七五三

【経験談】七五三の初穂料や玉串料とは?失敗しから学んだマナー

「七五三の初穂料の相場、包みかた、書き方のマナーは?」

今回は「あかり」さんが失敗から学んだ七五三での作法について紹介していただきます。
御祈祷料、のし袋、書き方、渡すタイミングにそれぞれマナーがあります。
それでは、「あかり」さんお願いします。

七五三で神社にお参りに行った際に神主さんに御祈祷料である「初穂料、玉串料」をお渡しするのが一般的ですが、御祈祷料の相場、封筒の選び方、包み方、書き方のマナー知っていますか?

お恥ずかしながら、わたくし一度失敗しておりまして・・・ そんな私みたいな失敗をしないよう、最後まで読んでぜひ持って帰ってください!

初めての七五三で大失敗!?

初めての七五三ということもあり、はりきって着物やお参りの神社などばっちり計画したつもりで当日を迎えたのですが・・・

「御祈祷料の封筒、準備し忘れた・・・」と気付いたんです。

御祈祷料が必要なことは知っていたんですけど、封筒の存在をなぜかすっかり忘れていまして、慌ててコンビニで調達しました。いざ書こうと思ったら、「書き方、わからない・・」焦りました。

すぐ母に電話して聞いてみたところ、すらすら教えてくれました。さすが経験は違いますね。

こんな私の失敗談のようにならないよう、ここでは七五三の御祈祷料のマナーを徹底解説します。

御祈祷料「初穂料、玉串料、祈祷料?」どれが正しいの?

神主さんに祈祷してもらった際に謝礼としてお渡しする御祈祷料のことを「初穂料(はつほりょう)」「玉串料(たまぐしりょう)」と呼びます。

呼び名が違いますが、初穂料も玉串料もどちらも神社に納めるための御祈祷料で、基本的に同じ意味で捉えて問題ありません。初穂料も玉串料も七五三に限らず、結婚式、お宮参り、安産祈願など神社にお参りに行く際の謝礼としてお渡します。

そのため、七五三の謝礼としては、どちらを選んでもらって構いませんが、玉串料の場合はお守りやお札を神主さんから購入する際には利用できないことを覚えておくといいでしょう。初穂料、玉串料の相場は?

七五三の御祈祷料の相場は、「5,000円~10,000円」くらいが多いようです。ただし、お参りする神社によっては、あらかじめ金額を指定していたり、相場を教えてくれる神主さんがいたりするので、事前に聞いて確認するのがよいでしょう。

お気持ち」でと言われた際には、相場の範囲で、御祈祷だけの場合は5,000円、お守りやお札、千歳飴などの縁起物をいただける場合は10,000円お渡しすることが多いようです。

のし袋の選び方

御祈祷料は、のし袋に包んでお渡しするのが礼儀となっています。

なお、お祝いのお金を包むのし袋を「金封」と呼びます。七五三はお祝い事なので「慶事用」の金封を選んでください。紅白または銀色の蝶結びの水引のものを選びましょう。

のしがついていないものは「日常用」ですので、注意しましょう。

また、水引も蝶結びの他に「あわじ結び」「結びきり」と種類がありますので、注意して選びましょう。市販されている裏に注意書きで利用用途が書かれているのでしっかりチェックすれば間違いはないですよ。

のし袋の書き方

〈外袋・表〉

書く際に使用するペンはボールペンよりも筆ペンのほうが相応しいとされています。普段使ったことがない人も多いかもしれませんが、せっかくのお祝い事なので書き慣れていない人もこの機会にがんばって書いてみましょう。

のし袋には外袋と中袋があります。

まず表書きの書き方ですが、水引の上段に、「初穂料」「御初穂料」「お初穂料」「玉串料」と書きます。初穂料に「御」または「お」を付けるかはどちらでもいいので、お好みで選びましょう。市販のものによっては、予め印刷されたものが付属されていることもあるので、用途に合わせてそのまま使用してください。下の段には、ご祈祷を受けるお子様の名前をフルネームで記載します。

兄弟で七五三に参加する場合は、初穂料も兄弟分必要ですが、のし袋はひとつにまとめて納めるひとが多いです。もちろん別々に分けて包んでも問題ありません。

名前についても、兄弟連名で記載しましょう。上の子はフルネームで下の子は、上の子の名前の隣に書くのが一般的です。なお、子どもの名前を書かないと、受け取った神主さんがどの子の祈祷料を受けったのかわからなくなってしまいますので必ず記載します。

外袋の裏側は何も記載するところがないのでそのまま包みます。

〈中袋・表と裏〉

お金を入れる袋が中袋と言われますが、中袋の表側には入れたお金の金額、裏には住所、氏名を記載します。氏名は親である自分の名前を記載しましょう。括弧書きで子どもの名前を入れておくとより丁寧です。

表の金額の記載方法は、「金 伍仟円」、「金 壱萬円」といった大字(だいじ)を使って書きます。なお、表に金額を記載するほかに、裏側の住所の前に小さく記載するやり方もありますので、書きやすい方法で記載してください。

【大字の例】
壱、弐、参、四、伍
例:壱蔓延(壱万円)
大字を使う理由は、「一」に線を足すと「二」とすることができるなど、書き足しを防ぐためです。ただし、書きにくいと感じる人はいつも通り漢数字を使ったからといってマナー違反になるわけではないので安心してください。

初穂料の渡すタイミング

お参りの際に持参した初穂料は、基本的に受付でお渡しします。神社に着いたら、受付が用意されていると思いますので、そちらで申込用紙の記入を行い、そのときに初穂料をお渡しします。

初穂料は「ふくさ」に包んで持参するようにしましょう。

お金を持参する際、封筒を裸で持ち歩くというのは礼儀に欠けると見られてしまうので、しっかりふくさに包んで、渡すときにふくさから出すようにすると良いです。ふくさの色はお祝い事に相応しい暖色系を選びます。

さいごに

ここまでが初穂料のマナーの基本となります。お参りする神社によっては納め方の指定がある場合もあるので、まずは神社に確認すると良いですね。

なかなか機会がないので悩んでしまうかもしれませんが、ポイントを抑えておけば今後も困らないのでぜひ覚えて当日の七五三を楽しんでください!

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