引っ越したマンションのトイレは見た目が古いだけでなく、如何にも「トイレ臭いなあ」という感じがするため、子供がトイレに行くのを嫌がるようになって困っていました。
そんなある時、トイレの不具合があり水道屋さんに相談したところ、ロータンクの中を見て唖然としました。
何故かというと、ロータンクの中の黒ずみが酷すぎたからなのです。
こちらの写真、凄いでしょう!?
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お見苦しい写真でスミマセンm(__)m
そこで、トイレタンクの掃除で簡単な方法を試すことにしました。
今回は、どこまでキレイに出来たか、カビキラーやハイター等の塩素系漂白剤やその他の洗剤の使い方に関する注意事項を含めてお話しします。
トイレタンクの黒ずみ掃除はどうやるの?
トイレタンクの黒ずみは、空気中のカビが繁殖したものです。
カビは普段目に見えないのですが、空気中に存在しており、トイレタンクのような普段から水が溜まっていて湿気の多いトイレタンクは恰好の繁殖場所となってしまうのです。
特に、手洗い器のついたトイレタンクだと、手洗い時には手の汚れを流すのですから、水垢や埃以外にも尿汚れもカビにとっては栄養であり、繁殖を助ける要因になってしまうのです。
ですから、トイレタンクを半年くらい放置するだけで中が真っ黒になるのです。
普段からマメな手入れをすれば良いのですが、それをしなかった場合でタンクを初めて掃除しようとするなら大掛かりな掃除を覚悟した方が良いでしょう。
とはいえ、トイレ掃除が好きな人は少ないでしょうし、なるべく簡単に済ませたいものですよね。
そこで、簡単に済ませる掃除アイテムを最初にご紹介します。
(1)一番簡単な方法→トイレ洗浄剤・酸素系漂白剤

市販のトイレ洗浄剤が一番安心で確実です。ただ、酸素系漂白剤と比べると値段がちょっと高いですし、手元に酸素系漂白剤があれば、その方が安いのでおすすめです。
トイレ洗浄剤の使い方については詳細は商品の説明書きを読んでいただきたいのですが、基本的にはタンク内に洗浄剤を入れて浸けた後にタンクの水を流すだけです。
また、酸素系漂白剤については、2分の1カップをタンクに入れて約1時間放置してから水を2~3回流します。

ただ、タンクの水位までしか洗浄できないので、ペットボトル500ml容器に水を入れて重石とするか、水を2~3cm分追加して入れる等の方法で水位を少し上げる方がキレイに出来るはずです。
(2)あまり汚れが酷くない場合→重曹
一度きれいになった後の掃除は、1ヶ月に1回程度、重曹によるお手入れが良いといわれています。
1カップ程度の重曹をタンクの蓋の穴から入れて一晩放置して、翌朝水を流すだけで済みます。
(3)タンク掃除が面倒な場合→タンク洗浄剤
定期的な掃除も面倒だと感じるのであれば、下のような商品もありますよ。
ということで、我が家の問題のトイレタンクを掃除することにしました。
トイレタンクの掃除で簡単な方法を試してみました
我が家のトイレの蓋を取ってみると、こんな感じでした。
タンクの中も酷いのですが、蓋の裏側も物凄く汚れがこびりついています。
とりあえず、今回は手元にあった酸素系漂白剤を使うことにしました。
酸素系漂白剤2分の1カップを入れて、
ペットボトル500ml容器に水を入れたものを
タンクに沈めて水位を上げて、1時間放置。
ただ、タンク内だけでなく、上の部分や縁の真っ黒も気になったので、タンク内の漂白剤液を歯ブラシにちょっとつけてゴシゴシ擦りました。
歯ブラシだけではきれいに落ちなかったので、メラミンスポンジの激落ち君を使って落としました。
下の写真は1時間後の様子です。タンクの縁や壁はきれいになっているのですが、漂白剤で浮いた汚れや、縁や壁の汚れをゴシゴシ擦って落ちた汚れが混ざって水が真っ黒になっています(; ・`д・´)
かなりきれいになりました。
