ママはいつも忙しいので、子どもに大きな声で怒鳴ってしまったり、一方的に会話を終わらせてしまうこともありますよね。でも、好きでそんなことをやっているわけではないはずです。
今回は子どもと上手に向き合うための聞き方や伝え方のポイントをご紹介します。
子供が言うことを聞かないお悩みはこちらの記事もあります→子どもが言うことを聞かない時の対応のしかたは?
子どもとも向き合いかた
感情的に怒ることは控えましょう。理性的に叱るよう心がけてください。
家事に育児にご近所づきあいにと、ママはいつも大忙しですし、ストレスも溜まりますよね。だからといって大切な子どもにあたってしまうことへの言い訳にはなりませんね。可能な限りストレスは他のところで発散し、子どもには怒るではなく、叱るように向き合ってください。
また子どもと真剣に向き合うときは、目線を合わせて話し合いましょう。意外と子どもは大人をしっかり見ています。はぐらかせる相手だと思えば、真剣に耳を傾けることはありません。信頼関係を築くためには、こちらも真剣になる必要があるのです。
子どもの話を上手に聞くポイント
目を見る
目を見ることは、こちらが子どもに合わせていることを示しています。「自分に合わせてくれている」と子どもが安心感を感じられる行為なのです。子どもに限らず相手に寄り添うことは大切ですよね。
その第一歩が目を見ることなのです。
話をさえぎらない
子どもの話は要領を得ませんし、長引くしでイライラしますよね。タスクが溜まっていればなおのことです。早く終わらせようとこちらから「だからこうでしょ!」などと会話をムリやり終了させると、子どもは話を聞いてくれないと判断して心を閉じてしまいます。
できる限り子どもが満足するまで話を聞いてあげましょう。けれどそんなに時間が取れないこともありますよね。
私はそんなとき、「ママは○○の用事を●時までに済ませなきゃいけないから、そのあとで聞かせて?」と伝えていました。もちろんダダをこねることもありますが、聞けない理由を説明したほうが子どもの心が安定しているのが分かります。困ったときはぜひ試してくださいね。
相づちと共感
正論を話したくなるのをグッとこらえて、「うん、うん」という相づちと「そうだったの、●ちゃんは嬉しかったのね」と共感してあげてください。そのあとで、あまりにも危ないことをしていそうなら注意して、それほどでもなければ聞き流してOK。
「人には失敗する権利がある」と述べたのはHONDAの創業者である本田宗一郎氏です。人が成長するには失敗が必要不可欠です。小さな失敗をたくさん積み重ねて、大きな人間になってもらいたいものですね。
子どもに話を上手に伝えるポイント
してほしいことを伝える
「いつもキレイにご利用くださりありがとうございます」これは最近のトイレでよく見かける張り紙です。
ポジティブ表現といって、やってほしいことをストレートに伝えると相手に響きやすいと言われています。なぜなら「〜しないで!」と言われた時に、「これをしてはいけないのなら、他にどうすればいいんだろう?」と考えてしまうからです。
走る子どもに「走らないで!」と叫ぶよりも「ママと同じ速さで歩いて」と伝える方が子どもには分かりやすいですね。
禁止表現は使わない
「〜しないで!」の伝え方は、言われた方にとって不定されたように感じてしまいます。
また上記でも少し触れたように、代替行動が示されていないため、どう変えればいいか分かりにくいのです。
たとえば「ゲームをやめなさい」と言っても、ゲームをやめて何をすればいいのか伝えていないので行動できないのです。もちろん考えれば宿題をやる、掃除をする、ママのお手伝いをするなど様々な選択肢があります。
けれども子どもは自分がやりたくないことを積極的に考えようとはしません。そこでママが「ママのお手伝いをしてくれる?」と次の行動を与えてあげるのです。
子どもが選べるように質問する
子どもの行動を親がずっと決めていれば、子どもは意思決定のできない子に育ちます。ですから折を見て子どもが自分で選べるように質問してあげてください。
たとえば夜遅くまで遊んでいる子どもに「晩御飯の時間が遅れてしまうからそろそろ帰りたいの。すぐに帰るか、あと30分遊んで帰るか、どっちがいい?」と質問して子どもに決めさせます。
子どもの決断を反故にしてはいけませんので、心と時間に余裕があるときにだけ使ってくださいね。
さいごに
子どもはいつも大人の言うことを聞きませんし、予想もしないことを平気でしますよね。それで子どもに怒ってしまうこともたくさんあります。
ですが、できるだけ理性的に子どもと向き合うように心がけてください。いつも平穏ではいられないでしょうが、心がけるだけで子どもとの接し方が変わりますよ。
◆子供とのコミュニケーションを良くするためのコツはこちらにもあります。
→すぐに泣く子どもへの対処法は?どうしてもイライラする時は?
→子どもとのコミュニケーションのコツは「共感」と「比較しない」こと。