闘う嫁のマナーノート

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浴衣に下駄と足袋の組み合わせはおかしいの?正しい着こなしとは?

   

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浴衣の履き物といえば下駄ですが、下駄に足袋の組み合わせはおかしいのでしょうか。

振袖や訪問着だと敷居が高いけど、夏の浴衣なら気楽に着られそうだと考える人は多いものです。

でも、浴衣は普通、素足に下駄だから靴擦れが心配ですよね。
「素足じゃなくて足袋を履けば痛くならないのではないか!?」
と思う人も多いでしょう。でも、浴衣を着慣れない人は、下駄と足袋の組み合わせはマナー違反じゃないかと不安に陥るものなんですよね。

今回は、浴衣に足袋はおかしいのか、大丈夫なのか等、浴衣の着こなしに関するマナーについてお話しします。

◆下駄の靴擦れ(鼻緒擦れ)対策はこちらの記事がおすすめです。
浴衣に下駄で靴擦れ防止するには?歩き方や絆創膏でおすすめは?

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浴衣に下駄と足袋の組み合わせはアリなの?

別記事でもお話ししましたが、浴衣の位置付けはカジュアルであり厳格なルールがありません。自分の好みとセンスでコーディネートして良い衣服です。

とはいえ、いくつか知っておくべきポイントもあるので順にお話ししていきますね。

まず、浴衣の基本は、素足に下駄です。これが一般的な組み合わせですね。

次に、浴衣と足袋という組み合わせですが、これは大丈夫です。
確かに夏祭りや花火大会に行く、浴衣姿の若い女性の多くは素足に下駄ですが、浴衣に足袋というのもアリですよ。この理由については次の章でお話ししますね。

さて、浴衣と足袋の場合は履き物を何にすべきでしょうか。
実は、足袋の場合は下駄と草履、どっちも大丈夫です。ただ、草履については材質によってフォーマル度が変わります。礼装用の草履だとカジュアルである浴衣には合わないので、草履のなかでもカジュアル度の強いものを選びましょう。もしフォーマル度の高い草履しかなければ、草履はやめて、浴衣に合う下駄を履く方が良いですね。

ただ、場所によっては下駄より草履の方が適切なケースもあります。例えば、高級ホテルや演奏会のコンサートホールなど、足音を立てずに行動したい場所もありますよね。この場合、音の鳴る下駄を履くと五月蠅くて周囲に迷惑をかける可能性があります。
ですから、時と場合によって下駄と草履を使い分けるのが大切なのです。


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浴衣に足袋はおかしいと言われたらどうする?

浴衣は礼装ではないので厳格なマナーがない、とお話ししてきましたが、浴衣に馴染みが無い人には意外と知られていません。そして、中には「浴衣には素足と下駄でなければならない」と決めつけている人もいます。お節介な人だと、あなたが浴衣に足袋という姿だった場合に「浴衣と足袋と草履は間違ってますよ」「足袋に下駄は変ですよ」と言ってくるかもしれません。

でも、言われてしまっても、あまり気にしないで大丈夫ですよ。あれこれ反論していくと逆にブチ切れてしまう人もいるので、「靴擦れするのが心配だから」「足袋が好きなんですよ~」というようにサラッと流してしまうのが気楽な対応でしょう。

というのも、元々足袋は古くから存在するものでなく、明治時代に入ってから一般庶民に広まった、歴史の浅い履き物なのですよね。江戸時代後半くらいまでは一般庶民に浸透しておらず、身分の高い人々や芸事関係の人々だけが使っていたものでした。普通の武士でさえ足袋を履くのは登城時だけで、それ以外は素足だったのです。

また、現実的に考えても、素足より足袋の方が適切な場面もあるのですよね。以下のようなケースが該当します。

(1)自分の体の調子によって必要なケース
・冷房が苦手な人が長時間電車に乗る場合
・日に当たる時間が長くて足まで日焼けしそうな場合
・靴擦れ(鼻緒擦れ)しそうな場合

(2)マナー上の問題で必要なケース
・他人の家など履き物を脱いで上がる場合
・茶道や日舞などの稽古に行く場合
・神仏の前に出る場合

特に、茶道などの習い事においては、足袋を履くのは必須になります。素足で行っても構いませんが、その場合には必ず上がる際に待合の場所で足袋を履いてから上がる必要があります。ちなみに、足袋で行く場合には、足袋カバーをつけて行き、待合の場所で足袋カバーを外すという作業をします。いずれにせよ、足に付いた汚れをお茶室へ持ち込んではいけないので、このような配慮をしなければならないのです。正式なお茶席では浴衣というのはなく、浴衣でお茶席に行けるのは比較的くだけた会限定となりますが、その場合も茶室に上がる際のマナーを守る必要があり、浴衣であっても素足は厳禁ということを理解しておく必要があるのです。

