期間である2年間以内は保てる小さな錆穴であればフレーム修理無しで車検を通すこともあります。陸運局の車検ラインでは、検査官は立場として融通を効かすことはできないので厳格な検査となる傾向があります。ですから、取り敢えずあと1年乗りたいなどの短期間の場合には全国展開のカー用品店をお勧めします。

指定工場は別名「民間車検場」と呼ばれ、自動車検査員と呼ばれる国家整備資格を持った整備士が運輸支局に代わって車検(検査)を行うことができる工場です。
運輸支局と同等の設備を自社の工場に持っているため、運輸支局に持ち込む必要がなく、自社工場内で車検に必要な「整備・修理・車検(検査)」をすべて行う事ができます。

引用:イエローハット

板金工場を持つ整備専門業者ではフレームの修理、車両の整備、車検を通すを一括して依頼できます。まだまだ長く乗るのであればフレームの錆は重大な事故に繋がる可能性もあるので板金修理する方が良いです。板金工場を併設している業者であれば、下請けに出すことはないので中間マージンで費用が無意味に高くなることもありませんし、時間も短期間で済みます。そして、長く乗るのであれば整備はしっかりすべきです。

ディーラーに依頼するのであれば、車の買い替えを勧められることを前提に向いましょう。どれだけ高額でフレームに錆穴が開いた自動車を引き取ってもらえるかの交渉を考えてから訪問するのも手でしょう。フレームに酷い錆が発生しているということは車体全体にダメージが発生している可能性もあります。車検を通すことは諦めて新車に買い換えることを考えるのもひとつの手ではないでしょうか。

では、フレームの錆を今後は作らないための方法について次にお話しします。

車検に通らない錆をつくらない為にできること?

錆がひどくならないようにする対策は、沿岸地域や降雪地域では新車購入時から対策していく必要があります。

  • 錆対策のコーティングを車両フレームに施す
    特別な錆に強い塗装を施しておくことで錆の発生を抑えることができます。ボディのカーコーティングと合わせてフレーム部分も防錆(ぼうせい)処理を新車時に施すと10年後のフレームの錆を防げます。
  • 洗車時は下回り洗浄をする
    洗車時は下回りも塩分を落とすために洗います。自宅での手洗いであればホースで水をかけ、下回りもしっかり洗い流します。ジェット式の洗車装置があるとより良いですね。自動洗車機で洗う場合は追加で下回り洗浄のオプションを選び自動車のフレームに付着した塩分を落とします。100円程度で追加できるオプションで塩分を落とす効果があます。

さいごに

車検に通らない錆についてお話ししました。ボディはピカピカでも、車体下部のフレームが錆びて穴が開いていると車検を通せないことがあるので注意してくださいね。

フレームに錆穴が発見された自動車を車検に通す時は、車検後の使用期間が短い予定なら全国展開のカー用品店で車検を通してもらう、これからも長く乗り続ける予定であれば板金工場をもった整備専門業者で修理するのがお勧めです。

錆の対策は新車時に車両フレームのコーティングと洗車時の下回りの洗浄が効果的です。雪がたくさん降る地域や、海の近くが生活圏の方は特に気をつけてくださいね。車検の時期に予想外に多額の費用が発生すると財布へのダメージも大きいですから。

我が家の小さな錆穴が発生したモビリオは一年以内には新車に交換することを考えているので、全国展開のカー用品店で「車検に影響ない部分については交換しないでください」と伝えて車検を通してもらいました。

◆車検の記事はこちらにもあります。

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この記事を書いた人

運営者:祐希
もうすぐ50代に突入する主婦です。
若い頃はキャリアウーマンだったことから主婦としての常識を知らず、嫁ぎ先で親戚に後ろ指さされた経験があります。その後、優しさと賢さを兼ね備えた亡き姑にマナーや処世術を教わったお陰で主婦スキルが向上しました。
このブログでは、姑から教わったマナーの一般常識を中心に、生活に役立つこと、道具や手続き、車関係等について語っています。

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