冬になると我が家では暖房器具に石油ストーブを使うのですが、その時ストーブの上に置いておくのがステンレス製のやかんです。でも、やかんでお湯を沸かしても実際に使う訳ではないので洗わずに冬じゅう使い続けていたところ、とんでもなく汚れてしまいました。外側は油汚れ、内側は底が全体的に白いしザラザラ状態。しかも、黒ずみや錆もあるし(汗)
ここまで汚れると、きれいにするのは無理なのでしょうか。
今回は、外側と内側の汚れについて、実際に身近な材料できれいに出来るか試してみました。
やかんの汚れ 外側の落とし方
やかんの汚れで外側は、主に油汚れです。
ステンレス製やホーロー製の場合は重曹を使って落とします。
ただ、油汚れは消毒用エタノールでも落ちるので、ちょっと試してみました。
シューッとスプレーして
ボロ布でゴシゴシ拭き取ります。
意外ときれいに落ちました。
ベタつき、黒ずみ部分はだいたい落ちたし輝きも取り戻せたのですが、完璧ではないので、重曹を使って落とすことにしました。
重曹水をボロ布につけて、よく擦ります。破れたストッキングやジーンズ等を使うとよく落ちると言われていますが、手元になかったので普通のボロ布を使いました。ただ、これでも結構汚れは落ちます。
もし汚れが酷い場合は、やかんに重曹を振りかけ、暫く放置して油汚れに重曹が馴染むようにします。その後擦って、重曹と油汚れをボロ布等できれいに取り除きます。
下の写真は重曹で磨いた後のやかんと、使ったボロ布です。消毒用エタノールでも結構汚れが落ちたのですが、重曹には研磨作用があるので、残った汚れがかなり落ちたようです。
本当は、やかんが入る大きな鍋があれば、それを使って煮立たせる方が全体を一度にきれいにできます。水1Lに対して重曹大さじ5の割合で入れて沸騰させ、10分程度煮ると黒い焦げが炭酸ガスの作用で浮き上がってきます。頑固な焦げはメラミンスポンジ等で擦るときれいになります。(アルミ製の器具は重曹を使うと黒ずむので使えません。)
かなりピカピカになり外側は満足したので、次に内側の白いザラザラを落としていきます。
やかん汚れで内側の白いザラザラを落とすには?
やかんの汚れで内側の白いザラザラの正体は、カルキです。
カルキは水道水に含まれるカルシウムやシリカ等であり、人体に害はありません。
ただ、やかんやポット等で水を沸騰させると、カルシウム等が熱で結晶化して、火の当たる底の部分にこびりついてしまうのです。
特にストーブで使う場合は、うっかりすると水が全部蒸発してしまい空焚きしてしまったり、結晶化したものを洗わずにそのまま水を入れて使うという繰り返しになることもありますよね。そうすると、結晶がどんどん蓄積されて白いザラザラが分厚い層になるのです。
我が家のやかんの内側はこちらです。
ちょっと中が見づらいのですが、底の白っぽい部分は全てカルキの結晶です。やかんの成れの果て、という状態ですよね(;´Д`)
こうなると落とすのは大変ですが、お酢を使ってじっくり落としてみることにしました。
水を沢山入れて沸騰させて、お酢を1カップ程度入れて一晩放置します。
(数時間経過したところで冷めてしまっていたため再度沸騰させました。吹きこぼれるのが心配なので、蓋を開けて沸騰させましたし、吹きこぼれないよう、ずっと様子を見て火加減を調節していました。)
2回目沸騰させた時には、既に少し剥がれていたのか、お酢&お湯の中に白いポロポロが浮いていました。
そして翌日はこんな感じになりました。
完璧ではありませんが、前日の真っ白ザラザラを思うと、ビックリするくらいキレイになりました。
やかんの内側の黒ずみは落とせるの?
内側も外側も、黒ずみは重曹かクエン酸のどちらか一方を使えば落とせます。(外側はクレンザーで磨く方法もあります。)
なので、上でカルキの白いのを取った時に黒ずみもかなりきれいになったのですよね。でも、1回では完璧ではなかったので、もう少し取ろうと考えて、今度は重曹を使うことにしました。
水を沸騰させて重曹を入れ、10分程度煮立たせてから火を止めて放置します。
お湯を捨ててメラミンスポンジでゴシゴシ擦ると、かなりきれいになります。
【重曹を使う前】
これでもカルキ除去の際にお酢に長時間浸けていたため、内側は最初に比べると非常にキレイなのですが、それでも黒っぽい色が気になりますよね。
【重曹を使った後】
少し残りましたが、これなら及第点かな?
底の方も更にピカピカです!
これ以上、完璧にしたい場合はステンレスクリーナーを使う方が良さそうですが、今回はストーブの上で使うやかんなので完璧でなくても大丈夫!ということで、ココで終了とします♪
さいごに
やかんの油汚れは重曹か消毒用エタノールで、内側の白いカルキはお酢かクエン酸で、黒ずみは重曹かお酢で落としましょう。
黒ずみを完璧に落としたいならステンレスクリーナーが良いのですが、そこまで求めなければ、重曹等の身近なもので出来るので、汚れが酷いと諦めず、ぜひ一度挑戦してくださいね。