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七五三

七五三の着物 正絹・ポリエステルで悩んだら?違い、素人でも見てわかるレベル?

七五三の着物は正絹じゃなきゃ駄目よ。ポリエステルなんて安っぽいし、みっともないわ!着心地も悪いし。

これは、着物あるあるで、着物を自分で着る姑や実母に言われがちです。でも、着物に慣れていないとどれほどの違いなのかわからないものです。

今回は、七五三用の着物で正絹かポリエステルかで悩む時に、どう考えればいいかなどをご紹介します。

七五三の着物で正絹とポリエステルで迷う場合は?

正絹かポリエステルで迷わせる原因は?

七五三用の着物を正絹にするか、ポリエステルにするか悩んでいる場合、「両家の親がうるさい(細かい)ことを言っている」かママ友が何か言っているのかと思われます。

  • 着物はやっぱり正絹じゃないと。ポリエステルなんて、、、
  • 正絹だったら、ずっと残せる
    → 着物は100年持つとも言われています
  • ポリエステルだと着崩れもしやすいし、着心地も悪い

どれも正論です。着物は正絹の方が着心地がいいし、着崩れしにくいし、正しく保管すれば100年後、つまりあなたの孫も、ひ孫も着られます。

余裕がある、別の機会にも着るなら正絹

経済的に余裕があったり、お正月やひな祭りにも着物を着る(着せる)ようであれば、正絹の方がいいでしょう。

3歳の女の子用であれば、正絹でも3万円代からありますし、7歳用でも7万円ぐらいから、フルセットで用意することができます。

七五三でしか着ないならポリエステルもあり

七五三用(写真撮影用)であるならば、どちらでも構わないと思いますよ。1回しか着ないのですから。しかも、最近のポリエステルは品質も良くなっていて、言うほどひどくもありません。

3歳の女の子用であれば、正絹でも1万円代からありますし、7歳用でも3万円ぐらいから、フルセットで用意することができます。

親(祖父母)の顔を立てるのも大切

親(子どもの祖父母)が、細かいことを言っていて、それなりのお祝い金(言い方は悪いですが、、)をいただいている場合には、親(祖父母)の顔を立て、正絹の着物を用意してもいいでしょう。後々の面倒を避けられますし、今後の様々なイベント(入学式など)にも影響してきます。

お恥ずかしながらの、我が家の例もご紹介します。

実家の親が、私の七五三に使った着物を送ってくれました。まさに、「あなたの子どもにも着せられる」です。ただ、保存状態が悪く、黄バミやシミがあちこちにありました。しかも、お被布ではなく、作り帯の着物でした。
それを見た義母は、良い着物だと褒めてくれたものの、後日デパートで3歳の被布セット(ポリエステル製)を購入してきてくれたのです。そして、「折角だから、私からもお祝いさせてね。写真撮影はあなたのお母様からの着物で良いから、神社に行く際にこっちの着物を着てくれたら嬉しいわ!」と言われてしまいました。。。

私の母は着物をほとんど着ませんが、夫の母は和裁が得意で、自分自身でも着物を頻繁に着ていました。古い着物が気に入らない、かわいそう、まだ小さな子が帯のある着物を長時間着るのは無理と思ったのか、既に他界しているので真偽のほどは不明ですが、私の母を立てつつも、お祝いとして着物を買ってくれたのだろうと思っています。正絹でなく、ポリエステルというのも、長く残さなくていいという、義母らしい配慮な気がしています。

我が家の場合の事例は極端かもしれませんが、親(子どもの祖父母)が着物を用意してくれたり、費用を出してくれる場合には、ありがたく頂戴しておく方が無難です。なお、口だけであれば、自分たちの考え方や懐事情で決めてもいいでしょう。

着物の正絹とポリエステルの違いは?

正絹の着物の特徴は?

