一人暮らしをしていて電気代冬の1ヶ月間で1万円だった場合、どう感じますか。
ちょっと高すぎない?
自分は電気代を使い過ぎていないだろうか?
相場はどのくらいなのか?
こんなことが気になりますよね。
今回は、一人暮らしの場合の電気代平均値や冬の暖房器具の節約についてお話しします。
◆暖房器具以外の節約術についはこちらをご覧ください。
→電気代節約で契約アンペアを下げるか 一人暮らしの節約術あれこれ
一人暮らしの電気代で冬の1万円は高すぎ?相場は?
一人暮らしの場合、電気代の平均は4,000~5,000円程度という統計結果があります。
平成26年度の単身者世帯1ヶ月間の水道光熱費は総務省(統計局)データによると次のようになっています。
(1)単身者世帯
水道光熱費合計 11,849
【内訳】
電気代 5,565
ガス代 3,307
その他光熱費 948
水道代 2,029
(2)単身世帯(勤労者の場合)
水道光熱費合計 9,653
【内訳】
電気代 4,388
ガス代 3,054
その他光熱費 462
水道代 1,750
働いている人の場合は昼間不在なので電気代やその他の水道光熱費が低い傾向があります。ですから、この平均値から考えると1万円という金額はかなり高いですよね。
ですが、一方、東京電力の平均モデルの電気料金を見ると、2015年3月時点で8,562円となっています。
ちなみに平均モデルは従量電灯B・30A契約、使用電力量290kWh/月で、単身世帯のアパートでも電気は30A契約が多いので、だいたいこのくらいになります。
あくまでもこれらは統計値、平均値であり、実際の電気使用方法は1人1人異なります。だから、自分の生活スタイルや家電使用状況を1年間確認しながら使い過ぎではないか、節約すべきかを考えていくのが良いですね。
ところで1年間というのは何故かお分かりでしょうか。
これは、冷暖房が原因です。
実際の電気代は基本料金と消費電力に応じて計算されるので季節によって異なりますが、特に12月から2月は暖房で電気代が高くなり、春や秋よりも数千円アップします。夏も冷房で若干高くなります。
次に、冬の電気代について詳しくお話しします。
冬の電気代が夏より高いのはなぜ?
夏の電気代は冬ほど高くないことが多いのですが、これは暖房時と冷房時における外気温との差が関係あります。
- 夏の冷房→外気温35度の場合、エアコン設定が26度なら差は9度。
- 冬の暖房→外気温10度の場合、エアコン設定が26度なら差は16度。
この差の違いが電気代の差に反映するため夏より冬の電気代の方が高くなるのです。
どのくらい電気代がかかっているか確認する場合は電気料金のお知らせの使用量欄を見て、
(1)春と秋の請求書→1ヶ月で自分がどの程度電気を使っているか(kwh、料金)
(2)冬の請求書 →(1)との差を出すことで暖房費用を確認(kwh、料金)
この手順で確認するのが良いでしょう。
我が家の場合(単身赴任の夫)
我が家は、夫が単身赴任しているので昨年1年間の電気代を確認したところ、次のようになっていました。
使用電力量:95~300kwh
電気料金 :2,900円~9,000円/月
冬が高くて1万円に近かったです。それも、年末年始に1週間帰省していたので9000円で済んだのですが、もしそれが無かったら1万円は超えていたでしょう。ちなみに、暖房器具はエアコンとホットカーペットと電気ヒーターです。
では次に、一人暮らしの場合、暖房器具の節約はどのような方法があるかお話しします。
一人暮らしで暖房器具の節約方法は?
暖房器具を節約したいなら、電気ヒーターよりもエアコンがおすすめです。
その理由としては、エアコンの方がヒーターよりも消費電力が少なく済むからです。
ちなみに、電気ヒーターとエアコンの特徴は次の通りです。
◆電気ヒーター
- 暖まるのは早いが、一部分だけ
- 部屋全体に熱が逃げやすく、全体を考えると暖まりにくい
- 部屋が暖くなっても一定の消費電力が続く(400~1200w等の手動切替は可能※)
- 短時間、狭い場所を暖める使い方が合っている
- 並び項目
※400w程度だと狭い場所でなければあまり暖房効果が感じられないため、寒い場合は1200w等強い設定で使い続ける人が多いです。
◆エアコン
- ヒーターよりも暖まるのが遅い
- 最初はヒーターと同じ程度の消費電力がある
- 暖まった時点で消費電力が数百ワット程度に下がる
- 長時間部屋全体を暖める使い方が合っている
消費電力は電気代にどのように影響するの?
