七五三の食事会では、子どもは着物のままでいいのでしょうか?
せっかくだから着物のままでとも思うし、着替えさせるのも大変だし、だからと言って汚しても大変だし、、、晴れの日には晴れの日ならではも悩みがつきませんね。
今回は、七五三の食事会での服装に関するポイントや、エプロンなどの用意するもの、注意点をご紹介します。大丈夫ですよ、、なんとかなりますから。
七五三の食事会 子どもは着物のままで大丈夫?
七五三はせっかくの晴れの日ですから、食事会でもそのまま子どもに着物を着せておきたいものです。わかります、その気持ち。我が家は、私ではなく、私の母親がそうでした。その惨憺たる結果も踏まえてご紹介します。
着物で食事をしたら、間違いなく汚れるものと思うべし
子どもが着物のまま食事をしたら、ほぼまちがいなく「汚れる」と思っておいていいでしょう。7歳の食事が上手な子どもでも、着物なら汚す可能性がかなり高いです。オトナだって、不慣れな着物で食事をする時には気を使うのですから、子どもなら尚更です。
・不慣れな着物や参拝で、子どもが疲れている
・着物の袂(たもと)は長いので気をつける必要があることを、子どもが理解していない
・気をつけるよう言われても、子どもには気をつけ方もわからない
・非日常に興奮気味で、普段以上に注意力散漫
普段は、洋服で過ごしているのですから、急に袂(たもと)という、袖の下に長い袋が付いた服装で食事をすることになったら、どうしていいのかわからないのです。そこに、疲れやら、興奮やらが加わるのですから、注意力も散漫になります。
しかも、「食べこぼし」だけではありません。袂でグラスを倒したり、袂が食器に触れたり、、、普段の生活ではありえないことが、あり得るのです。
食事会での子どもの服装はどうする?
外で食事会を行うのであれば、子どもの服装をどうするかは2パターンです
・着物のまま食事する
・着替えてから食事をする
これは、親の判断です。着物のまま食事会をする場合には、それなりの覚悟と用意が必要です。親が着替えをさせたくても、子どもが着物を気に入り脱ぎたがらないケースもあります。せっかくの日に、無理に着替えさせるのも可哀想です。。
着替えさせてから食事をするのであっても、準備は必要です。
仮に、着物のまま食事をするとしても、悪天候で着物が濡れたり、子どもが疲れて嫌がった時のために、着替えは用意しておくことをオススメします。
七五三の着物が汚れたら?
レンタル衣装の場合にはクリーニング代を実費で支払うケースもあります。契約内容は、よく確認しておきましょう。
あつらえた着物の場合、自宅で洗えるポリエステル素材などであればいいですが、そうでない場合には丸洗いなどのクリーニングに出す必要があります。費用はクリーニング店や汚れ具合にもよりますが、数千円単位でかかります。
【我が家の失敗談】
私が七五三の時にあつらえてもらった着物を、実家で子どもに着せたことがありました。
実家ですし、母も「折角だから着物のままでいいじゃない」とノリノリで、そのままみんなで食事をしたのですが、不慣れな上に物を落としやすい我が子は、もちろん食べ物をこぼします。さらに、袂の扱いもままならないのに、手を伸ばすのですから、袂が取り皿の上にダラン。あぁぁぁぁぁ、、、
実家ですし、私の着物ですし、着物のままの食事は母が勧めたのですから、誰も文句も言いませんが、あれが外食だったら、レンタルの衣装だったら、、、考えただけで今でもげんなりします。
七五三の食事会〜着物のままならエプロンは必要?家にある小物で使えるものは?
着物のままの食事なら、汚れるのはどこ?
子どもが着物を着たまま食事をする場合、汚れやすい場所を理解しておきましょう。
【洋服と同じ】
・胸元:食べこぼしなどで汚します
・袖:食器に触れたり、汚れた手で触ったりで汚します
【着物ならでは】
・袂:袖の下の長い袋は、普段の洋服にはありません
着物のままの食事はエプロンをすれば大丈夫?
