フローリングに布団を敷いているけど毎日湿気が酷くて床が濡れてることもあるんです。
押し入れがない部屋なので、布団を干せる晴れの日以外は必然的に万年床になってしまうけど、これって大丈夫なのかしら?
このように悩む主婦は案外多いです。
そして、このパターンは大問題なんですよね。このまま雨が続くと布団を干せないから、当然布団にカビが生えてきます。
どうしたら湿気やカビを防げるのでしょうか。
また、ベッドは万年床なのに何故問題ないのでしょうか。
今回は、フローリングに布団という組み合わせのカビ対策についてまとめました。
フローリングに布団だと湿気が酷いのは何故?布団の湿気は結露が原因です。
人間は寝ている間にコップ一杯以上の汗を搔き、その汗は布団にこもってしまいます。(汗といっても液体でなく、殆どが水蒸気という形で放出されています。)
日本の場合は湿気が多い気候なので、布団にこもった湿気を発散できないと、布団が反対側の冷たい床に触れることによって結露が発生してしまうのです。そして、これが続くと布団だけでなくフローリングまでカビが生えてしまいます。
でも不思議ですよね。日本の布団は敷きっぱなしは問題視されますが、ベッドなら敷きっぱなしでも問題視されていません。カビが生えないのでしょうか。
次に万年床の問題についてお話しします。
フローリングに布団の万年床は駄目なのにベッドがそのままで良い理由は?
日本では布団を敷きっぱなしにする、いわゆる「万年床」は駄目とされていますが、西洋式ベッドはそのまま敷きっぱなしでも問題ありませんよね。これは、いくつか理由がありますが、大きな理由としては湿気を逃がせる構造かどうかという問題があります。
布団の敷きっぱなしはカビの原因になりますが、毎日布団を押し入れに入れる場合、布団を上げ下げしますよね。これだけでも、布団が敷いてあった部分の床が乾く効果があるのです。
ただ、現実的には、今は「押し入れのない部屋」も多く、布団を敷きっぱなしにせざるを得ませんよね。だから、限られた環境の中で湿気を防ぐ方法を考えなければなりません。
一方、ベッドの場合は敷きっぱなしでも万年床と言われません。これは、分厚いマットレスに秘密があります。
敷布団と一緒に使うマットレスの場合は厚さ5cm程度と薄いため湿気を逃がすことができませんが、ベッドで使う分厚いマットレスの場合は、中が空洞になっているため、マットレスに入った湿気を外へと逃がすように作られているのです。
だから敷きっぱなしでも問題ないのです。
ただ、日本における使い方を考えると、汗取りとしてベッドパットを敷いている人が多いですよね。そうなると、ベッドの上に掛布団をかけたまま放置するのは湿気が発散できず結露の原因になってしまいます。
また、日本は湿気が多い気候なので、ベッドといえども完全に敷きっぱなしだとカビてしまう可能性もあります。だから、ベッドの場合も掛布団はかけっぱなしにするのでなく、まくったり干したりする方がおすすめですし、マットレスも時々干した方が良いでしょう。
フローリングに布団のカビ対策は?
布団のカビを防ぐには、湿気を逃がす工夫をしなければなりません。主な方法は次の通りです。
布団を干す
当たり前のことですが、晴れた日には布団を天日干しにするのが一番良い方法ですよね。
ですが、外に干せない場合でも、部屋干しするだけでも湿気対策になります。
室内干しがあれば一番良いのですが、それが無い場合は椅子やすのこを使って風通し良くするだけでも湿気対策になりますよ。
布団乾燥機を毎日使う
布団を干せない場合は布団乾燥機を使うのが良いでしょう。(夏は冷風モードで行います。)
通常は寝る前に30分程度暖めれば大丈夫ですが、たまにダニ駆除目的で1~2時間かけてしっかり乾燥させる方が良いです。その際、湿気が蒸発して部屋の湿度が上がるため、換気をして外に湿気を逃がしましょう。
その他
(1)新聞紙を数枚、フローリングと布団の間に敷く
新聞紙は一番安上がりで除湿効果が高い方法です。
(2)すのこを敷く
すのこを置くと通気性が良くなるのでおすすめですが、湿気が酷い家の場合はそれでもカビが生えることもあります。
すのこは通常木材で出来ているため、一度カビが発生したら捨てるしかありません。また、硬い木材なのでフローリングと擦れるとフローリングが傷つく可能性があり、特に賃貸住宅だと注意しなければなりません。
ですから、すのこは確かに効果もありますが、万全のアイテムとは言えません。
(3)湿気取りシート(除湿シート)を敷く
湿気取りシートはかなり湿気を吸い取ってくれます。
ただ、定期的に干して乾燥させて使う必要があります。また、(2)のすのこと併用するとより良いでしょう。
他のアイテムはどうなの?
上記の他にも思い浮かぶ物があるかもしれません。
例えば、置き畳やアルミ断熱シートはどうでしょうか。
(1)置き畳
置き畳の場合、ホームセンターで手軽に購入できる小型のタイプは耐久性が短く、せいぜい3~4年程度です。また、フローリングと敷布団の間に使う場合、敷きっぱなしにするとカビが生えてしまいます。
結局、「置きっぱなし」「敷きっぱなし」は何を使ってもカビの原因になりかねないので、置き畳を定期的に干したりして湿気が籠もらないようにできるか?という問題になります。そうすると、案外面倒だと感じるでしょう。ですから、置き畳はあまりおすすめしません。
(2)アルミ断熱シート
アルミ断熱シートは、保温効果はあるので冬に使うと暖かいのですが、「熱を伝えやすい」という特性もあるため、床が冷えているとアルミ断熱シートも冷えてしまい、通気性がないことも災いして結露が発生してしまいます。
ですから、フローリングと布団の間に敷くものとしてはおすすめしません。
まとめ
フローリングに直接布団を敷くと湿気が酷くて数日間放置しただけでも確実にカビが生えてしまいます。
出来るだけ布団を干すのが良いのですが、それが無理な場合は、椅子にかけて部屋干ししたり、新聞紙を敷くだけでもかなり違いますよ。
そうそう、マットレスを使う場合もフローリングに直接布団と同様、カビやすいため、屏風のように部屋に立てかけて乾燥させる方が良いでしょう。
いずれにせよ、万年床にしないで、出来るだけ布団を移動させるなどして床の湿気を逃がすようにして下さいね。