実家から引越し、一人暮らしをする場合、1ヶ月当たりの水道代や水道使用量は何m3になるのでしょうか。
今回は、一人暮らしの場合の水道代がどのくらいなのか、また、多い場合の節約方法はどんなことがあるのか等をまとめました。
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一人暮らしの水道代はどの程度?
水道代は市町村によって料金体系なども異なりますが「基本料金+流量」という計算方法になります。
ですが、基本料金の中に一定量の使用料金が含まれているため、一人の場合など使用量が少なければ基本料金だけで済むケースがあります。
一方、電気代やガス代は水道料金と異なり、基本料金の中に電気やガスの使用量が含まれていません。使った分だけ少量でも費用が少しずつ増えていきます。
水道料金の料金体系は市町村によって異なるので、基本料金中の使用量がどの程度か、単位当たり単価等が異なります。そのため、水道料金は高い市町村もあれば安い市町村もあり、様々です。
水道代 東京 横浜 大阪を比較しよう
(1)2ヶ月で12m3(6m3/月)の場合の2ヶ月分水道料金
- 東京23区→上水道1,905円+下水道1,209円=3,114円
- 横浜市 →上水道1,706円+下水道1,360円=3,066円
- 大阪市 →上水道1,964円+下水道1,188円=3,152円
(2)2ヶ月で16m3(8m3/月)の場合の2ヶ月分水道料金
- 東京23区→上水道2,000円+下水道1,209円=3,209円
- 横浜市 →上水道1,706円+下水道1,360円=3,066円(横浜市は16m3まで基本料金だけで済みます)
- 大阪市 →上水道2,008円+下水道1,188円=3,196円
全国の価格の違いは下のサイトが参考になります↓
では実際に、1ヶ月で何m3くらい使うのでしょうか。次に一人暮らしの水道使用量についてお話しします。
一人暮らしの水道使用量は何m3?
一人暮らしの場合、普通に料理をしたりお風呂を湧かしたりした場合の水道使用量は1ヶ月6~8m3程度と言われています。
水道料金は2ヶ月毎の請求なので約12~16m3となります。ちなみに、1日当たりの使用量に換算すると、200L~267Lとなります。
そこで、単身赴任中の夫に1年分の水道使用量を確認してもらったところ、
2ヶ月間で23~28m3(約4200~5700円)
となっていました!Σ(´゚д゚`;)ウソ・・・
1日当たりの使用量に換算すると、466Lとなってしまいます。多すぎですね。
一人暮らしにしては、かなり多い量です。夫は料理を殆どしないので原因としては、毎日お風呂に入っているのか、シャワーの使い過ぎか、水道出しっぱなしなのか。
もしかしたら、トイレタンクの漏水や、水道の閉め忘れ等があるかもしれません(-_-;)
ところで、お風呂のお湯ってどのくらいの量が入るのでしょうか。
次にバスタブのお湯の量についてお話しします。
お風呂のお湯の量は?
一人暮らしのユニットバスのスペースは1.2m×1.6mサイズ(0.75坪)が多いです。単身赴任している夫のアパートも同じスペースでした。そして、浴槽の内寸は、およそ縦55cm×横95cm×深さ50cmとなっていました。
ですから、浴槽一杯にお湯を入れた場合の容積(L)は次のようになります。
容積(L)
=縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)÷1000
=55×95×50÷1000=261.25L
実際に入れるお湯は、せいぜい60%なので、
261.25×60%=約156L
となります。
一回お風呂に入ると結構水を使うのですよね。
では次に、水道代の節約方法について考えていきましょう。
一人暮らしにおける水道代の節約方法は?
シャワーvsお風呂
シャワーとお風呂のどちらが節約になるか?というのをよく聞かれるのですが、これは両方とも人によって使い方が全く異なるので使い方次第になります。
判断基準として次のことがあります。
1日15分シャワー全開にする場合、水量200L使うことになる。
上でお話ししたように、一人暮らしで浴槽7割程度お湯をためた場合に200Lよりも少ないので、シャワー全開というのは物凄い無駄なのです。
シャワーを使い過ぎる人の場合は、お風呂1回沸かす方が安く済む可能性が高いです。
追い焚きvs足し湯
風呂が冷めた場合に温める方法としては次の2通りあります。
- 追い焚きする
- 少しお湯を減らして足し湯するにする=勢いよく出す
このどちらが節約かというと、足し湯の方が断然節約になります。
この理由としては、水道代の追加量よりも、追い焚きのガス代の方が高いことがあります。追い焚きすると、ガスを沢山使わなければなりません。
ですが、足し湯の場合はガスが少量で済むのです。
ただ、水道代がかかるのでは?と思う人がいるかもしれません。でも、水道代の追加料金は微々たるものなのです。
トイレの節水は?
