ステンレス水筒の中身を洗うのは大変ですが、飲み口のパッキン部分もそれと同じくらい汚れやすく、黒くなってから落とし方で悩む人が非常に多いです。
今回は、
- 水筒パッキンの汚れをきれいに落とす方法
- パッキンの寿命がどの程度なのか(交換時期はどの程度に1回行うべきか)
- 交換時の部品の探し方が分からない場合はどうすれば良いのか
以上のことについてまとめました。
水筒のパッキンが汚れた場合の落とし方は?
ゴムのパッキンは汚れを放置して真っ黒になると、なかなか落ちなくなります。
黒カビに対抗できる薬剤としては、
(1)塩素系漂白剤
(2)酸素系漂白剤
という順序になります。
ただ、前記事でもお話ししましたが、ゴム製品は塩素系漂白剤に非常に弱いので、本来は使うべきではありません。
ですから、ゴムパッキンの黒カビを落とす場合は酸素系漂白剤を使う方が良いとされています。酸素系漂白剤は塩素系よりも弱いですが、殺菌作用はありますし、まずはこちらで試してみる方が良いでしょう。
◆汚れの酷い水筒を漂白剤で洗う場合はこちらの記事が参考になります。
→ステンレス水筒の洗い方で酷い汚れに塩素系漂白剤は?お手入れは?
でも、残念ですが、黒色の汚れを完全に落とすことは出来ません。カビ自体は死滅するのですけどね・・・。
酸素系漂白剤を使う前の汚れがこちらです。
酸素系漂白剤につけた後、
ここまで汚れが落ちました。
ただ、あまりにも汚れが酷い場合に我が家では、傷むのを承知で塩素系漂白剤を使うこともあります。塩素系漂白剤を使うと、酸素系では取りきれなかった黒い汚れをかなり落とすことができます。(これでも完全に新品のレベルまで落とすのは無理ですが。)ただし、塩素系漂白剤を使う場合は浸け置き時間を短めの30分以内に止めましょう。
以上のことをまとめると、を長くきれいに使いたい場合の水筒の洗い方としては次の2点が重要です。
- 使う度にパッキンを外して、パッキンと蓋の両方とも隅々まで洗う
- 定期的に(1週間に1回程度)、パッキンと蓋を酸素系漂白剤で殺菌する
毎回パッキンを外すのは面倒臭いかもしれませんが、黒カビが繁殖するのはパッキンの溝の間や、パッキンと蓋の間に汚れが溜まることが大きな原因なのです。汚れが酷い水筒をそのまま使っていると、お腹を壊すケースもあります。
新品の時から毎回パッキンを外して雑菌が繁殖しないようにしておけば、長期間使っていても黒カビ汚れは発生しません。きれいに保ちたいなら、是非こまめな手入れをしていきましょう。
漂白剤のような強い成分以外できれいにする方法としては、重曹と歯磨き粉があります。
重曹については、水筒の中身も一緒にきれいに出来るので、優しい洗浄をしたい場合は最初にこの方法をしてみるのが良いかもしれません。熱いお湯に重曹を適量入れたものに(お湯1Lに重曹小さじ1.5の割合が基本で汚れが酷い場合はもう少し多めにします)、水筒とパッキンを1時間程度浸け置きすると汚れが剥がれやすくなるので、その後柔らかいスポンジ等で擦り、水できれいにすすぎます。
ただ、重曹も炭酸なので、ゴムを長時間浸けておくと伸びたりする可能性があるので、あまり長時間浸けないことと、必ず水できれいにすすぎ、重曹が残らないようにすることを忘れないでくださいね。
また、歯磨き粉については、歯ブラシでパッキンの溝まで丁寧に擦り落とすことができます。ただ、こちらも乱暴に擦るとゴムが傷つく可能性があるので丁寧に作業するよう心掛けましょう。
今回、ゴムの僅かな凹凸部分があり、そこの汚れが落とせる気がしたので歯ブラシと歯磨き粉を使って仕上げをしました。
その結果、
ここまできれいになりました。
また、飲み口部分も折角なので、細部の隙間まで歯ブラシと歯磨き粉で磨きました。
プラスチック部分は漂白剤で殆どきれいになるのですが、やはり細かい隙間は歯ブラシを使う方が確実に汚れを落とすことができます。
歯ブラシをした後、ここまできれいになりました。これだけやれば、気分スッキリですよね♪
ところで、きれいに使ったとしても物には寿命があります。水筒パッキンはどの程度でしょうか。次に、パッキンをどの程度で交換すべきかについてお話しします。
水筒パッキンには寿命があるの?
ステンレス水筒そのものは頑丈で長持ちですが、パッキンはゴム製なので傷みやすく寿命が短いので、普通の使い方をしていても摩耗していきます。交換の目安としては約1年と考えておく方が良いでしょう。また、漂白剤を使うとゴムが傷みやすくなるため、頻繁に漂白剤を使う場合はもう少し短くなるでしょう。
ですから、もし次回水筒を買う場合は、その際にパッキンのスペアを1個くらい購入しておく方が良いですよ。
そうそう、パッキンの寿命は短いのですが、ステンレス水筒本体も、塩素系漂白剤に長時間浸けてしまったり、金属製タワシ等でゴシゴシして傷つけてしまうと傷みやすく寿命も短くなるので、万が一の為にもパッキンのスペアを買い過ぎない方が良いかもしれません。
ステンレスが傷んだ場合はパッキンを交換しても保温機能が低下したままになり、熱い飲み物を入れても直ぐに冷めてしまうようになります。そうなったら寿命と諦めて、パッキンだけでなく水筒を丸ごと買い直してください。
水筒パッキンを交換したいけど部品が分からない場合は?
水筒のパッキンの品番については取扱説明書に記載されています。
でも、殆どの人が、
「取扱説明書なんて保管してないよ!?」
と言いますよね。実は私も・・・(汗)
でも、大丈夫です。水筒の裏側(底の部分)や側面の下の方を見ると必ず販売会社名や品番が書いてあります。(このシールは頑丈で剥がれにくいこともあり、殆どの人が剥がしていないハズです。)
そこを確認して同じ商品のパッキンを選べば大丈夫です。
購入方法については次のような方法があります。
- メーカーに直接問い合わせをする
- 楽天等のネットで購入する
- 近くのホームセンターの水廻りコーナーを探して、無ければ取り寄せてもらう
近くのホームセンター等で取り寄せる場合は送料や支払時の振込手数料がかからないのでお得になります。
もし品番シールが剥がれてしまい確認できない場合は、ホームセンターにゴムパッキンや水筒の現物を持っていって、同じゴムパッキンを探すという方法になるでしょう。
さいごに
ステンレス水筒そのものは長持ちしますが、部品であるゴムパッキンは意外と短命で1年程度で交換すべきものです。そして、こまめに手入れをしておかないと黒カビが生えて、漂白剤を使っても落ちなくなってしまいます。
ですから、毎回使う度にパッキンを外してよく洗い、摩耗したなあと感じたら交換しましょう。