一人暮らしをすると様々なアクシデントがあっても自分で解決しなければなりません。
そして、恥ずかしいのが、
トイレが詰まったΣ( ̄ロ ̄lll)
ということです。便が詰まることって結構あるのですよね。特に、古いアパートの場合は小さい便器なのが原因か、排水管が細いのか、よく詰まるのです。
でも、詰まっている現場を業者に修理してもらうのは恥ずかしいものです。
そこで今回は、様々なトイレ便器詰まり解消方法や、賃貸における修理負担の考え方についてまとめました。
一人暮らしでトイレが詰まった時の直し方は?
トイレ詰まりの時に活躍するのがラバーカップで、これは長い棒の先端に直径約20cmのゴムカップが付いた道具のことです。(通水カップ、スッポン、カッポン、ガッポン、ギュッポン、スポイト、吸盤等の呼び名もあります。)
ラバーカップには次の3種類があり、便器の種類によって選びます。大きさも若干大小あるので、家の便器に合わせて購入しましょう。
狭いアパート等の場合は洗い落とし便器で凹み部分が非常に小さいため、洋風便器用の小さいサイズを選んでも便器の奥にカップを入れ難いことがあるかもしれません。その場合はツバ付きトイレ用の方が良いかもしれません。
- 和風便器用(カップ底が出っ張っていない)
- 洋風便器用(カップ底が出っ張っている)
- ツバ付きトイレ用(複雑な形状の排水口でも密着するタイプ)
ツバ付きのラバーカップはあまり店頭では見かけませんが、下記のような商品です。
ツバの部分で密着するため、ラバーカップが入らないことや隙間があって密着できないということがなく、とても便利です。
使い方は3種類とも共通で次の通りです。
ラバーカップの使い方
- ラバーカップを排水口に当てて、カップが隠れるくらい便器の中に水を入れます。
- ラバーカップのゴム部分を静かに押し付けて吸盤のように密着させます。
- ラバーカップをギュッと引き抜きます。(水の撥ね返りに注意して下さい。)
- 詰まりが解消するまで(1)から(3)を繰り返します。
- 詰まりが解消したらバケツで水を流して問題ないか確認しましょう。
(いきなりタンクの水を流すと、詰まりが解消していなかった場合に水が便器からあふれる可能性があるので注意して下さい。
◆ラバーカップのコツ
ラバーカップのコツは、静かに押して密着させ、力を入れてグッと引くことです。(引き抜く時が重要。)
◆ラバーカップで撥ねるのが嫌な場合
絶対に撥ねるのが嫌な場合は、ビニールシートの中央に2~3cmの穴を開けて、それをラバーカップの取っ手が出るようにしてかぶせて作業をします。(ただ、潔癖症の人にとっては、こうすることでビニールシートの後片付けが問題になるかもしれません。)
実際にやらないと分かりにくいので、使う前に次の動画を見て参考にして下さい。
便器詰まり解消方法あれこれ
ラバーカップはトイレ詰まり解消の基本アイテムなので、出来れば一家に一台用意しておく方が良いのですが、用意していない場合もありますよね。また、ラバーカップで解消できないケースもあります。
そこで、次にラバーカップ以外の解消方法、道具についてご紹介します。
(1)熱めのお湯を使う
50度程度のお湯で溶かす方法があります。固い便でも時間をかければラバーカップ無しでもこれで解消できるケースもあります。
【やり方】
(1)バケツに大量のお湯を汲んで便器に流します(お湯の量は外にあふれない程度)。
詰まっている場合は上の方までお湯が溜まるのですが、少しずつ流れていきます。
(2)お湯の水位が下がったらお湯を再度流します。これを5~6回繰り返すと溶けて一気に流れるケースが多いです。
(3)流れるようになったら、念のため更に2回程度お湯を流しておくと確実です。
- 熱湯だと便器が割れて壊れる可能性があるので50度のお湯を使いましょう。
- 大量のトイレットペーパーが詰まった場合は、お湯で溶けるのでこの方法で解消できますが、ティッシュペーパーの場合は水(お湯)に溶けないため、この方法は使えません。
(2)薬剤を使う
市販の薬剤はいくつかあるのですが、トイレ詰まりにはこの商品が人気があります。また、トイレだけでなく台所や洗面所が詰まった場合にもよく使われています。
(3)真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーはラバーカップよりも金額が高いのですが、威力は凄いです。
ただ、ラバーカップと同様に便器とカップのサイズが合っていないと意味がないので、きちんとサイズを確認してから購入して下さい。(メーカーや品番により直径が若干異なります。)
ボールペン等流してはいけない固形物を流した場合は?
ボールペン等の「流してはいけない固形物」を流してしまった場合は、薬剤やラバーカップでは詰まりが解消できません。この場合、便器を外す必要があるため、業者を呼ばなければなりません。
ですから、なるべくトイレに行く際には不必要なものを持ち込まないようにしましょう。
さて、ラバーカップ等でだいたいの詰まりは解消するのですが、どうしても解消できない場合は業者に連絡して修理してもらわないといけませんよね。
次に、どこに連絡すべきか、修理費用はどうなるのか等についてお話しします。
賃貸の場合のトイレ修理負担はどうなる?
賃貸の場合は基本的に、大家さんや管理会社経由で業者に修理依頼します。
賃貸の場合、「貸主は借主が建物設備を正常な状態で使えるよう維持管理する義務がある」となっていることから、家の設備は全て大家さん負担になると思い込んでいる人もいますが、実際には全てが大家さん負担になるわけではありません。
ただ、賃貸の場合はトイレの修理が必要な場合は、管理会社や大家さんに連絡して業者を呼んでもらい修理してもらいます。自分で業者に修理依頼した場合は確実に自己負担となってしまうのでご注意ください。
ところで、トイレが詰まる原因としては次のようなことが考えられます。
- 便器の老朽化(設置後10年以上経過など)
- 便器が洗い落とし式だった(サイホン式よりも詰まりやすい)
- 配管の汚れが付着して途中で細くなった
- 配管が一部陥没して逆勾配になっていた
- 通気弁が無かった(2階以上の場合)
- トイレットペーパー、掃除シート等の使い過ぎ
- 便器の中に異物を落として流した(ボールペン、携帯電話、カイロ、生理用品等)
- 便が詰まった
- 髪の毛が詰まっていた
- ロータンク内に節水目的でペットボトルを入れていた(汚物を排水するのに水量不足となってしまい、長期間続くと便器内部に汚物がこびりついて流れが悪くなる可能性がある)
これらの中で、借主の故意や過失による場合は借主負担になります(主に後半部分)。
- 設備の不具合(専有部分)→大家さんが負担する
- 設備の不具合(共用部分)→管理組合(大家さん)が負担する
- 使用方法が悪い・故意の場合→借主負担
さいごに
一人暮らしの場合、トイレが詰まったらどうすれば良いのか悩むものですが、ラバーカップで解消できるケースが多いので、1個購入しておくと良いですよ。
自分でやってみて駄目な場合は修理屋さんに依頼するのですが、大家さん経由で修理依頼することが重要です。
ただ、必ず大家さん負担かというと、詰まった原因によっては自分で費用負担する羽目になるのでご注意ください。
◆その他、単身赴任や一人暮らしで困ったときにはこちらにも記事があります。
→単身赴任や一人暮らしで困ったら?【目次】