ステンレス水筒の洗い方をご存知ですか。
我が家では単身赴任中の夫が自分でお茶を水筒に入れて毎日通勤しているのですが、月に1回程度持ち帰る水筒を確認してみると、水筒の底や飲み口が全面茶渋で覆われて真っ黒に汚れているのです。
元々家事が苦手な夫なのに単身赴任で頑張っているのを思うと「毎日丁寧に水筒を洗ってね」という言い方は気の毒だし、どうすれば良いのだろうか・・。
ということで、今回は、
・ステンレス水筒の汚れが酷い場合の洗い方
・ステンレス水筒を洗うのに塩素系漂白剤を使っても良いのか
・家事の苦手な夫にも出来る日々のお手入れ方法
以上について調べてまとめました。
◆水筒のゴムパッキンの汚れはこちらの記事がおすすめです。
→水筒パッキン汚れの落とし方は?寿命は?交換部品の探し方は?
ステンレス水筒の洗い方 汚れが酷い場合は?
ステンレス水筒の洗い方で理解しておきたいポイントは、
使った後は必ず毎回台所洗剤できれいに洗う必要がある
ということです。
明日も同じお茶を入れるから、水でサッと一回すすいでおけばいいや!
なんて考えたら大変です。
実は、水筒の中に入っていたのはお茶だけでも、お茶を入れておくことで水アカが出たり、雑菌も発生してしまうのです。一回だけすすぐ程度では、それらがきちんと落ちずに繁殖してしまうことになります。
では最初に、酷い汚れを落とす方法についてお話しします。
酸素系漂白剤を使う方法
ステンレス水筒の酷い汚れを落とす方法はいくつかありますが、基本的には酸素系漂白剤を使う人が多いです。
酸素系漂白剤は液体と粉末の2種類あるのですが、粉末の方が強いので粉末を使います。また、約50度のお湯というのがポイントです。
お湯1Lに対して小さじ1.5(5g)の割合で作った液を水筒に入れて約1時間浸け置きしてから水できれいにすすぎます。長時間浸けるとゴムのパッキンや金属が傷むので長時間の浸け置きは避けましょう。
ちなみに、冒頭の写真状態だった水筒を酸素系漂白剤で漂白したところ、泡がすごい沢山で溢れるくらいになりました。
1時間後に見たら泡はすっかり消えて、水が汚れており、沈殿物がありましたが、水ですすいだところ、内側が新品のような美しさで感動しました!
◆水筒パッキンの汚れについては水筒の中身と一緒に酸素系漂白剤で浸け置き洗浄しますが、汚れが酷くて落ちない場合はこちらの記事をご覧ください。
→水筒パッキン汚れの落とし方は?寿命は?交換部品の探し方は?
専用洗浄剤を使う方法
ドラッグストアに行けば、水筒専用の洗浄剤が販売されています。
約40度のお湯と洗浄剤を入れて2時間程度放置して、その後水洗いすればOKです。汚れが酷い場合は一晩放置したり、軟らかいスポンジで擦るなどの方法で簡単に茶渋汚れを落とすことが出来ます。ちなみに、下記の商品は8錠入っていますが、目安としてはお湯350mlに対して洗浄剤1錠使います。
重曹を使う方法
上記のような強い漂白剤を使いたくない場合は、重曹を使うのがおすすめです。
鍋に水と重曹を入れて沸騰させてから水筒に入れて数時間放置すると汚れが浮いてくるので、その後軟らかいスポンジで汚れを落として水できれいにすすぎます。(重曹の量は水1Lに対して重曹小さじ1.5以上で、汚れが酷い場合は多めに入れると良いでしょう。)
重曹にも研磨成分があるため、重曹で水筒内部をゴシゴシ擦ってしまうとステンレスを傷つける可能性があります。
見た目は分からないかもしれませんが、傷ついた場合はそこの箇所に汚れや雑菌が溜まったり、そこから金属成分が溶け出して水筒のお茶と一緒に口に入る可能性もあるので、ステンレスを研磨する可能性のある重曹は注意が必要です。
これと同様に、ステンレスの場合は柔らかいスポンジで擦るのが基本であり、ステンレスを傷つける可能性のある金属タワシは厳禁です。
ステンレス水筒に塩素系漂白剤は絶対駄目なの?
