子どもって、いつ何をしでかすか分かりませんよね。しかも注意してもなんども同じことを繰り返すから、ママもパパもうんざりイライラ…
そんな元気いっぱいの子どもたちに振り回されているママパパたちのために、今回は子どものじょうずな叱り方についてまとめました。
育児は戦争と言われますよね。叱り方を変えるだけで少し負担が減るかもしれませんから、ぜひ最後までお読みいただき実践してみてください。
子供が言うことを聞かないでイライラするお悩みにはコチラの記事もあります→子どもが言うことを聞かない時の対応のしかたは?
子どものじょうずな叱り方
子どもの話を聞く
子どもは良くも悪くも何も知らない純粋な心で行動しています。ですから、大人から見れば「なんてことを!」と激怒することでも、良かれと思ってやったことかもしれないのです。
ですからまずは「なぜこんなことをしたのか」子どもの話を聞いてみましょう。もしただのイタズラであれば強く言った方がよいかもしれませんし、何か意味があってやったことなら気持ちを汲んであげましょう。
なぜダメなのかを説明する
たとえば夕飯前におやつをたくさん食べていたら「ご飯前におやつ食べちゃダメ!」と叱ることでしょう。けれど子どもにはその理由が分かりません。「夕飯が食べられなくなるからダメ」と言われても、夕飯を食べなければいいだけです。
大人にとっては言葉の裏に「栄養が偏るから」「成長が阻害されるから」「大人になったときに病気になりやすくなるから」などの真の理由があるのは分かりきったことです。けれど子どもにはそこまで分かりません。
なので、なぜダメなのかを子どもが納得するまで深く説明しましょう。
うちの子も小さい時は夕飯前によくお菓子を食べていました。隠している戸棚から器用に見つけて食べるのです。それで夕飯は残すものだから本当に参ってしまいました。いちど「夕飯を残されるとママは悲しい」と言いましたが「なら作らなくていいよ。お菓子食べるから」と返事をされて、大人が考えている以上に子どもは賢いなと思ったものです。しかし栄養素の話をするとなんとなく分かったのかお菓子を食べる量が減り、夕飯を残さなくなりました。
子どもが納得するポイントはそれぞれだと思いますが、根気強く理由を説明すれば自分で行動を変えてくれます。
今後どうするのかを考える
同じことを繰り返さないためには、子どもが自分で再発防止策を考えて実行することが大事です。親から「今度からちゃんとしなさい!」と言われても、何をどう「ちゃんと」すればよいのか具体的な行動が示されていないので、また同じことを繰り返します。
会社で働いている時を思い出してください。ただ怒鳴りつけて「次からはちゃんとやれ!」と上司から言われ、具体的な防止策が示されずどうすればいいのか聞いても「それくらい自分で考えろ!」と返事をされれば不満が溜まるだけで何も変わりませんよね。
私も仕事をしている間は理不尽な言葉をよく投げかけられましたので、子どもには同じことをしないようにと気をつけています。
「ちゃんとしなさい」「それはやっちゃダメ」は伝えやすい言葉ですよね。合わせて、次からはどうすればいいのかも伝えてみてください。
子どもが少し大きいなら、自分で考えさせるとより効果的です。
「どうすれば同じことをしないですむかな?」と問いかけてください。考える力も育ちます。
子どもを叱る時のコツ
感情的にならない
とても難しいことですが、できるだけ感情的にならないように気をつけましょう。親が怒っている時はたいてい自分のために怒っています。
「仕事に間に合わなくなる」「ご飯の用意ができない」「疲れているのに休ませてくれない」など「自分のしたいことやしなければならないことができない」と考えている場合がほとんどです。
そもそも「叱る」とは、相手のためにやることです。自分の怒りをぶつけることではありません。イライラしている時に、子どものために叱ることは難しいものです。そんな時は一旦子どもと距離を置くか、「私はいま怒っている」と俯瞰してみてください。それだけで随分違いますよ。
人格を否定しない
「何をやってもダメ」「頭が悪い」などの人格を否定するような言葉は極力控えましょう。叱るべきは子ども自身ではなく「行動」です。子どもがやってしまった行動に目を向けて叱ってください。
おやつを食べすぎる例でみると、「おやつを食べすぎるからそんなに太ってキモくなるんだ」は、おやつを食べた行動ではなく外見を否定しているのでNGです。あくまでも行動のみに着目してください。
ほかの子と比べない
「となりの○ちゃんはあんなに素直なのに」「○くんはこれくらいできるのに」と別の子どもと比べても、子どもはイヤな思いをするだけで行動の改善にはなりません。なぜなら改善につながる会話ではないからです。言っている親からすれば○ちゃんを真似してほしいという意思かもしれませんが、子どもにはそこまで伝わらないのです。
ママだって子どもから「隣のママの子に生まれたかった」と言われたら悲しいですよね。けれど「なら隣のママのようになろう」とは思わないのではないでしょうか?子どもも同じことです。叱る時に別の誰かの話を持ち出さないように注意してくださいね。
さいごに
子どもは意外にも大人の言うことをよく聞いています。ただしそれは「聞いている」だけで「次からそのとおりにする」という意味ではありません。
子どもが理解できる言葉と内容を選び根気よく伝えれば、いずれ叱られている理由が分かるでしょう。子育ては疲れることもありますが、面と向き合い大切な我が子を健全に育て上げましょうね。
◆子供とのコミュニケーションを良くするためのコツはこちらにもあります。
→すぐに泣く子どもへの対処法は?どうしてもイライラする時は?
→子どもとのコミュニケーションのコツは「共感」と「比較しない」こと。