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暮らしの知恵

浴衣には下駄以外でもいいの?サンダル・スニカー・ビーサン・クロックスは?

不慣れな下駄は歩くのが心配!浴衣には下駄以外のものを合わせたい!
せっかくの浴衣、足元も自由に楽しみたい!

わかります、、この気持ち。私が若い頃には浴衣には下駄。小中学生までであれば、ビーチサンダルもあり、、という程度でしたが、時代は変わりました。しかも、そもそも浴衣はカジュアルウェアです。ドレスコードのあるフォーマルウェアではないのですから、自由に着ていいのですよ。

着物警察やマナー講師やら、細かいことを指摘する方も多くいらっしゃいますが、これがいいな、素敵だな、かわいいな、、、と思うのであれば、周りを気にせず自由に着こなしてみてくださいね。ただし、自分の着こなしには自信と責任を持つことも大切ですよ。

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どうして浴衣には下駄なの?

「浴衣に下駄よ!」と古くからの決まり事のように言われることもありますが、本当にそうなのでしょうか。浴衣の歴史を少しだけおさらいすると、細かいことを気にしなくていい理由もわかりますよ。

そもそも浴衣って何?

浴衣の始まりは湯上がり着。その後、部屋着となり、夏のちょっとした外出着にまで進化しました。正装でも、伝統衣装でもありません。

浴衣は、平安時代の貴族が蒸し風呂に入る時に着用していた「湯帷子(ゆかたびら)」が起源と言われています。肌を隠すためと、蒸し風呂の水蒸気から肌を守るためでもあり、麻素材でできていました。

安土室町時代頃に、湯に浸かる入浴習慣が生まれると、湯上がりの肌の水分を吸い取るために着用されるようになりました。「身拭(みぬぐい)」と呼ばれました。バスローブのようなものですね。

江戸時代になると、日本に木綿が普及します。麻織物に代わって、より吸水性が高く風通しの良い綿織物の着物が用いられるようなり「浴衣」へと進化していきます。湯上がり着の他に、就寝時の寝間着(パジャマですね、、)にもなり、江戸時代中期にもなるとちょっとした外出着としても用いられました

江戸後期にもなると、風呂屋(銭湯)文化が庶民にも普及、「天保の改革」で町人は絹の着用が禁止、歌舞伎役者の楽屋着を真似るなどの時代や文化の変化とともに、浴衣は普及し進化していきます。

浴衣には下駄なの?

下駄が支配者層に使われるようになったのは、室町時代から江戸時代にかけてと言われています。江戸時代後半になると、江戸や大阪などの文化の中心地で庶民の履き物となり、普及し始めます。

風呂屋(銭湯)文化の普及により庶民も湯上り着として木綿の浴衣を着用するようになった時代でもあるので、浴衣と下駄の組み合わせは時代の流れ感が強いですね。庶民は、夏に日常的に足袋を履いている時代ではありませんので、素足に履き物の組み合わせはオシャレでもルールでもなく普通のことにすぎません。

浴衣と草履の組み合わせには、これといった決まり事や文化、歴史もなさそうです。そもそも湯上り着やホームウェア、ご近所への外出着程度なのですから、細かいことは気にせず楽しんでよさそうですね。

 

浴衣には下駄以外で何が合うの?

浴衣に下駄以外のものを合わせファッションとして楽しむのは自由です。その場合には、全体のバランスもありますので、髪型や帯の結び方、小物なども含めて、楽しくコーディネートしてくださいね。

浴衣に下駄以外を合わせるなら問われるのはファッションセンス

浴衣に下駄以外のものを合わせることには、賛否両論さまざまです。細かいことをいう人もたくさんいるでしょう。マナーやルール、常識、嗜み(たしなみ)などの話も出そうですが、そもそも浴衣は湯上り着 → ホームウェアやパジャマ → 夏の普段着 で進化してきた、カジュアルファッションです。

カジュアルファッションは、どんな時代でもいろいろあるのです。年配者からは拒絶され否定されるのは当たり前、同年代でさえ意見が分かれるのです。浴衣だってその一つにすぎません。ですから、問われるのはファッションセンスです。

下駄以外ならどの組み合わせがいいかの判断は、自分の外に委ねるのではなく、自分で責任を持って判断しましょう

  • TPOはわきまえること〜あくまで浴衣はカジュアルファッション
  • 既成概念にとらわれず自分が楽しむこと
  • だらしない、はしたない、下品な着こなし方は避けること
  • 浴衣の色柄、ヘアメイク、小物など全体のバランスを考えること
  • 足だけが浮いて見えないようにすること

浴衣にサンダルはあり? 〜難易度低め

浴衣にサンダルを合わせるのは、「下駄以外」としてはかなりハードルが低めですね。
サンダルといっても、その種類は豊富にあるわけですから、選び方によってはほとんど違和感がなくまとめることもできます。

足の甲の露出が高いサンダルは比較的合わせやすいのでオススメ

和風テイストやアジアンテイストは、相性が良さそうですね。

他にも、ウェッジソール、厚底、ビーチサンダル、トングサンダルなども、色やデザインにもよりますが、合わせやすいと思います。

スリッパサンダルやフラットサンダルは、デザインによっては微妙なダサ感がでるので要注意

 

浴衣にクロックスはあり? 〜難易度ほどほど

履きやすさで人気のクロックス。一言クロックスといっても、形や色のバリエーションも豊富にあるので、合わせ方次第です。

2019年にはクロックス・ジャパンが「浴衣×クロックス」を提案したこともありました。ビーチサンダルや形によっては、合わせやすそうです。クロックスだと、浴衣用に新調してもその後日常使いしやすいので、便利ですね。

つま先にボリューム感のあるデザインの場合には、全体のバランスをよく見ましょう

 

浴衣にスニーカーはあり? 〜難易度高め

最近は、若い世代ではスニーカーを合わせることも増えているようですね。

キャンバス地のスニーカーが合わせやすいようですが、スポーティなスニーカーにキャップなどを組み合わせる人もいるようです。その勇気とセンスは、個人的には羨ましい限りです。

 

浴衣にパンプスはあり? 〜難易度高め

パンプスの形や素材にもよりますが、ハードルは高そうですね。。パンプスとのコーディネートによほどのこだわりがなければ、あえて選ぶ理由もよくわかりません。

とはいえ、周りがなんと言おうとも気にせ楽しむことが第一です。ご自身のファッションセンスを最大限活かして、素敵なコーディネートでお楽しみください。いつの時代もカワイイは最強です。

 

浴衣にあう痛くなりにくい下駄のオススメは?

浴衣に下駄以外を合わせたい理由が「痛いから」であれば、痛くなりにくい下駄も選ぶこともオススメです。
鼻緒が柔らかいものや、ウレタンソールなど、足への負担が少ない下駄であれば、歩きやすいです。

浴衣は夏のカジュアルファッション

浴衣とはいえ、和装の一種なので、難しいことをいう人は一定数いるものです。でも、そもそもでカジュアルファッションです。細かいことを気にせずに、夏のファッションアイテムとして楽しんで着るのが一番なのではないかと、最近つくづく感じています。

ただし、しつこいようですが、問われるのはファッションセンス。痛いから下駄がイヤなのであれば、痛くないものを選ぶ方法もあります。自分らしくオシャレをしたいのであれば、全体バランスもよく考えてコーディネートしてみてくださいね。くれぐれも、TPOはわきまえましょう。

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