冬になると結露で悩まされる家庭が非常に多いですが、この原因をご存知ですか。
結露の原因を知ると、身近なお金をかけない対策も自ずと浮かぶものですよ。
今回は、結露防止の裏ワザや、おすすめグッズについてお話しします。
結露の原因と対策は?
結露は室内の窓や壁などに水滴が発生することですが、これは屋外と室内の温度差が激しい時に生じます。
具体的には、室温20度で湿度50%の場合、窓や壁の表面温度が9.6度以下になると結露が発生します。
基本的な結露防止対策は次の2つの原理によります。
(1)室内の水蒸気量を減らす~換気・除湿
(2)表面温度を上げる~断熱・暖房
結露が発生したら放置しておくとカビが発生するし、そのまま放置すると昼に温度が上がった時に湿度も上がってしまいます。
ですので、発生する都度こまめに拭く必要があるのですが手間がかかりますよね。
そこで、上の2つの原理に基づき対策を行う必要があります。
次に、お金をかけないで出来る裏ワザについて項目別にお話しします。
結露防止でお金をかけない裏ワザは?
換気
換気扇を回す
湿気が酷い場合は常に換気扇を回すほうが良いでしょう。
特に、湿気が高くなりやすい要因として次の3つがあります。
・洗濯物の室内干し
・調理
・入浴
この3つについて、細かくお話しします。
(1)洗濯物を干す場所
洗濯物の室内干しは、部屋でなく浴室にしましょう。
浴室に突っ張り棒を取り付けて、洗濯物をかけて換気扇を回します。
乾きにくい場合は、扇風機があれば洗濯物に風を送るようにすると早く乾きます。
また、寒い季節は除湿機を使うと更に早く乾きます。
(2)調理の際に換気扇を
調理の際は換気扇を回して、更にキッチンの窓と、反対の部屋の窓を約5~10cm開けておき、空気が流れるようにします。
調理後1時間程度は空気が流れるように窓を開けておいたほうが良いでしょう。
(3)浴室の換気扇と換気
浴室は換気扇を回して窓と扉を約5~10cm開けておくと空気が流れるため湿気が減ります。
(窓や扉は全開にすると対流が悪くなるため、開けるのは少しだけにします。)
また、残り湯をためておくと湿気の原因になるので捨てて、使い終わった後は冷水を浴室全体にかけて冷やすようにしましょう。
寝る前に5分間の換気
寒い季節の就寝前はかなり寒いのですが、5分間だけでも換気をして室内の湿気を逃がすと結露が軽減されます。
収納庫の換気(押入れ、クローゼット等の低温の場所)
押入れ等が外壁に面している場合は特に温度が低くなりやすいのでカビが発生しないよう注意しましょう。
晴れた日の空気の入れ替えが大切で、扇風機があれば押入れ等へ首振り状態で風を当てるのがおすすめです。
壁と荷物の隙間を10cm以上離す
部屋の隅にタンスなどの荷物があって壁と密着している場合、部屋の暖かい空気がタンスなどの裏側に回りません。
そして、その部分に結露が発生するケースがあるので、最低10cmは壁から離すようにしましょう。
除湿
除湿機を使う(加湿器を使い過ぎない)
冬の風邪予防には加湿器が大切ですが、加湿器を使い過ぎると結露の問題が生じます。
室温は20度程度、湿度40~50%に維持するようにしましょう。
断熱
窓に断熱シート(プチプチ®等、プラダン)などを貼る
プチプチ®等やプラダン(プラスチック段ボール)等は複層ガラスなどの大掛かりな工事が出来ない賃貸住宅におすすめです。
ホームセンターなどで家の窓サイズに合わせて購入し、プチプチ®等なら両面テープなどで貼り、プラダンはきっちりハメる方法もありますが、面倒な場合はプラダンを立てかけて突っ張り棒を窓枠に抑えとして使えば手間がかかりません。
プチプチ®等についてはこちらに詳しい説明があります。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
結露対策アパートの網入りガラスの場合は?プチプチの貼り方剥がし方
プチプチの正式な名前は?買える場所は?裏表は梱包時どっちにする?
