忘年会シーズンになり座敷の飲み会が多くなると
「パンプスの臭いが人にバレたらどうしよう!?」
という不安を抱えた女性は案外多いものです。
テーブル席ならまだ問題ないのですよね。でも、座敷の場合は靴を脱いで座るから、隣の人に自分の足の臭いが直撃して恥ずかしいやら申し訳ないやら。
飲み会の日だけ替えのストッキングを用意して、飲み会前にトイレで履き替える、なんて努力をしても肝心のパンプスが臭うとあまり効果がないのですよね(泣)
パンプスの臭いを消す方法はあるのでしょうか?
スニーカーなら洗えるけど、パンプスも洗い方があるのでしょうか?
また、対策用のアイテムとしては重曹とミョウバンどちらが適しているのでしょうか?
今回は、パンプスの臭い対策について様々な角度からまとめました。
パンプスの臭いを消すには?素材別の洗い方
パンプスの臭いの原因は雑菌の繁殖なので、繁殖させないためにも丸洗いがおすすめです。
パンプスは洗えないと思っている人が多いのですが、実は本革、合成皮革ともに洗うことが可能です。ただし、スニーカー等と違って皮革の丸洗いは次のような注意が必要です。
- 合成皮革は固形石鹸で洗えますが、本革の場合はサドルソープ、レクソルクリーナーのような専用洗剤を使います。
- 必ず風通しの良い日陰で自然乾燥させること。(ドライヤーや直射日光は革が硬くなるので厳禁。)
- 自然乾燥は時間がかかるため、乾燥させる前にタオルで水気を拭き取り、靴の中に新聞紙等を詰めて型崩れを直してから自然乾燥させます。
- 完全に乾く前、湿り気のある状態でクリームを塗布すると革の良い状態を保つことができます。
革靴の丸洗いについては次の動画が参考になります。
スウェード靴の場合はこちら。
ただ、高級な革靴を丸洗いするのは勇気が必要でしょうし(やってみれば大したことないのですが)、かなり安い合皮製だと中底素材に紙を圧縮したファイバーボードを使うことがあり、丸洗いすると強度が落ちてしまう可能性もあるため、長時間水につけて洗うことは避けなければなりません。
ということで、色々考えると洗うのが心配、ということになったら、次のようなケアをしましょう。
革靴を丸洗いするのが心配な場合
丸洗いするのが心配な場合は、内側だけ、ぬるま湯に中性洗剤と酸素系漂白剤を入れて溶かしたものを使って拭き掃除します。
ボロ布をその液に浸して絞り、丁寧に拭き掃除して1時間程度置いた後に、きれいな水を浸したボロ布できれいに拭き取り、自然乾燥させます。
それでも臭う場合は、酸素系漂白剤の原液を使って拭き掃除をして1時間程度放置してから、きれいに濡れたボロ布で拭き取ります。
パンプスの臭い対策の基本は?
パンプスの臭いを落としたい場合は洗った方が確実ですが、洗うと乾くまでの時間が長いため、滅多に出来ませんよね。
ですから、普段から臭いが酷くならないよう次のような対策が大切です。
靴に関する対策
- 履いた後はよく乾燥させる
- 乾燥剤を使う(下駄箱内、靴用両方)
靴用臭い取りには、茶殻やコーヒー豆のカスを電子レンジで乾燥させたものをガーゼに包んで入れる方法もあります。 - 中敷を使う。(毎日ローテーション。中敷きも毎日洗濯した方が良い。)
- 靴を2~3足ローテーションする(毎日同じ靴を履かない)
- 下駄箱は閉めずに通気性を良くする。
- パウダーをつける(LUSH ラッシュ パパの足、グランズレメディ、自家製など)
◆我が家では自家製パウダーが大活躍しています。詳細はこちらの記事をご覧ください。
→スニーカーの臭いが取れない!強烈な場合の対策と予防方法は?
靴の臭いは革靴と合成皮革どちらがマシなの?