これと同様に、日舞などの踊りも素足ではいけませんし、このような習い事以外でも、他人の家に上がる場合はマナーとして素足でなく足袋などの履き物が必要ということは、大人のたしなみとして理解しておきましょう。

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浴衣に足袋の正しい着こなしのポイントは?

浴衣、足袋、下駄、草履。

この4つについては複数の組み合わせが考えられることは今までお話ししていました。
具体的には、

・浴衣+素足+下駄
・浴衣+足袋+下駄
・浴衣+足袋+草履

というパターンですね。(浴衣で素足で草履というのは、足の裏が汗を搔いたり、ツルツル滑りやすいし蒸れやすいことを考えるとおすすめできないです。)そして、実際に、どれも大丈夫だということもお話ししました。

さて、ここで美しく着こなすためのポイントなのですが、これは、

履き物によって裾の位置を変える必要がある

ということです。具体的には次のようにします。

  • 素足に下駄の場合→裾をくるぶしに
  • 足袋に草履または下駄の場合→くるぶしがしっかり隠れる長さにして、足袋と浴衣の間の肌が見えないようにする。

また、自分の年齢も考えてみる、という必要があるかもしれません。これは人によって考え方が異なるのですが、ぶっちゃけた言い方ですと

若い女性なら素足が美しく見えるけど、オバちゃんになると素足が美しく見えない

ということです。ですので、自分が若くないと感じるようになったら足袋を履く方が無難かもしれません。

また、細かいことになりますが、下駄でなく草履にすると改まった感じになるので、肌襦袢や半襟、帯についても使うかどうか迷い始める人もいるでしょう。

この場合、肌襦袢や半襟は必須という人もいれば、そこまでしなくても大丈夫という人もいます。これも個人の主観で判断して良い部分です。ただ、肌襦袢や半襟をつけると、おしゃれ度がアップして上品なイメージを与えますし、足袋と草履にするなら半襟を付けた方が良いという考えの人も多いです。上でお話ししたことを組み合わせて考えてみると、

オバちゃん年齢なので、素足だと恥ずかしいから足袋を履くことにした。
足袋を履くなら年齢的にも草履の方が落ち着いた感じがする。
草履だと単衣の浴衣よりも半襟を付けた方が着物風に着られるので
オバちゃんなりに上品な着こなしになる。

こんな感じになるのですよね。(逆に、そこまでしなくても、という人もいます。)

また、帯については、足袋と草履でおしゃれに着たいと考えた際に、半幅帯でなく名古屋帯にする方が良いと考える人もいますが、半幅帯でも問題ありません。名古屋帯でお太鼓結びにすると帯枕、帯揚、帯締が必要になるし、帯枕があると夏の暑さが更に酷く感じるのですよね。そうなると、浴衣にする意味がなくなる気がしませんか。浴衣には浴衣の良さがあります。もちろん、名古屋帯でお太鼓結びでも良いし、それが好きという人もいます。でも、カジュアル着である浴衣なのですから、夏らしい、涼しげで軽やかな装いというイメージも捨てがたいのですよね。

ちなみに、浴衣における足袋について、色や柄のルールは特にありません。
(正礼装の場合に白足袋、という決まりはあります。名古屋帯にする場合には、白足袋の方が良いかもしれません。)
今は足袋といっても麻やレース等の足袋や、半足袋、足袋ソックスなど形も生地も様々ですが、夏の浴衣に合うものとしては、麻足袋やレース足袋がおすすめですね。

 

ちなみに、レース足袋の場合には、足袋だと足底に滑り止めがある商品と無い商品があり、履き慣れない人には滑り止め付きの方が安心でしょう。上のレース足袋だと滑り止めもついていますよ。

さいごに

浴衣の履き物は素足に下駄が一般的ですが、足袋に下駄、足袋に草履という組み合わせも可能です。
浴衣だからという理由抜きに素足だとマナー違反になることもあるので、浴衣で行く場所が遠くなのか、素足でも問題ない場所なのか等を考えた上で足袋を履くかどうか決めた方が良いでしょう。

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