親との正常なコミュニケーションは、子どもの将来を決める大事なものです。
東北大学加齢医学研究所と仙台市教育委員会2015年度「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」によると、「家の人に話を聞いてもらっている」子どもは自己肯定感が高いという結果が出ています。自己肯定感が低いと自分に自信が持てず、最悪の場合はうつ病を発症してしまうこともあります。
親子のコミュニケーションが子供の将来を決めると言っても過言ではないでしょう。
大切な子どもの将来を揺るがす大事な一瞬が、実はもう目の前に迫っているのです。
子どもが何を考えているか分からなかったり、言うことを聞かずに悩んでいるママは今も昔もたくさんいますよね。
今回は意思疎通に苦しむママのために、子どもとのコミュニケーションのちょっとしたコツをご紹介します。
子供が言うことを聞かないときにはコチラの記事も参考にどうぞ→子どもが言うことを聞かない時の対応のしかた
子どもを一人の人間として扱う
具体的なコミュニケーションのコツは、子どもを一人の独立した人間として扱うことです。
赤ちゃんの頃から知っているものですから、いつまでも子どものことを幼くて何もできないものだと思ってしまいがちですよね。けれども子どもはあなたの手を離れて、自分の人生を少しずつ歩み始めています。まだ幼く未熟ではあるけれども、一人の人間なんだと考えることが大切です。
「ありがとう」や「ごめん」を言う
子どもに対して「ありがとう」や「ごめんね」をきちんと伝えるのは難しいですね。特に「ごめん」を言わずにウヤムヤにしてしまうこともあるでしょう。
けれど子どもには「悪いことをしたらごめんを言いなさい」と伝えているのなら、やはり親もきちんと「ごめん」を伝えるべきですね。
あいさつを忘れずに
忙しくてなかなか子どもと向き合う時間が取れないなら、あいさつを毎日欠かさずに。「おはよう」「おやすみ」「いってらっしゃい」こんな短い言葉でも、伝えればちゃんと思いは届きます。
まずはあいさつから行いましょう。
まずは共感
子どもの話は自分勝手なものが多いですよね。親としては「それは違う」とか「そういうときはこうやって…」とすぐに口を挟みたくなるものです。
けれど、まずは子どもに共感してあげましょう。共感することで「この人は自分の思いを分かってくれている」と感じます。
その上で、どうすれば良かったのかを伝えた方が、いきなり「正しいこと」を説明するよりも子どもの心に響きますよ。
信頼関係が崩れる行動
他人や過去と比べる
「となりの○ちゃんはテスト100点だったんだって。なのにあなたは…」「昔の子どもはそんなに…」など、何かと比較するのはよしましょう。
子どもよりも比較対象が中心の言葉になりますので、子どもが自分のことをちゃんと見てくれていないと感じてしまう原因になります。
難しいことではありますが、今までの記憶と比べるのはやめて、今の子どもの気持ちに意識を集中してくださいね。
ウソをつく・ごまかす
大人だって、ウソをつかれたりごまかされたりしたら傷つきますよね。信頼している親からウソをつかれたりしたらなおさらです。
話しにくい内容であれば、率直に「今は話しにくいから、あと数年待って欲しい」などきちんと向き合うようにしましょう。
真剣な話を聞き流す
子どもにとって重要な話でも、親からするとつまらない話だと感じることはよくありますね。けれども子どもが真剣に話しているのなら、ぜひ真剣に耳を傾けてあげてください。親にとっての日常も、子どもにとっては真新しい経験なのですから。
なんども聞き流してしまうと、子どもはガッカリして親に何も話さなくなってしまうかもしれません。
さいごに
子どもときちんとしたコミュニケーションをとるには、まず子どもを一人の人間として意識することです。もう赤ん坊ではありませんから、子どもは子どもの考えを持ち、独自の経験を積んでいます。親とは別の人間であると考えることからスタートしましょう。
◆子供とのコミュニケーションを良くするためのコツはこちらにもあります。
→すぐに泣く子どもへの対処法は?どうしてもイライラする時は?