ノロウイルス等でカーペットに嘔吐した場合、特大サイズや固定されている物は洗濯不可能ですが、3~4帖程度なら洗濯可能です。
今回は、自宅での手洗い洗濯や洗濯機による方法と、嘔吐の臭いが残ってしまった場合の臭い取り方法についてまとめました。
カーペットの洗濯を自宅で行う方法
カーペットの洗濯が可能かどうかはカーペットの洗濯表示で確認します。
手洗いOKか、洗濯機OKかを確認し、指示に従いましょう。
洗濯機がNGの場合に洗濯機で洗ってしまうと、端がほつれたり傷んだりする可能性があるので必ず手洗いして下さい。
ノロウイルス等で嘔吐した場合は、その箇所を事前に処理して殺菌しておきます。
(嘔吐物を取り除く→次亜塩素酸ナトリウムか次亜塩素酸水による消毒か熱湯消毒をする)
嘔吐物処理の詳細はこちらをご確認ください。
→ノロウイルス嘔吐時の衣類洗濯方法は?洗えない布団の消毒や対策は?
まずは、手洗いの場合の洗濯方法をお話しします。
(1)洗濯
浴槽にぬるま湯を入れて、ぬるま湯100Lに対して洗剤30gを加えてカーペットを約1時間浸け置きしてから踏み洗いします。
汚れが酷い部分は浴槽の縁にかけて、洗濯ブラシで汚れを落としましょう。
(2)すすぎ
ぬるま湯を流して入れ直し、踏み洗いですすぎます(2回程度繰り返します)。
(3)脱水
仕上げにシャワーで流してすすいだ後、浴槽の縁に約1時間水切りします。
(4)干す
裏を表側にして干しましょう。
物干し竿を2本間隔をあけて置き、洗濯物をM字のようにかけて干すと乾きが早いです。
物干し竿が1本しか無い場合はハンガーを数本間隔をあけて置き、その上に洗濯物をかけて、A字のようにすることで乾きが早くなります。
次に、洗濯機OKの場合の洗濯方法についてお話しします。
カーペットを洗濯機で洗濯するには?
2~4帖のカーペットでも洗濯機容量は15~22kg程度必要です。
そのため、自宅洗濯機では不可能なのでコインランドリーに持ち込んで洗うことになります。
料金はコインランドリーによって異なりますが、1000円から2000円の範囲で出来ます。
嘔吐の下処理は上記手洗いによる方法と同様に、嘔吐物を取り除いてから次亜塩素酸ナトリウムか次亜塩素酸水による消毒か熱湯消毒をしておきます。
コインランドリーは自動なのでセットすれば洗濯してくれるのですが、次の1点だけ注意してください。
カーペットサイズが大きく偏ってエラーを起こす可能性があるため、カーペットは洗濯槽に入れる際、畳まないでドサッと入れる方が良いです。
乾燥機の使用について
大きい物を乾燥させるのは時間と労力がかかるため乾燥機を使いたいのですが、カーペットは基本的に乾燥機を使えない商品が多いです。
以下の場合は乾燥機を使えないのでご注意ください。
- 洗濯表示にタンブラー乾燥禁止という記載がある
- 裏面に滑り止め樹脂加工がある←熱に弱く剥がれてボロボロになる可能性がある
- ウールやアクリル等、材質によっては風合いを損ねる可能性がある←熱に弱い
乾燥機が使えない場合は、晴れた日の午前中にコインランドリーで洗濯して、家に持ち帰り天日干しするのがおすすめです。
カーペットに残った嘔吐の臭い取りは?
カーペットをきれいに洗ったつもりでも臭いが残ることがあります。
その場合、次の方法で臭い取りをしましょう。
粉末の酸素系漂白剤(ワイドハイター等)を使う方法
しみ抜き(水1Lに対して漂白剤大さじ2)の割合で使います。
(1)カーペットの下にタオル等を敷いておき、ボロ布等を漂白剤液でたっぷり濡らして、汚れている部分の上からトントン叩くように濡らしていきます。
(2)1時間放置して、濡れタオルでトントン拭きます。
(3)乾いたタオルを上に置いて、足で踏んで水分を拭き取ります。
(4)ドライヤーを当てるか扇風機を当てて乾燥させます。
重曹を使う方法
粉のまま重曹をカーペットの嘔吐部分を中心に振りかけて一晩放置してから掃除機で吸い取ります。
2つの方法を交互に繰り返すと徐々に臭いが気にならなくなっていきます。
さいごに
カーペットの洗濯は干すのも含めて大変ですが、洗うとスッキリしてきれいになるのでおすすめです。
洗濯表示を見て手洗い、洗濯機、乾燥機の使用が大丈夫かを確認して下さいね。