完璧を求めるなら、耐水サンドペーパーの1000~1500番(数字が大きい方が傷がつきにくいです)を使って落とすのが良いのですが、陶器と言えどもコーティングに傷がつくのが心配なので、メラミンスポンジで出来る範囲の汚れだけ落としました。
完璧ではないけど、最初に比べると雲泥の差です。
そして、トイレの蓋の裏側ですが、最初はトイレの床に新聞紙を敷いて、その上に蓋を逆さにして載せて裏側にタンクと同じ酸素系漂白剤液をつけて洗おうとしたのですが、少し漂白剤を振りかけて水を足したところ物凄い汚れが浮いてきて、しかもアンモニア臭が強く発生して、あまりにも酷い状態になったため、急きょお風呂場へ持っていき、一旦洗い流して中性洗剤(バスマジックリン)で再度掃除し直すことにしました。
そして、汚れと格闘した結果、
こんなにきれいになりました。
こちらも完璧ではないけど、水で何度も洗い流したところ、嫌な臭いが完全に無くなりスッキリしました。アンモニア臭ってトイレのタンク内にまでこびりつくのですね~(;´Д`)
ちょっと分かりにくいので、掃除の前後の写真を並べてみました。
【トイレタンク】
縁の汚れはかなり落ちています。底については写真では分かりにくいのですが、かなりきれいになっています。
【蓋の裏側】
黒カビはもちろんキレイに落ちていますが、全体的に黄ばんでいたのが、びっくりするくらい白くなりました。
タンクを掃除する前は、通常のトイレ掃除で床や便器をきれいにしても、何故かトイレらしい臭いが取れずに気分が晴れなかったのですが、タンク掃除の後は、トイレの独特の臭いが殆どしていません。子供も気持ちよくトイレに入ることが出来ておりホッとしています。
トイレタンクの掃除にカビキラーは使えるの?
トイレタンク掃除にはカビキラーやハイター等の塩素系漂白剤を使ってはいけない、とされています。
使ってはいけない、という理由は、塩素系漂白剤が金属やゴムを傷める性質があるからです。
確かに黒カビには効果的ではあるのですが、強い成分であり、長時間浸けると確実に金属やゴムを傷めるため、長期的な視点で考えると塩素系漂白剤は使わない方が良いのです。(トイレの製造メーカーでも塩素系漂白剤は使用しないようにという見解です。)
でも、実際には黒カビだからカビキラーやハイターが確実でしょ?と使っている人もいるのですよね。
実際に使っている人に聞いたところ、「使って数分から30分程度であれば大丈夫だから短時間で掃除する」という話でした。
また、塩素系漂白剤をつけたところはキレイに水で流すか、何度も水拭きして完全に落とすことも大切です。当然自己責任ですし、心配だなあと思う場合は使わない方が良いでしょう。
ですから、トイレ掃除の場合は酸素系漂白剤を使うことになっているのですが、酸素系漂白剤も長時間浸けておくと、やはり金属やゴムを傷める可能性はあるので、浸け置き時間は1時間程度にして、きれいに洗浄することが大切です。
「それでも不満。もっときれいにしたい!」と考える場合は、中性洗剤による洗浄がおすすめです。
ちょっと手間はかかりますが、中性洗剤なら金属やゴムを傷める心配はないので安心して作業できるし丁寧な掃除なので確実にきれいになります。
この方法は、
- トイレタンクの止水栓を閉める
- 水を流してタンク内の水を全て出す
- トイレタンクの蓋を開ける(この時点でビニール手袋を着用すること)
- スポンジに中性洗剤をつけてタンクの底や壁、フロート等の金具まで丁寧に擦って汚れを落とす
- 止水栓を開けて、水を流してきれいにする
という手順で行います。
ただ、トイレの種類によってはタンクと蓋がゴムホースでついていたり、中の金具が複雑な構造になっているので元に戻せるよう注意しながら作業してください。
この方法は、「トイレの構造が複雑で元に戻すのが出来そうにない」と感じた場合にはやらない方が良いでしょう。(トイレは構造が単純なものから複雑なものまで様々あるのです。)
さいごに
トイレタンクは放置すると黒ずみが酷くなってしまうので、定期的に掃除をする方が気持ちよく使えますよ。