返信用封筒を同封して相手に速達で出してもらうには封筒をどのように書いたら良いでしょうか。また、同封する添え状はどうでしょうか。速達のマナーはあるのでしょうか。
今回は、返信用封筒で速達にする際の書き方や投函方法についてお話しします。
返信用封筒を速達で出してもらう方法は?
返信用封筒を同封して、相手になるべく早く送り返してもらいたい場合、返信用封筒を速達で出してもらう方法があります。
返信用封筒には通常の郵便料金分の切手を貼付しますが、速達の場合は別途速達料金を足した切手を貼付します。
ただし、速達で返してもらうということは「相手に催促している」行為であり、相手に対して失礼だと受け取られる可能性があることを注意しなければなりません。
ですから、相手によっては「失礼」だと感じる人もいることを理解しておく必要があります。
でも、どうしても急いで送って欲しい場合に返信用封筒を速達にしないで「急ぎでお願いします」という方がもっと失礼です。ですから、やはり返信用封筒にはきちんと速達になるよう準備して丁寧な添え状をつけることが大切です。
では次に、返信用封筒を速達にする場合の封筒の書き方や添え状の書き方についてお話しします。
返信用封筒で速達にする場合の書き方は?
速達は、窓口に出して料金を支払う方法と、窓口に出さず自分で切手を貼ってポストの「速達の投函口」に投函する方法の2通りがあります。
ただし、返信用封筒を速達にする場合は、相手からの返信はどちらの方法でも対応でいるよう、ポストに投函するものとして、相手の手を煩わせないよう注意しなければなりません。
注意事項は以下の2点です。
(1)返信用封筒の切手料金について
速達にする場合の郵便料金は、通常の料金+速達料金となります。
速達料金は250gまで290円なので、次のようになります。
- 定型内郵便物で25gまでなら、84円+290円=374円分の切手を貼付します。
- 定型内郵便物で50gまでなら、94円+290円=384円分の切手を貼付します。
- 定型外郵便物(規格内※1)で50gまでなら、120円+290円=410円分の切手を貼付します。
- 定型外郵便物(規格外※2)で50gまでなら、200円+290円=490円分の切手を貼付します。
※1 規格内・・・34cm×25cm×3cm以内で重さ1kg以内のもの
※2 規格外・・・上記「規格内」に当てはまらないもの
(2)返信用封筒に「赤い線」を書く
速達の場合、封筒が縦長の場合は表面の右上に、横長の場合は表面の右側部に、太めの赤線を引く決まりになっています。
ただ、通常は、====速達====(「=」は長い横線を意味します)と「速達」の文字を入れて書く方が分かりやすいです。
特に、切手料金については次の重さの合計額と速達料金の合計になるので、予想して間違いのない料金分が必要です。
- 返信用封筒
- 相手に同封してもらう書類
- 相手からの送付状(A4用紙1枚)
重さの区分が微妙な場合は、多めの区分で計算して貼付しましょう。
速達の赤線は赤ペンで書いていいの?
速達の赤線については、赤ペンで書いて大丈夫です。
赤線は郵便局員や、返送してもらう相手が見やすいように目立たせることが大切なので、ボールペンよりもサインペン程度の太さの方が良いでしょう。
下記の写真のように書けば大丈夫です(左右どちらでもOK)。
また、大量発送する場合は速達スタンプがあると便利です。
返信用封筒に同封する添え状で速達の場合は?
返信用封筒に同封する添え状の基本文例についてはこちらの記事が参考になります。
→返信用封筒の送付状書き方は?いただきますよう くださいますよう?
速達の場合は、この文例の最後の中に、
「△月△日頃迄に受け取りたいのでご配慮下さいますようお願い申し上げます。」
という内容を添えておきましょう。
また、同封書類については、
・返信用封筒(郵便料金84円切手および速達料金290円貼付) 1部
というような書き方だと分かりやすいです。
さいごに
返信用封筒で速達にしてもらう場合は、返信用封筒を速達用にして、相手は「速達のポストに投函するだけ」の状態にして送ることが大切です。
返信時の重さを予想したり、切手を貼るのは手間がかかりますが、自分が急ぐ必要があるなら、ミスのない対応こそ相手に対する礼儀の基本です。そして、「相手に急いでもらうことをお願いする」という態度を忘れないでくださいね。