喪中の場合に結婚式に参加はNG?

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供養のマナー

喪中の結婚式は出席できない?欠席の連絡方法は?ご祝儀電報は?

喪中や忌中の場合は予定していた結婚式の出席を取りやめるべきでしょうか。
また、その場合に欠席の連絡をどのようにすべきでしょうか。

今回は、身内の不幸があった場合に出席予定だった結婚式の出欠問題や、
欠席する場合のご祝儀をどうするか、代わりの電報を打って良いのかなどをお話しします。

喪中や忌中の場合結婚式に出席してはいけないの?

出席か欠席か、という問題は自分の問題だけでなく結婚する当事者や周辺事情により個々に異なり、非常に難しい問題です。
というのも、新郎新婦の住んでいる地域の慣習や、式に参列する新郎新婦の親戚がどのように考えるかも人それぞれ異なるからです。

ただ、貴方と新郎新婦の関係が親戚でなく友人や仕事関係での繋がりであれば「出席して下さい」と言われるケースも少なくないでしょう。
その場合は、貴方の心が落ち着き、お祝いする気持ちになれるなら出席して構いません。

親戚の場合は当然身内が亡くなったことを新郎新婦は知っているでしょうし、式に参列する親戚筋も知っている可能性が高く、「身内が亡くなって間も無いのにお祝い事に出席するのはどういう神経しているのか」と思われる可能性もあります。

これはお年寄りになればなるほどその傾向が強いかもしれません。
ですので、新郎新婦に相談してみるほうが良いでしょう。

ただ、相談する前に考え方の基本を知っておくほうが良いので、次にお話ししますね。

喪中のお祝い事に関する考え方

(1) 慶事と弔事がちょうど重なった場合は弔事を優先させるのが原則です。

(2) 喪中期間と忌中期間について
喪中期間は現在では原則1年間とされていますが、配偶者や両親でなく祖父母などの(故人との関係が遠い)場合は喪中期間が短くて良いという考え方があります。

結婚式への出席であれば、忌中(四十九日法要まで)はお祝い事を控えて喪に服しますが忌中明けなら問題ないという考え方や、百日法要を区切りとする考え方もあります。

(3)忌中の意味を正しく理解しておきましょう
忌中はお祝い事が全て駄目だ、という意見の人もいますが、これは「死は穢れ」という言葉を誤って認識しているからであり、本当はお祝い事を「遠慮しなければならない」のでなく、「落ち込んでいる期間は遠慮したほうが良い」程度の意味になります。

「死は穢れ」といいますが、これは「汚い」「お祝いを汚す」という意味ではなく、「気枯れ」(けがれ)と書き、「気が枯れている状態」「落ち込んでいる状態」なのです。

身内が亡くなった人が結婚式に出席した場合にいけないのは、悲しみの気持ちをお祝いの場に持ち込むことであり、自分の気持ちを切り替えて結婚する人々を祝福できるのであれば問題ないのです。

決して、身内の死によって相手の運気を下げたり、縁起を悪くすることはありません。

さほど神経質にならずに、相手の意向やその両親や親戚側の風習が問題ないか確認した上での出席であれば問題ないでしょう。

喪中の結婚式間際の欠席連絡方法は?

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上に書きましたが、身内が亡くなってまだ日数が浅く自分の気持ちが整理できない場合は欠席するほうが良いでしょう。

この場合、一度出席する意向だったのに欠席するとなると常識がない、という人もいますが、忌中や喪中の場合はそれを理由に欠席にするのは非常識ではありません。

ただ、欠席する場合、日数が迫っている場合は式場のキャンセル料が発生してしまうし席次表の修正も発生します。
ですから、欠席を決めたら直ぐに連絡することが大切です。

ただ、結婚式において不幸による欠席の場合、欠席の理由を伏せるべきとされています。
言わなくても相手が知っていれば「やむを得ない事情により欠席させてください」という言い方で通じます。

もし知らなくても、良識のある大人だったら、急なキャンセルをしなければならないなら余程の事情があるのだろう、と察してくれるでしょう。

もしそれでも伝わらない場合は「親類に不幸があったので」と簡単に伝える程度に止めて、その時点では詳細を話さないのがマナーです。

喪中で結婚式を欠席する場合のご祝儀や電報は?

欠席する場合もご祝儀は送りますが、忌明け後に送るのが原則です。
その際に、欠席した事情をきちんと説明しましょう。
ただ、欠席の連絡をする際にご祝儀を渡すのが遅くなってしまうことは伝えておく方が良いでしょう。

【言い方例】
「家族の事情で遅くなってしまうけど、後日改めてお祝いをさせていただきたいので待っていて下さい。
素敵な式を挙げて下さいね。」

渡し方は可能なら会って渡すか、忌中明けて早めに会えない場合はその時点で現金書留で送るようにしましょう。

ご祝儀の額は、キャンセル日が挙式に近かったら出席する時の額と同額で、挙式よりも2週間程度前なら半額程度、1ヶ月程度前なら1万円程度で大丈夫でしょう。
ただ、親しい関係の場合はキャンセル料の有無をさりげなく確認して、問題ない場合は1万円でも良いかもしれません。

祝電については、忌中であってもお祝い事に参加するのでなく気持ちを伝えるだけなので、送っても問題ありません。
ただ、自分が喪中であることや、喪中だと分かるような表現は入れないように注意して、お祝いの言葉だけにしましょう。

ちなみに祝電は旧姓で、結婚式の前日までに式場へ送ります。(当日まで式場で預かってくれます。)
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まとめ

喪中の結婚式は「欠席すべき」ものではなく、本来はお祝いしたい気持ちが出るなら出席しても構わないものですし、故人を思って落ち込んだまま気持ちを切り替えできないのであれば欠席した方が良いというものです。

第三者が参列者が「あの人は喪中なのに結婚式に出席している」「出席して欲しかったのに喪中だからといって断られてショックだわ」などと批難するものではありません。

ただ、喪中のお祝い事については「喪中の年は欠席するのが常識」などと誤った解釈が広まっているため、出席の意向であっても必ず新郎新婦に確認した方が良いでしょう。

また、結婚式間際になってから欠席の連絡をする場合は相手に迷惑がかかるため、なるべく早めに伝えることが大切です。

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