トイレのロータンク内にペットボトルを入れて水量を減らす節約方法はNGです!
昔はこの節約方法が流行ったこともあるのですが、その後故障が続出することになり、今ではNGとなっています。
トイレの流水量は便器の構造や排水管の勾配や口径等を考えて設計されているため、人為的に水量を減らすと流すべき排泄物が流れなくなってしまうのです。その結果、配管が詰まったり悪臭が発生する可能性もあるのです。
このような節水方法が流行った背景には、昔の便器の流量が多かったことがあります。
20~30年前の便器は10Lから20L程度あったのです。
ですが、最近の便器は節水を考慮して設計されていて、1回に流す量が5L(小)、6L(大)程度まで少なくなっています。ですから、新しい便器であれば節水はあまり考えなくて大丈夫でしょう。
水道代の節約 具体例
上記以外で節水を徹底するなら下記のような方法があります。
- 洗濯回数を少なくする
- お風呂の残り湯を洗濯に使う
- シャワー全開でも流しっぱなしにはしない(こまめに止める)
- 歯磨きの際に流しっぱなしにしない(コップで口をすすぐ)
- 食器洗いで流しっぱなしにしない(ためすすぎ)
- 洗車の時に流しっぱなしにしない(バケツに汲む)
基本的に、流しっぱなしは駄目です。これを見直すだけで相当水道代の節約になりますよ。
とはいえ、難しいこともあるかもしれないので、最後に節水の便利グッズを2つご紹介します。
水道代の節約グッズおすすめ
(1)節水シャワーヘッド
シャワーを沢山使う人には節水効果がかなり見込めるはずです。
仕組みは次の通りです。
- 水量を半分にする=シャワーヘッドの穴を減らす
- 水圧を2倍にする=勢いよく出す
お風呂に入ると体を石鹸で洗い、シャワーで泡を落としますよね。でも、泡を洗い落とす際、一度に多くの水量があっても結構無駄なんですよね。だから、穴を減らして絞ることで節水するというのは非常に効率良いことなのです。
また、節水シャワーヘッドの多くには手元にボタンがあるため、ボタンを押して一時的にお湯を止めることもでき、無駄にお湯を出さずに済むのです。節水率30~50%と書かれている商品が多いです。
ただし、普段からシャワーを使わない場合は節水シャワーヘッドを取り付けてもあまり効果がないです。また、シャワーを使うこと自体を止めてしまえば、それが一番の節水になりますよね。(普段使っている人には難しいことかもしれませんが。)
(2)節水泡沫器
キッチンや洗面台の水栓にも泡沫器を取り付けることで水量を節約できます。これは、通常の水に気泡を入れる方法で約30%から50%節水になるといわれています。また、泡沫状なので食器洗いがしやすくなり、水はねや水流音も弱くなる等の効果があります。
※もし節水シャワーヘッドや節水泡沫器を買う場合はご自宅のシャワーヘッドや蛇口に取り付け可能かどうかを確かめてから購入してくださいね。
さいごに
一人暮らしの場合、水道料金は普通に使えば2ヶ月で3000円程度なのですが、蛇口を流しっぱなしにする傾向があれば、4000~5000円程度かかってしまいます。
節約するためには、流しっぱなしにしないことが重要です。そして、シャワーを無駄遣いする場合は節水シャワーヘッドを取り付けると、初期投資は必要ですが、数ヶ月で元が取れます。
水道料金の請求書を見れば自分がどの程度使っているか分かるので、それを見ながら節約するべきか考えましょう。
◆その他、単身赴任や一人暮らしで困ったときにはこちらにも記事があります。
→単身赴任や一人暮らしで困ったら?【目次】