一人暮らしをすると、料理や洗濯だけで疲れてしまい、掃除は「まあ、いいか」と手抜きをしたり放置する人が多いですよね。
でも、やらない割りに、一人暮らしの場合は不思議と部屋のほこりが多いなあ、と気になるのです。
これは何故でしょうか。
今回は、ほこり取りを重視した場合の掃除道具は掃除機が良いのか、それ以外の便利な掃除道具は無いのか、また、なるべく埃が出ないようにする対策方法についてまとめました。
一人暮らしの掃除方法 ほこりが気になる場合
掃除道具の代表的なものとして掃除機がありますが、これは以前の記事でお話ししたように、単身赴任など一人暮らしの場合は宝の持ち腐れになる可能性もあるので、購入は慎重に考えた方が良いでしょう。
◆掃除機の必要性を考える場合、こちらの記事がおすすめです。
→一人暮らしに掃除機は必要?髪の毛が多い場合コードレスは便利?
そもそも、一人暮らしの場合、ほこりが多く感じる人が多い理由として、次のようなことがあります。
- ワンルームの場合、玄関と部屋が直接繋がっているため外からゴミや埃が入りやすい
- 窓を開けて換気する機会が少ない(外出が多い、プライバシーを気にする等)
掃除機購入を慎重にする方が良い理由とは?
以前の記事で、「掃除をマメに行うか」ということを判断基準の1つにしましたが、実は掃除機というのは、ほこり掃除が得意ではありません。掃除機は確かにすごいパワーでゴミを吸い取りますが、吸い取ると同時に排気も行っています。この排気によって、吸い込む場所以外のほこりが舞い上がってしまうので、逆に埃っぽく感じるケースが多いのです。
こうならないためには換気が重要です。掃除機をかける場合は、必ず窓を2ヶ所、住まいの端と端を開けて、空気が流れるようにして行うことが大切です。(もちろん、掃除機以外の掃除の際にも換気は重要です。)
じゃあ、掃除機を買わないで済ますには何を使ったら良いの?
と悩んでしまいますよね。
ここで通常おすすめしているのは、
- コロコロ(ジュータン用)
- クイックルワイパー(フローリング用)
という使い分けです。
もちろん、ホコリ取りに適したグッズは他にもいくつかありますが、最低限の安い掃除道具としてはこの2つがあれば良いでしょう。(便利グッズについては後でお話しします。)
ただし、コロコロやクイックルワイパーが不向きな場面もあります。凹凸がある場所や、お菓子くず、砂などの細かくて重いゴミがあるのようなケースでは使いづらいため、小さいほうきやチリトリか、掃除機を使う方が楽にきれいにできます。
では、次に掃除の手順について確認しましょう。
掃除の手順 ほこりが酷い場合
ほこりが酷い場合は無造作に掃除してもあまり掃除の成果がないので、次のことに注意して手順通り行いましょう。
◆注意事項
(1)高い所から低い所の順に行うこと
(2)風上から風下に向かって行うこと
◆手順
(1)窓を開けて換気する※
(2)ハタキや布団タタキでカーテンや棚、布団等の埃、塵を散らす
(3)掃除機の場合→換気したまま掃除機をかける
掃除機が無い場合→床用ほうきで掃いてからフローリングはクイックルワイパー、ジュータンはコロコロできれいにする
【どこを換気するか?】
窓を1ヶ所でなく、2ヶ所開けて空気が流れるようにするのが望ましいのですが、それが駄目なら換気扇を回して、そこから一番離れた窓を少し開けると空気が流れます。
【1日中した方が良いの?】
確かに換気は重要ですが、窓をずっと開けっぱなしにしたり、強風の日などは換気時間が長すぎると逆に埃が入りやすいです。また、湿度が高いと埃や塵が除去しにくく、湿度が低いと飛散し除去しやすい傾向があります。
掃除で ほこり取り重視の便利道具とは?
