洗濯槽の掃除は塩素系と酸素系、どちらも1~2ヶ月に1回程度するのが推奨されています。
でも我が家の洗濯機は丸1年間掃除していないので汚れが酷いはずです。
そこで塩素系と酸素系を併用して、2種類の効果等の違いについて検証しました。
今回は、その内容を写真付きでご紹介します。
◆塩素系と酸素系の違いについてはこちらの記事をご覧ください。
→洗濯槽クリーナー塩素系酸素系の違いは?赤ちゃん危険?使い方は?
洗濯槽の掃除は塩素系と酸素系どちらを先にするのか?
洗濯槽クリーナーの塩素系と酸素系の違いについては前記事に詳しく書きましたが、簡単にまとめると、
- 塩素系→カビを殺菌分解して取り除く
- 酸素系→カビを剥がして取り除く
そして、汚れが酷い場合のダブルの使い方を調べてみると、次の2つの見解がありました。
(1)最初に酸素系で大きなカビを剥がし、次に残ったカビを塩素系で分解して除去が良い
(2)最初に塩素系で殺菌してから、次に酸素系で汚れを浮かして根こそぎ取るのが良い
この2つの意見は使い方が真逆です。
どちらにしても効果はある気がしますが、
- 塩素系でどこまで汚れが落ちるか試したい
(塩素系はやっても目に見えないため効果が不明だが、その後酸素系を使えばどれだけ汚れが出るか見て分かる) - 最初に塩素系で殺菌処理する方が安全と推測した
- 最終的に汚れ物質が根絶できる方が良い(目で確認したい)
このような理由があるため、我が家では(2)の「塩素系→酸素系」で試すことにしました。
洗濯槽クリーナーの塩素系と酸素系を混ぜたら危険?
塩素系と酸素系は種類が違うから、両方を連続して使うと「混ぜるな危険!」になると思うかもしれません。
でも、連続して使っても、何度もすすぎを行うため「混ぜる」行為にはなりませんし、そもそも、「混ぜるな危険!」はアルカリ性と酸性を混ぜることです。
勘違いしやすいのですが、実は、酸素系漂白剤は弱アルカリ性なのです(酸性ではありません)。一方、塩素系は強アルカリ性なので2種類が混ざっても「混ぜるな危険!」の有害な塩素ガスは発生しないのです。これが分かれば安心して2種類を使えますよね。
洗濯槽の掃除を最初に塩素系でやった結果
洗濯槽クリーナーを使う前の状態はこんな感じです。
洗濯機糸くずフィルターの内側に石鹸カスが沢山ついています。
最初に洗濯槽クリーナーを入れ、「標準コース+高水位」を選び、通常の運転をさせます。(塩素系は水でも大丈夫ですが、ぬるま湯の方が効果的とのことなので、少しお湯を追加しました。)
使った洗濯槽クリーナーはこちらの商品です。
塩素系の場合はつけおき不要とのことですが、汚れが気になる場合は数時間つけおきする方が良いので、数分間運転した後に一時停止し、2時間程度放置しました。
その後洗濯槽を覗いてみると、
水の色が変色していました!(写真の色が見づらかったらスミマセン。)
そして、一時停止を解除して運転再開し、脱水まで終わらせたところ、下記のようになりました。
洗濯槽のステンレス部分はかなり光り輝いています!
