おせち料理を食べ過ぎて正月太り。わかっていても避けられない毎年の悩みです。
今回は、1月7日の七草粥にちなみ、解消法の1つであるお粥ダイエットや、痩せない場合の対処方法についてご紹介します。
正月太りの原因と解消法は?
クリスマス、忘年会、正月のおせち料理と、年末から年始にかけて飲食の量が増えますね。家族だけでなく仕事や友人、親戚との付き合いがあると、つい食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまうものです。
さらに、寒い時期になると体が冷えやすく血流が悪くなりますし、運動量も減ります。その結果、消費カロリーよりも摂取カロリーのほうが上回ると太ってしまうのです。
お正月が終わり、ふと鏡を見たり、体重計に乗ると、毎年のこととはいえ愕然とするものです。。。諦めずに、気付いた時からダイエットを始めましょう。
脂肪はついて時間が経てば経つほど落ちにくくなります。早く始めるに限るのです。
まずは、ダイエットの基本をおさえておきましょう。
・食べ過ぎない
・体を動かす
・体を温める
ついたばかりのお肉や脂肪は、日常生活の意識や行動を多少変えるだけでも、短期間でもとに戻すこともできますが、ここにお粥ダイエットを加えるのが、おススメです。
お粥といえば、1月7日の七草粥や1月15日小正月の小豆粥がありますよね。
これは、病気をしないようにということから出来た風習のようですが、お正月のご馳走で疲れた胃腸を休めるという意味もあります。
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お粥ダイエットのやり方
医師である土田隆氏の著書に『2週間で体重10%減! おかゆダイエット』という本があります。
土田氏のおすすめの方法は次の通りです。
- 期間 →2週間(それ以上やると体が慣れてしまって痩せづらいので、やりたい場合は1ヶ月空ける)
- タイミング →全ての食事をおかゆにする。お腹が空いたら我慢せず1日何食でも食べてOK。
- おかゆ炊き方→10倍がゆ(米と水の割合が1:10)
- おかずの種類→1日3回は肉魚等のたんぱく質
- 1回の食事量→おかゆ250g・たんぱく質を50gが目安(たんぱく質は1日最低3回)
- おかゆ味付け→おかゆの塩分は最低限にして、おかずにしっかり味付けする。(雑炊は味がしっかりついているので良くない。)
- 野菜食物繊維→ダイエットの間は、野菜など食物繊維の多いものは控える。
正月太りをすると、なんとなくダルい、疲れやすい、と感じますよね。これは、単純に体が重くなっていることもあるのですが、胃腸の疲れもあるのです。
腸内の短くヒダになっている部分に、ヘドロのような食べかすが溜まっていることが多いそうです。これが原因で、太るだけでなく、悪玉菌が増えて便秘になったり吹き出物が出るなどの症状もあります。悪循環ですね。。
お粥は、食べかすが体内に残りにくく、水分が多く消化が早いので小腸で栄養を速やかに吸収してくれます。早く大腸へ到達するので、便も早くスムーズに出てくるようになります。そのため、お粥ダイエットをすることで、お通じがよくなる人も少なくないようです。
お粥で胃腸が元気になり、代謝が活発になり、ついた脂肪も分解されて痩せるという仕組みです。
お粥ダイエットを3食出来ない場合は?
3食お粥にできればデトックス効果も高いのですが、外で仕事をしていると毎食お粥にするのは難しいものです。また、家族といっしょに食事をすると、自分だけお粥というは、自分にとっても、家族にとっても難しいものがあります。
この、お粥ダイエットのありがたいところは、3食お粥がベストとはいっても、1日1食をお粥に置き換えることでも効果があること。私自身も、1日1食をお粥にしただけですが、2週間で2kg落とすことはできました。
おかゆダイエットの狙いは、胃腸デトックス。それを考えれば、1日1回だとしても出来る範囲でやることに意義があります。
なお、仕事の都合などで、夕食の時間が遅い方は、夕食をお粥にするのがオススメです。
夕食は、就寝前2時間前までに済ませるのはいいといいます。2時間以上ないと、消化されないまま寝ることになります。自分は寝ていても、胃腸は動いて消化中、つまり休んでいないので、疲れが残ってしまうのです。お粥であれば、消化も早いのでかなり楽になります。
しかも、米と水の割合が1:10の10倍粥。お腹いっぱい食べたとしても、実際食べたお米は10分の1。炭水化物の摂取量も、気にするほどでもありません。
夕食での炭水化物を避けたい方や、冷えを感じやすい方には、朝食や昼食のいずれかがオススメです。
お粥を食べることで、お腹から体が温まり、代謝も上がります。温まることで腸の動きも良くなるので、お通じの改善につながります。
お粥ダイエットで痩せない場合には?
お粥はカロリーが低いので、続けることで体重を落とせます。
ただ、お粥だけ食べ続けると、飽きてしまった際の反動もあるでしょうし、タンパク質を摂取しないと筋肉量が減り、長期的にはダイエットに失敗します。ですから、タンパク質を1食につき50gを目安に摂ることも大切です。
お粥ダイエットで痩せない場合、次の2点を確認してみてください。
・1回の量が多すぎる(お粥をおかわりする等)
・お粥以外食事を摂りすぎる(1日1回しかお粥が出来ない場合)
いくら、胃腸に優しいと言っても、食べ過ぎては意味がありません。また、10倍粥で柔らかいこともあり、早食いしがちです。
お粥ダイエットに限らず、ダイエットではゆっくり噛むことが非常に大切です。
ゆっくり噛むことで唾液が出て胃腸の消化を助けますし、脳の満腹中枢も刺激されて食事に満足できるのです。
ゆっくり噛まないと、お粥そのものの味も楽しめませんし、食事量や内容に物足りなさを感じ、間食してしまったりもします。それでは、意味がありません。
余計なものを食べないように、ゆっくり噛んで、食事ごとに満足することが大切なのです。
野菜や食物繊維はどうして控えるの?
おかゆダイエット中は、野菜や食物繊維を控えることがポイントの1つです。
通常、ダイエットには野菜や食物繊維の摂取はつきものですし、日常的にも健康にいいとされているので、不思議ですね。
人間の必須栄養素は糖質、たんぱく質、脂質の3つです。
これに加えてビタミン、ミネラル、食物繊維も重要だといわれていますが、あくまでもサポート。基本の必須要素3つが足りない場合は、ビタミンやミネラル本来の働きが期待できないのです。
お粥ダイエットでは、炭水化物(糖質)、肉魚(たんぱく質、脂質)を優先し、必須栄養素をきっちり摂ります。
食物繊維などは消化吸収が遅いし、食べ過ぎで元気のない胃腸には負担がかかって回復できなくなるため避ける必要があるのです。
お粥になれてきたら、こちらもオススメ。おかゆ生活が楽しくなります。Kindle Unlimited対象本。
さいごに
お粥ダイエットは、正月太りによるダイエットにも、胃腸の疲れを取りたいときにもオススメです。七草粥は、ちょうどいいきっかけにもなりますよ。