手についたボンドの落とし方をご存知ですか。
瞬間接着剤などの強力なボンドは滅多に使わないので使い方を忘れてしまうものですよね。そして、久しぶりに使ってみると、ボンドが手にべチャッとついて指がくっついて離れなくなり、
「またやっちゃったよ~」( ノД`)シクシク…
と悲鳴をあげるものの、どうしたら良いか分からず途方に暮れる・・・ということを繰り返すものです。私の場合はこんなことばかりでした(;^ω^)
今回は、接着剤がくっついて困った時の対処方法について備忘記録としてまとめました。
手についたボンドの落とし方は?(全種類共通)
手に接着剤がついた場合の落とし方は接着剤の種類によって異なります。ですが、共通することもあるので最初にそのポイントを理解しておきましょう。
(1)無理に剥がそうとしないこと。
接着剤が手についた場合、無理に剥がそうとすると皮膚を傷めてしまうので注意しなければなりません。
(2)新陳代謝の働きで自然に取れる。
手についた接着剤の固まりは未来永劫手についたままではありません。接着剤が手につくと焦るものですが、人の体には新陳代謝の働きがあるので2、3日あれば自然に取れてしまうものです。
あまり焦らないようにしましょう。
(3)落とし方の基本は、お湯と石鹸。
次に落とし方について細かくお話ししますが、多くの人が、ボンドを使う時に「手についたらこのように対処しよう」だなんて考えていませんよね。ですから、特別なはがすアイテムなんて持ち合わせていないものです。そんな場合は、まず、「お湯と石鹸」を覚えておくと便利です。
また、お湯だけでも大丈夫です。40度程度のお湯の中でゆっくり揉むようにしていると剥がれてきますし、石鹸を使ってよくお湯で手洗いしていくと剥がれてくるものです。(ただ、強力な接着剤になればなるほど時間がかかるでしょう。)
また、手の表面に汗を掻くと汗が潤滑油の役割を果たして接着剤が自然に浮き上がってくるので、お湯に浸ける他、温かい物を飲んだりして体を温めるのも良いでしょう。
(4)お湯と石鹸の後に軽石で擦る
軽石があると便利です。上記(3)のお湯と石鹸で洗っても落ちない場合は、その後軽石で擦ると落ちることが多いです。
軽石は肌に優しいのですが、あまりゴリゴリ強く擦ってしまうと肌を傷めることもあるのでご注意ください。
(5)ワセリン・ハンドクリーム等を塗る
頑固な接着剤の場合は、ワセリンなどを潤滑油にして浮き上がらせる方法もあります。
では、次に瞬間接着剤の場合に早く取る方法についてお話しします。
瞬間接着剤の落とし方で手についた場合
アロンアルファのような瞬間接着剤の場合は、上記の他に、次のような方法があります。
(1)マニキュアの除光液(または、アセトン)
除光液にはアセトンという溶剤が含まれているのですが、これをつけて擦るときれいに落ちます。直接手につけるか、コットンやガーゼ等に含ませて手につけて接着剤を落とします。ただ、除光液は臭いがきついし吸うと体に悪いため、換気しながら作業しましょう。
(2)接着剤用はがし液
接着剤用はがし液を使うと直ぐに落とすことができます。この成分はアセトンとアルコールで、文房具屋さんや100円ショップで購入できます。
接着剤の落とし方で手についた場合(瞬間接着剤以外)
瞬間接着剤以外の強力な接着剤の場合、完全に固まるまでに時間がかかります。
固まる前と後で、落とし方が異なり次のようになります。
(1)接着剤が固まる前→ベンジン・アルコール・シンナー(塗料うすめ液)
瞬間接着剤以外にも強力な接着剤が色々あるのですが、接着剤の成分が異なるので薬剤で落とそうとする場合、瞬間接着剤の薬剤とは異なります。Gクリヤーや工作用の接着剤(合成ゴム、溶剤等の接着剤)の場合はベンジンやアルコール、シンナー等を布につけて手についた箇所を拭くと落ちます。ちなみに、瞬間接着剤と異なり、マニュキュアの除光液は殆ど効果がありません。
(2)接着剤が固まった後→紙やすり・砂消しゴム
紙やすりや砂消しゴムを使って擦り取る方法もあります。ただ、ついた箇所によっては擦り取るのが難しい場合もありますよね。その場合、砂かおがくずを手につけて擦る方法もあります。
さいごに
手についた接着剤を無理矢理剥がしそうとすると皮膚を傷めるし、強い成分のはがし液を大量に使う場合も傷める可能性があります。接着剤の落とし方は厳密には接着剤の種類によって異なるので全てを覚えるのは大変です。ですから、「ボンドが手についた、大変だ!」と思ったら、「すぐにお湯につけて暫く浸して揉むように落としていく」方法だけでも覚えておきましょう。これが一番皮膚に優しいですから。
また、手についた場合ならまだ大したことないのですが、エポキシ樹脂系の接着剤の場合は肌が弱いと赤くかぶれる人もいるので、そうなった場合は医師に診てもらった方が良いでしょう。