窓に段ボール、新聞紙などを貼る
予算を全くかけずに断熱する方法としては、段ボールや新聞紙を窓やサッシに貼る方法があります。
新聞紙は1回限りで使い捨てになりますが、吸水量が多いし断熱効果も高い優れモノです。
窓に両面テープで貼る他、窓の下のサッシ部分にも細く折って、桟の部分に挟み込むようにしておくと翌朝の結露掃除が楽になるのでおすすめです。
暖房
室温を上げすぎない
部屋の気温が高い場合は水蒸気が多い可能性があります。
昼と夜の温度差が激しい場合に結露が発生する原因になるため、室温を上げ過ぎないように気を付けましょう。
水分を発生させる暖房器具を使わない
暖房器具には水分を発生させるものとそうでないものがあります。
ファンヒーターや石油ストーブ、ガスストーブは燃料が燃える際に水蒸気が発生し、結露の原因になるため、これらを使わないようにしましょう。
結露防止グッズのおすすめは?
根本的な結露防止対策では上記様々な方法がありますが、商品としての結露防止グッズで比較的安価でおすすめ品をまとめると、次のようなものがあります。
・窓にプラダン
・窓にプチプチ®等
・寝る前に新聞紙を貼る
・窓に吸水テープ
・窓に断熱シート
この中で、「断熱シート」はいくつかあるのですが、
カーテンレールに取り付けるタイプで下記の商品が「ブラインド」カテゴリでベストセラー1位(2018年2月時点)となっています。
ただし、こちらは「原産国:日本」という記載ですが、実物を見ると「made in China」と書かれているのと、ビニールのニオイが暫くの間気になったというレビューがあるので、それを考慮した上で購入した方が良いでしょう。(実際の断熱効果はとても良い、というレビューが多かったです。)
この商品は掃き出し窓用(横幅100cm×高さ225cm 2枚入り)ですが、他のサイズもありますよ。
↓
下の商品は、「カーテン」カテゴリでベストセラー1位(2018年2月時点)となっています。
上のニトムズに比べてレビュー数は少ないですが、レビュー内容を見ると、「こちらの方が良かった」という人もいるし、今の時点で★3つ以上しかなく、満足度が高いことが伺えますね。
↓
また、結露が出た場合の「結露取りグッズ」としては次のようなものがあります。
・結露取りワイパー
・吸水スポンジ
・新聞紙
その他の結露取りグッズや使い勝手については以下の記事が参考になりますよ。
→結露対策で水の吸い取りどうする?ワイパーとスポンジの使い勝手は?
ちなみに、よく結露防止グッズで話題になるものとして次の2つもあります。
・結露防止スプレー
・台所洗剤
ですが、結露防止スプレーは曇り防止対策としては効果がありますが、結露を防ぐという点では効果があるかは疑問です。
我が家で使ったことがあるのですが、効果をほとんど感じることができませんでした。
ただ、湿度の高い程度にもよるのかもしれません。
また、台所洗剤については約20倍に薄めて窓に塗り乾拭きすると結露防止になるという話があります。
これは、洗剤の界面活性剤の作用で水滴がガラス面に付くのを防止する狙いがあるそうですが、我が家でやってみたところ、あまり効果がありませんでした。こちらも結露防止スプレーと同様に水滴防止効果はあるようですが、根本的な結露対策まで至らず、結露が酷い家の場合は難しいでしょう。
結露対策で予算がある場合のおすすめ
お金をかけて良いので結露対策をきっちりやりたい場合は次のような物があります。
・除湿機
・ウィンドーラジエーター
・複層ガラス、断熱サッシにする
但し、賃貸マンション、アパートの場合は交換出来ませんし、交換しても完全に結露を防げるわけではありません。
まとめ
結露対策は外と室内の温度差と湿気が原因なので、湿気を少なくするのが根本的な解決であり、基本は「換気」です。
結露対策グッズも様々ありますが、洗濯物の部屋干しを避けることや寝る前5分間の換気や浴室換気、調理中の換気などをまず第一に考えましょう。
◆その他結露対策に関する記事はこちらです。
→結露対策アパートの網入りガラスの場合は?プチプチの貼り方剥がし方
→結露対策で水の吸い取りどうする?ワイパーとスポンジの使い勝手は?
→結露対策でサッシ枠 マンションの問題点は?断熱テープ使い勝手は?
→マンションの結露対策で玄関ドア向けおすすめは?我が家の場合