正絹は、蚕を原料とした天然繊維、絹100%、要はシルク100%です。

  • 肌にやさしい着心地
  • なめらかでしなやかな肌触り
  • 保湿性や通気性がよい
  • 静電気が起きにくい

そのため、体にもよく馴染み、着崩れしにくくなります。

◉ 柄などにもよりますが、3歳用であれば3万円程度からフルセット揃えることができます。

ポリエステルの着物の特徴は?

画像引用:Amazon

ポリエステルは、石油を原料とした化学繊維です。

  • 価格がお手頃
  • 手軽に洗える(汚れが気にならない)
  • 色や柄が華やか

実用的なのが特徴です。

過去には、ペラッペラだったり、ツルッツルだったり、変な光沢のある「いかにもポリエステル」というものが多くありましたが、技術の進化もあり素人では見ても触っても判断がつかないものが増えています。

静電気の起こりやすさはあるので、 裾捌きが困ることがあるかもしれません。

正絹の着物に慣れていると、着心地や体への馴染みの違いが気になるかもしれませんが、初めて着る、ほとんど着ないのであれば、どれほど「着心地の悪い」と感じるのかもわかりません。もしかしたら、正絹の着物でも「着心地が悪い」かもしれませんね。。

「着物は正絹じゃないとね、、」という方が、最近のポリエステルの着物を実際に見て触れて言っているのかは、わかりません。10、20年前のポリエステルの着物と、今販売されているポリエステルの着物は、本当に別物です。

◉ 3歳用だと、1万円台でフルセット揃います。

今でも、ペラペラツルツルのポリエステルの着物もあります。高ければ安全ではありませんが、あまりに安いものや、通販のよくわからないお店のものは避ける方が無難かもしれません。

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着物の正絹とポリエステル 専門家の見分け方は?

近年は技術も発達し、ポリエステルでも非常に品質の良いものが出てきており、見たり触ったりしても判別しづらいケースもかなり多いです。

東レのシルックはポリエステルですが、見た目も手触りも正絹そっくりです。しかも、安い正絹よりも高いのですよ。(七五三用の東レの商品は販売されていないようです。)

専門家である呉服屋さんなら見ただけで違いが分かるかというと、そうでもないようです。「恐らく正絹だろう、ポリエステルだろう」という目星はついても確証が得られないこともあるので、糸を燃やして、燃え方などによって判別することは比較的多いのだそうです。

これでは、素人が見ただけでは区別がつきませんね。。

【正絹とポリエステルの燃え方】

絹の場合は、ジリジリ縮れながら早く燃えていきますが、ポリエステルの場合はススが多くて黒い炎が出て燃えるのが特徴です。

また、燃える時のニオイは、絹は髪が焼けるようなニオイに対してポリエステルは芳香という感じです。

燃えた後に残る灰は、絹の場合は黒褐色の塊になりますが、指で少し押すと簡単に潰れるやわらかさです。ポリエステルの場合は溶けると球状になり、そのまま放置すると冷えて塊の場合まま硬くなりますが、熱いうちに引き伸ばすと糸状になります。

まとめ

着物といえば正絹という考え方は定着していています。着物を着慣れている方は、実際に着心地の違いも感じるでしょうから、そのように言うのもわかります。

ただ、過去のポリエステルしかしらない年配の方や、普段着物を着ないような方が、今のポリエステルの着物を知らずに、昔から言われてきたことをそのまま言っているだけの可能性もあります。

もし、正絹かポリエステルかで悩んだら、1度しか着ないのか、お正月やひな祭りでも着たい(着せたい)のか、予算的に余裕があるのか、親(子どもの祖父母)がどう思っているのかなどで、判断するといいでしょう。正絹がいいけど、予算や保管の都合があれば、レンタルもあります。今は、選択肢も増えていますので、悩ましくもありますが、逆に贅沢な悩みでもありますね。

あなたにとっても、家族の皆様にとっても、素晴らしい七五三となることを願っています。

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