埃取り重視の掃除道具でおすすめなのが、ダスキンモップ等の化学雑巾です。
何故かというと、埃は上から下に降り積もっていくからです。だから、埃の積もった床の掃除だけでなく、高い場所の掃除を行うとホコリの量が減ります。
また、ダスキンモップのようなふんわりした化学雑巾は、クイックルワイパー系よりもモップの繊維が多くしっかりしているせいか「ごっそり」と埃を取ってくれる感じがします。(ダスキンには埃を吸い取りやすくする薬品がついているし、床用モップだけでなく棚の上にも使えるモップなど様々あります。)
ちなみに、ほこりが溜まりやすい場所としては次のような場所があります。
- 棚、机、椅子、タンス、冷蔵庫等の上面や隙間、裏側
- 照明器具の傘
- カーテンレールの上
- エアコンの上、エアコンフィルター
- ふすまの隙間、裏側
- 静電気の起きる場所(TV、スピーカー、パソコンの上面や裏側など)
これらの場所を化学雑巾で拭き取り、更に、カーテンの洗濯やエアコンフィルターを取り外して掃除するとスッキリしますよ。
でも、ダスキンモップはレンタル商品で高いよね?他に何かないの?と思う人もいるでしょう。ですから、次に他の候補商品もいくつか挙げておきます。
その他の掃除道具は?
(1)掃除機を使う場合
棚用ブラシがあると高い場所もかけやすいです。(メーカー品でなく汎用品もあるかもしれません。)
(2)化学雑巾系
・ウェーブ(使い捨て系ハンディワイパー)
・サッサ(使い捨て化学雑巾)
・マイクロファイバー雑巾(洗えば何度も使える)
埃対策 掃除以外に日常できることは?
家の埃の原因を減らす
ほこりは次のような布製品や紙製品などの非常に小さい繊維くずが集まったものです。
- 布製品→布団、布製ソファー、クッション、ぬいぐるみ、タオル、衣類、カーテン、ジュータン等
- 紙製品→新聞、本、ティッシュペーパー、トイレットペーパー等
- その他→人の髪の毛、垢、フケ、ダニ、ダニのフン等
ですから、ホコリの原因となる布製品や紙製品を次のように見直すことでかなり改善できます。
(1)ホコリの出にくい物に変える
- 座布団→ビニール製カバーにする
- 布団→毛布を使わないなど、ホコリの出にくいものにする
- カーペット→使わない
- カーテン→ブラインドにする
- 服やタオルを部屋に置かない
(2)ホコリの原因となる物を部屋に置かない(使わない)
- 不要な布や紙、ティッシュなど
- 洋服はクローゼットやタンスに片付けるか洗濯カゴに入れる
- 布団を干したら掃除機で埃を吸い取らせる(掃除機がある場合)
ちなみに、ホコリの出にくい布団では下記のような商品もあります。
外の汚れを家に持ち込まない
家の中にも埃はありますが、外から汚れを持ち込む可能性もあります。
そこで、その対策としては次のようなことがあります。
- 玄関マットを敷く
- 帰宅したら埃を落として家に入り、きれいな部屋着に着替える
ホコリは高価な掃除機や空気清浄機があっても、あまり意味がありません。
ホコリの元は、布製品の繊維がほつれて生じるクズで、繊維が全て無くなるまで出続ける、微量な浮遊粒子だからです。
さいごに
一人暮らしの場合は掃除なんか面倒だな、と感じる人が多いかもしれませんが、ワンルームなどの構造だと案外ほこりが気になるものです。ほこりを放置しているとチリになり、家ダニが住み着いてしまいます。家ダニは冬でも暖かい場所で繁殖し、アレルギーの原因になりかねません。
ですから、大掛かりな掃除をするのでなく「埃がちょっと気になるなあ」と感じた時にササッと取れる、ダスキンモップのような化学雑巾系の道具があると便利ですよ。
また、掃除が面倒なら、埃の原因を断つ意味で、部屋に置く布や紙製品を減らしたり、布団などは埃の出にくい物に変える方が良いかもしれません。
◆その他、単身赴任や一人暮らしで困ったときにはこちらにも記事があります。
→単身赴任や一人暮らしで困ったら?【目次】