革靴の方が通気性が良いので臭いも少ないだろうと考える人が多いのですが、これも手入れ次第といえるでしょう。
というのも、合成皮革の方が安いので固形石鹸で気軽に洗えるのですよね。だから、マメに手入れをする人なら、合成皮革の靴を2~3足ローテーションで履きつつ、臭いが気になる時点でささっと洗えば、そちらの方がずっと臭いを抑えられるし清潔に使っていけるのです。
マメでない場合は革靴の方が良いかもしれません。
ところで、靴が臭い場合は足も臭いが酷いケースが殆どです。そのため、足に関しても次のようなケアが大切なのです。
足に関する対策
- 毎日足をきれいに洗う。
指、指と指の間、爪の隙間などを特に念入りに。酷いと臭いが染みついていることもあるのです。 - 靴下やストッキングも洗濯後に漂白して殺菌する。
- 足の血流を改善させる。
血の流れが悪いと臭いが酷くなるため、足の甲や踵、足の裏、指、指と指の間などをしっかりマッサージすると良いでしょう。 - 足湯やお風呂に臭い消し効果のあるものを入れる。
臭い消し効果のあるものとしては、重曹、ミョウバンの他、香りだけでなく殺菌効果のあるラベンダーやティートリー等の香油を入れる方法があります。お湯に入れる以外に、足の指の間によく揉み込んだりすると改善しますよ。 - 足の古い角質を取る。
角質には細菌が繁殖しやすいので、定期的に古い角質を取り、足の裏が柔らかい状態にしておくと臭わなくなります。
軽石にようなものでも構いませんが、下記のような角質取りアイテムも人気です。 - 5本指ソックスを履く。
足の臭いは足の指同士が接触することで余計に雑菌が繁殖しやすくなるため、接触を防ぎ汗を吸収する5本指ソックスがおすすめです。パンプスの場合はハーフ5本指ソックスや5本指ストッキングもあります。
足の臭いは重曹とミョウバンどっちが良いの?
靴や足の臭いを取る方法として、よく話題になるのが重曹とミョウバンですが、どちらの方が効果があるのかと悩む人も多いので簡単にまとめました。
前提として知っておきたいのが、臭いが何故発生するか、ということです。臭いは、足に存在している細菌そのものではなく、細菌が汗や脂、角質等を分解して作りだした脂肪酸などの酸性物質が発するものです。
そして、その細菌や臭いに対して、重曹やミョウバンは次のような働きをします。
- 重曹(炭酸水素ナトリウム)→弱アルカリ性なので、臭いの元である脂肪酸などの酸性物質を中和することで臭いを消します。(細菌そのものには作用しません。)
- ミョウバン→酸性なので、アンモニア等のアルカリ性物質を中和することで臭いを消します。
それに加えて、臭いの原因物質である細菌の繁殖を抑える作用や汗を抑える作用もあるので、臭いに関してトリプル効果があります。
臭いの原因物質である細菌に働きかけるのはミョウバンとクエン酸ですが、重曹も臭い物質には作用して消してくれるため、どちらが強いか弱いか、という判断をするのは難しいです。
また、人によって汗の出方や臭いの細菌や臭い物質が異なりますし、同じ人でもその時の健康状態によって臭い物質なども変化しているため、どちらの方が効果が高いかという結論は出すことができません。
ですから、両方を片方ずつ試してみて、完全に臭いが落ちないなあ、と感じた時にもう一方を試してみる、というのが良いでしょう。
さいごに
パンプスの臭いは女性にとって非常に恥ずかしいし情けないと感じますよね。
でも、実は悩んでいるのはあなただけではありません!
結構多くの人が悩んでいるので、自分だけかも・・・と恥ずかしがることはありません。
ただ、実際に臭いがするのは恥ずかしいことですから、日々の手入れをして臭いが酷くならないようにしていくとともに、ストッキングの定期的な漂白による消臭や、重曹やミョウバンを入れて足湯をしたり角質取りをするなど、足の手入れもしていきましょう。