消費電力が少なくて済むと、電気代も少なくて済みます。
電力会社等による単価の違いがありますが、1時間に電力を1000w消費した場合、電気代は20円から25円程度かかります。
1日8時間電気ヒーターを使うと、1ヶ月で4800~6000円アップするため、電気代のことを考えると、冬の暖房器具は出来るだけ消費電力の少ないエアコンがおすすめ、という結論になるのです。
一人暮らしで冬の暖房費節約その他の方法は?
暖房器具関連の節約
電気ヒーターの代わりとしては、エアコン以外に次のような暖房器具があります。
- こたつ
- ホットカーペット
更に、使う時に次のような熱が逃げにくくなる工夫をすることで、更に電気代の節約に繋がります。
- こたつの場合→掛け布団を2枚して、更に敷布団の下に断熱マットを敷く
- ホットカーペットの場合→ホットカーペットの下に断熱マットを敷く
フローリングに直接こたつやホットカーペットを置くと、フローリングから床下に熱が逃げやすいし床下の冷気も伝わりやすくなります。ですから、1枚断熱用のマットを敷くことで熱を逃げないようにするのが大切なのです。
ただ、どの暖房器具にも共通ですが、暖房器具に頼り過ぎないことも大切です。次のような方法で月に数百円節約になるといわれています。
- 冬のエアコン設定温度を21度から20度に1度下げる
- カーペットもある程度温まったら「強」から「中」にする
暖房器具以外の節約
- 厚着をする
- ひざ掛けを使う
- 厚手のカーテンにする
- カーテンを長めにする
- 窓に断熱シートを貼る(または複層ガラス、二重サッシへの交換)
- 家族が1つの部屋で過ごす
窓ガラスは外から冷気が入って寒くなります。特に夜の暖房は厚手のカーテンをしたほうが、しない場合と比較すると消費電力が12~17%削減されるという実験結果があるそうです。
電気ヒーターは消費電力が高いので長時間使用すると電気代が高くなります。
じゃあ、捨てた方が良いの?と思うかもしれませんが、適材適所であり、次のような場所で活躍する可能性もあります。
- トイレ
- 洗面所(入浴時の脱衣場所)
これらの場所は寒いので、すぐに暖まる電気暖房がおすすめであり、電気ヒーターはとても便利です。冬の入浴時には着替える場所が寒いと体に負担がかかります。お年寄りでヒートショックを起こすケースもありますし、パネルヒーターや小型の電気ストーブなどを活用することもおすすめです。
一人暮らしの電気代を節約するには?
いくら節約を頑張ったとしても、冬の暖房代や夏の冷房代はかなりの金額になってしまうため、上記の方法だと節約の限界がありますよね。
そこで考えた方が良いのが、電力自由化です。
2016年4月から電力の自由化に伴い、自分のライフスタイルに合わせてお得な電力会社を選べるようになったのですが、多くの人が、
「手続きが大変なのでは?」
「逆に高くつきそう」
と思って躊躇しているようです。でも、よく見てみると、電気代がお得だし、更に特典や割引も様々ある電力会社が多いのですよね。
さいごに
冬の電気代が高いのは暖房費用がかかるからです。
細々とした電気の節約方法としては、消費電力の少ない暖房器具に変えたり、床や窓の断熱によることがありますが、引越しをして一人暮らしの場合には限界があるので、電力会社の選択というところから検討しても良いでしょう。
◆水道代の節約はこちらの記事がおすすめです。→一人暮らしの水道代はどの程度?水道使用量は何m3?節約方法は?
◆その他、単身赴任や一人暮らしで困ったときにはこちらにも記事があります。