多くの人が「漂白剤」というと思い浮かべるのが、塩素系漂白剤であるキッチンハイターでしょう。
これは酸素系漂白剤よりも殺菌の面では強力で、茶渋落としにも威力を発揮します。
ですが、塩素系漂白剤はステンレスなどの金属を確実に傷めるし、それ以上に水筒のパッキンに使われているゴムの方が傷みが早いです。また、塩素臭も気になりますし、ステンレス水筒の汚れ落としにはおすすめできません。
ただ、実際にはこれらのことを知りつつ使っている人もいるようです。
その場合は、ゴムだけ避けて塩素系漂白剤に浸けるか、ゴムも洗いたい場合は浸け込み時間を30分以内にするようにしてください。
長時間浸けた場合、ステンレスが傷んでいても目には見えません。そして、傷ついた箇所に雑菌が繁殖しても当然分かりません。
ですから、もし酸素系漂白剤や重曹があるなら、塩素系漂白剤を使わず、それらを使う方が安全ですよ。
ステンレス水筒 日々のお手入れ方法は?
さて、一度酷い汚れを目の当たりにすると、水筒の日々のお手入れの重要性が分かってきますよね。
そこで、日々のお手入れについても一度、こんな方法があるということを確認しておくと良いですよ。
(1)水筒用の長いブラシを使ってゴシゴシ洗う方法
さほど手間もかからず間違いのない方法の1つです。100円ショップなどでも、ブラシは購入できますので、安価な方法でもあります。
ブラシによっては、柄の部分が折れやすかったり、曲がってしまい使いにくくなることもあります。耐久性はブラシ次第ということでしょう。
(2)菜箸と普通のスポンジで洗う方法
わざわざ、専用ブラシを購入しなくても、家にあるもので代用できます。
使うのは、菜箸とポット入る大きさの食器洗い用スポンジや、メラミンスポンジ。
キッチンスポンジが大きい場合には、カッターなどで適当な大きさに切って使うと便利です。
スポンジは2本の菜箸で挟んでも、突き刺しても構いません。水筒の内側や、茶渋のたまりやすい底の部分、飲み口の部分を丁寧にこすりながら洗います。
(3)卵の殻で洗う方法
日常の汚れ程度なら、卵の殻を使っても十分にキレイになります。1L以上の大きなポットでも使える方法です。
卵の殻2個分を細かく砕いたものを水筒に入れ、少量のお湯加え、蓋を閉めてよく振る。
1分程度、ポットを上下に振ったら中身を捨て、ごく少量の食器用洗剤を使用して中をすすぎます。
半信半疑で試しましたが、想像以上によく落ちます。殻は、そのまま生ごみとして捨てられるので、手間なしと言えば手間なしです。
これは、卵の殻に含まれる炭酸カルシウムが、お湯で加熱されると酸化カルシウムに変化、更に空気中の二酸化炭素と反応することで重曹と同様のアルカリ性となり、汚れを漂白するという、科学的根拠のある方法です。
(4)ラップで洗う方法
日常の汚れ程度なら、ラップを使う方法でも落ちます。ラップを適当に切ったものと、水や台所洗剤を少しずつ水筒に入れて蓋を閉めてよく振るだけです。
ラップは水筒のカーブで落ちにくい部分にもフィットするため、意外ときれいに汚れ落としができます。
(5)ジャガイモの皮で洗う方法
エコロジーの方法では、ジャガイモの皮で洗う方法もあります。
こちらもゆで卵やラップと同様に、皮と少量の水を入れて蓋を閉めてよく振るだけです。
さいごに
ステンレス水筒の中は届きにくいので日々のお手入れをついサボリがちですが、週1回程度は茶渋汚れがついていないかチェックして、こびりつかないように手入れしていくと気持ち良く使えますよ。