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銀行の印鑑は横書きが常識?左右の向きは?女性フルネームの問題は?

銀行の印鑑は自分の大切な財産を管理するための物だから、きちんとした印鑑を作っておきたい。でも、女性は結婚を機に姓が変わるかもしれないからフルネームでなく下の名前だけで印鑑を作ろうか。

このように考える女性は多いのですが、ここで殆どの人が「縦書きと横書きのどちらにするか」という問題で悩むことになります。これには理由があり「銀行印は横書きが常識」という噂が出回っているからなのです。そして、横書きにするなら左右の向きはどちらにすべきでしょうか。

今回は、縦横どちらの向きが良いのか、読み方の向きをどうするか、女性の印鑑をフルネームにする場合の問題点についてお話しします。

銀行の印鑑は横書きが常識?

銀行印は横書きの方が良いという噂について数軒のハンコ屋さんに聞いたのですが、理由として次の2つがありました。

(1)縁起を担ぐ~横書きだとお金が流れ落ちないから
(2)印鑑を区別するため~実印、銀行印、認印の3つを簡単に見分けるため

(1)「縁起を担ぐ」について
縦書きにすると、お金が上から下へ落ちてしまうのでお金を管理するための銀行印に相応しくない、という説です。
でも、実は全く根拠がない話なのだとか。これはどこかのハンコ屋が横書きを推奨するために縁起を担いだ、という話が広まったらしい、と話してくれました。

印鑑の既製品は殆どが縦書きですが、縦書き印が本当にお金を失うのであれば既製品は全て縁起の悪い商品であり、そういう印鑑を売るハンコ屋さんはおかしいという図式になります。でも実際には殆どの人がそんなこと思わないですですよね。恐らく、横書きの縁起説はつい最近できた話でしょうし、気にしなくても問題ないでしょう。

(2)「印鑑を区別するため」について
実印、銀行印、認印を3つセットで作る人が多いのですが、3つ並んでいると多少の大きさの差だと分かりにくいものです。特に、一番大きい実印と一番小さい認印は分かりやすいのですが、中間サイズである銀行印は分かりにくいのです。そこで、横書きにすれば見分けがつきやすいだろう、という発想の人も案外いるそうです。

これらのことから、銀行印は横書きでなければならない、という訳ではないことが分かりますよね。自分が気にしなければ縦書きでも全然構わないのです。また、横書きにするともう1つの問題が生じてしまうのです。

では、この問題について次にお話しします。


印鑑を横書きにする場合の左右の向きは?

銀行印は実印と違って細かい規定はないし横書きでも問題ないのですが、横書きにすると

「左から右向きに読むの?右から左向きに読むの?」

という大きな問題が生じます。というのも、印鑑業界の慣習と、現代の日本の慣習が次のように逆になっているから。

印鑑業界の慣習→右から左へ読む(右読み)
戦後日本の流れ→左から右へ読む(左読み)

具体例を挙げると、

「大嶋優子」という氏名で下の名前だけで作るなら、

  • 右読み→子優
  • 左読み→優子

どちらにせよ、「優子」さんだろうな、というのは想像つきますよね。

でも、

「加納美香」という氏名で下の名前だけで作る場合はどうでしょうか。

  • 右読み→香美
  • 左読み→美香

香美は、「こうみ」「このみ」などの読み方があり、美香か香美どちらが名前なのか分かりにくいですよね。
名前の上下をひっくり返しても通じるケースだと、横書きの印鑑だと左右どちらから読む名か迷うことになります。

近年は右読みに慣れていない人が多くクレームもあることから、左読みで彫るケースもあり、余計に左右どちらから読む名か迷うことになります。ただ、横書きで右読みか左読みの選択は、ハンコを注文する人の自由に決められることなので、どちらを選ぶかは自分でよく考えて決めましょう。どうしても納得できない場合は縦書きが無難です。

横書きでハンコを注文する際は、右読みか左読みのどちらにするかをハンコ店にハッキリ伝えましょう。きちんと確認してくる店が多いのですが、稀に店の対応によっては思い込みで処理されてしまい、0自分の考えと違う向きに作られてしまうケースもあるようです。

印鑑の縦書き文化の変遷について

第二次世界大戦以前の日本は縦書き、右から左へ読むという慣習がありました。西洋の横書き文化が導入されても、日本語は横書きする場合でも右から左へ読むのが一般的でした。こういう慣習から、印鑑業界の名前も右から左へ読む流れになったのです。

ですが、戦後になり横書きは「左から右へ読む」という慣習に変わり、数十年経過した今は左読みが主流になってきたことから、印鑑業界の右読みの常識とは別に、現代の左読みの常識があり、混乱する人や迷う人が多くいるようです。

女性の印鑑をフルネームにするのは駄目なの?

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女性の場合は結婚すると姓が変わる可能性があるため下の名前だけで作る方が多いです。未婚でフルネームで作った場合、結婚後に姓が変わったら作り直ししないといけませんしね。

でも、結婚してから実印や銀行印を作る場合はどうでしょうか。もちろん、離婚した時のことを考えて、やっぱり下の名前だけにするほうがいいよね?なんて理由で下の名前だけにする人はいないでしょう。

実は、女性の場合は結婚後であっても、フルネームでなく下の名前だけで作る人が多いです。これには次のような理由があるのです。

  • 女性は「家=姓」を背負うのは縁起が良くない。
  • 女性がフルネームで実印を作るのは「後家相」なので縁起が良くない。
    (逆に男性はフルネームで実印を作るべきで、この理由として、「家=姓」の無い男性は甲斐性がない、しっかり「家=姓」を背負うべき、と言われています。)

まあ、結局は縁起の問題なので、じゃあ、あんまり根拠ないじゃん!ということになるかもしれません。

まとめ

印鑑は昔から存在する物だし、日本人の習性なのか、縁起の良し悪しが「横書きにするか、縦書きにするか」の問題や「フルネームが良いか、下の名前が良いか」の問題に大きく関わってしまうようです。

ですが、自分が縁起をあまり気にしないのであれば、世間の言うことに振り回されず、実際の使い勝手を考えて決めることが大切です。

◆印章関連のおすすめ記事はこちらです。
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認印とは?シャチハタ不可の理由や見分け方は?三文判との違いは?
記名押印と署名捺印の違いと効力 委任状は直筆じゃないと駄目?
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この記事を書いた人

運営者:祐希
もうすぐ50代に突入する主婦です。
若い頃はキャリアウーマンだったことから主婦としての常識を知らず、嫁ぎ先で親戚に後ろ指さされた経験があります。その後、優しさと賢さを兼ね備えた亡き姑にマナーや処世術を教わったお陰で主婦スキルが向上しました。
このブログでは、姑から教わったマナーの一般常識を中心に、生活に役立つこと、道具や手続き、車関係等について語っています。
【ホーム】闘う嫁のマナーノート

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