きれいだなー、と感動したのですが、糸くずフィルターの内側を確認したところ、
石鹸カスの汚れは落ちていませんでしたorz
・・・というか、うっかり、糸くずフィルターを外すのを忘れてたのですよね。
糸くずフィルターを外しておかないと、洗濯槽の奥側までクリーナーが届きにくいのです。
まあ、この部分に残っているということは、洗濯槽ステンレスの奥側にも同様の石鹸カスが大量に付着しているのかもしれません。
気に入らなかったので、この時点で歯ブラシを使ってゴシゴシ、石鹸カスを取り除いてしまいました。その結果、この部分はきれいになりました。
あと、ニオイについては、予想通り塩素臭はあります。(キッチンハイターで布巾を消毒した後と同じようなものです。)ただ、その後1回タオル類を洗濯したのですが、特に洗濯物が塩素臭くなることはなかったので問題ないと思いますよ。
そして、目に見えない石鹸カスやカビが残っている可能性を考えて、次に、酸素系漂白剤で再度洗濯槽をきれいにすることにしました。
洗濯槽の掃除を酸素系でやった結果
酸素系については、こちらの酸素系漂白剤を使いました。こちらの商品は量が多い割りに安いのが嬉しいのです。
塩素系のような強烈なニオイはありませんが、酸素系漂白剤もやはり漂白剤の独特のニオイはあります。
そして、酸素系を使う場合は温度設定が重要なので、最高水位まで40~50度のお湯を入れるための工夫が必要です。
全自動で高額な洗濯機の場合は自分でお湯を入れて洗い時間の設定が出来るかもしれませんが、我が家の洗濯機はハイアールの安物なので、水位によって洗い時間が決まってしまいます。
仕方ないので、水位を最低水位(12L)にして、設定時間は12分にしました(それ以上長く設定できません)。
そして、水が12L入った時点で50度のお湯をバケツで汲んで洗濯機へ最高水位まで入れました。
その後酸素系漂白剤を450g程度投入して5分程度攪拌。
かなり泡立ちが良かったのですが、攪拌後3時間放置したら泡は消えて、お湯の色が汚れてゴミも浮いています。
この時点で目に見えるゴミを全て取り除いてから運転再開します。
ただ、酸素系の前に塩素系でカビ取りを行ったためか、Webでよく見る、「真っ黒な汚れ」にはなりませんでした。長期間放置すると汚れが酷いでしょうけど、塩素系でも効果は結構あるようです。
運転再開後も洗濯機に張り付いて見ているとゴミがプカプカ浮いてくるのでこまめに一時停止してから取り除きます。
そして、運転終了後は脱水モードにして排水します。洗濯機の種類によって細かい設定が出来ないので、下記のような方法でやらないといけないかもしれません。
排水後は最初と同じように洗いモードで最低水位を選び、50度のお湯を最高水位までバケツで入れて、「運転、一時停止、ゴミ拾い」を繰り返しながら洗濯槽に浮かんでくる汚れをきれいに取り除き、脱水モードで排水させます。
これを我が家では3回繰り返しました。(汚れ具合によって回数は調整して下さい。)
最後の運転終了後、目に見える汚れがなければフル脱水(我が家では8分)で終了です。
今回は糸くずフィルターを外して掃除したため、その奥もきれいになりました。
ニオイは全く感じませんでした。酸素系漂白剤は塩素系と違ってニオイは残らないようです。
まとめ
【ニオイについて】
塩素系は終了後も塩素臭がしますが、酸素系はニオイがありません。
ただ、塩素系もその後の洗濯物につくことはないので問題ありません。
【掃除の手間について】
塩素系はお湯でなくても効果があるし、汚れをこまめに取り除かなくても分解してくれるので掃除の手間がかかりません。
酸素系は40~50度のお湯でないと効果がないので、お湯を入れることだけでなく洗濯機の設定等を含めて、かなり手間がかかります。
加えて、洗いモードの時にこまめに汚れを網ですくう作業が必要なので、その間ずっと洗濯機に張り付いて見ている必要があります。
(この作業を怠ると折角浮いた汚れが再度洗濯槽の奥に隠れてカビ増殖の原因になります。)
【塩素系と酸素系の順序について】
塩素系と酸素系の順序は2通りの説があるのですが、どちらかというと「塩素系→酸素系」の方がおすすめです。
というのも、酸素系で終わるとニオイが残りませんし、2段階で掃除するため汚れ物質の完全排除が狙えます。その場合、酸素系を後にすることで、汚れが無くなる様子を目で確認できるからです。
ただ、2ヶ月に1回程度で掃除するなら、今回のような手間をかけずに塩素系か酸素系で1回掃除すれば問題ないでしょう。どちらのクリーナーもカビ取り効果はあるので、好みで選んで構いません。