子どもが着物のまま食事をするのであれば、紐付きエプロンはあった方がいいでしょう。
普段も汚しやすい、胸元はエプロンでカバーできます。
着物の袖(袂)の端を帯に軽く挟むなどしてから、エプロンの紐を結びます。腕を前に伸ばした時に、食器やカップなどに触れないようにします。
肘くらいまで前腕が丸出しになることもありますが、着物を汚したり、食器をひっくり返すことを考えたら、その程度は許容範囲かと個人的には思っています。
スッポリ被るタイプのエプロンだと、袖(袂 / 袖のしたの長い袋)を抑えることができません
女の子で髪を結っている場合には、髪飾りもあるので、被れないこともあります
スモッグだと、胸元も袖も袂もカバーできますが、女の子の場合は帯を締めているのでそもそもで着られない(羽織れない)可能性もあります。また、スモッグの袖がかなりゆったりしていないと、着物の袂がうまく収まらず、子どもの着心地が悪くなりますので、ご注意ください。
家にあるもので使えるものは?
エプロンがない、エプロンでも心配の場合には、家にあるもので代用可能です。
【用意するもの】
・フェイスタオル 2枚 / もしくは大判の綿のハンカチなど
・着物クリップや洗濯バサミ 4個以上
使い方は簡単です。
- 胸元:スタイ(涎掛け)のように、襟元にタオルを当て、両肩や背中側の邪魔にならないところで、洗濯バサミを使って留めましょう
- 腿:腿の上周辺も食べこぼしで汚す可能性が高いので、膝掛けのようにタオルをかけてあげましょう
- 袖(袂):食事の邪魔にならないよう、洗濯バサミを使って留めてあげましょう
袖は本来は、膝の上に畳むものですが、子どもですから後(背中側)で留めるといいでしょう。留め方によっては、前腕丸見えになりますが、袂が邪魔にならずに食事ができます。
洗濯バサミは、ささくれのないものを選びましょう。着物の生地を傷める可能性があります
食事会用に用意しておきたい小物
エプロン代わりのタオルや洗濯バサミの他に、タオルは多めに用意しておくと安心です
【用意しておきたいもの】
◉ 食事用
・フェイスタオル 2枚 / もしくは大判の綿のハンカチなど
・着物クリップや洗濯バサミ 4個以上
◉ 念のため
・吸水性のあるタオル 2枚程度 ← 飲み物などをこぼした時用に、用意していると安心です
・汚れたタオルを入れてかえるビニル袋
着物クリップや洗濯バサミは、お手洗いに行く時にも便利です。食事会がなくても、用意しておくといいでしょう。
七五三の食事会で子どもが着物を汚したら?
もし汚してしまっても子どもに罪はありません。その後の対処を慌てずに適切になさってください。
応急処置は軽く叩いてこすらない
着物を汚した場合には、タオルなどで叩くようにして汚れを取りましょう。こすると、生地が傷んだり、逆に汚れが落ちにくくなります。
クリーニングはプロに任せる
洗える着物であれば別ですが、普通の着物であれば家で洗うことはほぼ無理です。着物をとっておくのであれば、プロのクリーニングに任せましょう。オススメは、究極の一客洗いで仕上げてくれるオーダーメイド宅配クリーニング。着物でも任せて安心です。
究極の一客洗い
七五三の食事会〜服装に関するポイントは?
いつ洋服に着替えるかは事前に決めなくてもいいのですが、靴と着替え(洋服、靴下など)を忘れずに持参しましょう。
写真館や美容室で着付けしてもらう場合には、食事会でも着られるお出かけ用の服や靴で現地に行けば安心です。
家で着付けをする場合には、靴を忘れがちですので、ご注意ください。最近は、衣装は着物でも靴を合わせることも珍しくありませんが、その場合には、靴にあった洋服を用意するようにしましょう。
洋服に着替えるにしても、お祝いをする特別な日であることに変わりはありません。普段着ではなく、お出かけ用の洋服を用意してあげましょう。
さいごに
七五三の食事会では、せっかくの晴れ着ですし、流れから行っても着物のままの方が良さようですが、それはそれで大変です。
子どもが疲れてしまうこともありますし、元気だとしても不慣れな装いで普段以上に汚してしまう可能性も高いです。親の荷物は増えますが、エプロンやタオル、クリップなどを用意しておけば、汚れも防げますし、気分的にも安心です。
せっかくの食事会ですから、親が慌てたり、着物を汚したことで子どもが悲しい思いをしたりしないよう、十分な準備をしてくださいね。