マンションやアパート等に住んでいる場合、冬の結露対策ではサッシ以外に玄関ドアについて頭を悩ませている人がかなり多いです。
今回は、なぜ玄関の結露が酷いのか、どのような結露対策があるのかをまとめ、我が家の事例についてもお話しします。
マンションの結露対策で玄関ドアはどうする?
マンションやアパート等の古いマンションの場合は冬になると玄関ドアの結露が酷いケースが多いのですが、この原因は、玄関ドアの材質が鉄などの熱伝導率の高い金属が多く、断熱性に乏しいからです。また、建物の構造として寒い北側に玄関扉があることが多いのもあります。
だから、結露を防ぎたい場合で一番確実なのは、断熱ドアに取り替えてしまうことです。とは言っても、賃貸住宅だと退去時の原状回復があるし、購入の場合でも共用部分に該当するから、どちらにしてもこの方法は難しいのですよね。
ですから、それ以外の方法を探さなければなりません。
具体的な方法を考える前に、玄関結露がなぜ起こるのかを考えておきましょう。
玄関結露の原因は?
家の中の結露は、住んでいる限り無くなることはありません。これは、もちろん、調理をしたり、家の中で洗濯物を干したり、お風呂を沸かしたりするなどの日常生活で発生する湿気も原因ですが、人が吐く息にも水分があるし、人がそこに居るだけで湿気は発生してしまうのですよね。
でも、結露の大きな原因はこれよりも、「室内と屋外の温度差が大きいこと」なのです。温度差が生じると、空気に含まれる水が飽和して液化するのです。これはどこで発生するかというと、温度差の大きい箇所である、サッシ(ガラス、サッシ枠両方)や玄関ドア(ドア本体、ドア枠両方)、壁などがあります。
これを防ぐには、温度差をなくすことが肝心で、具体的には、次の方法があります。
玄関の結露対策
(1) 断熱材を使う(発泡スチロール、発泡ポリスチレン、プチプチ等)
温度差の生じやすいサッシや玄関ドアの本体部分だけでなく枠組み部分まで全てに断熱材を貼って冷気を遮断することです。
玄関が北側の場合は、玄関ドアだけでなく壁全体も結露が生じるかもしれませんが、その場合は、壁ごと断熱する方法が良いでしょう。
市販品でもいくつかありますが、そのサイズが合わない場合はホームセンター等で発泡ポリスチレン等の板を購入してきてカットして両面テープで貼る方法もあります。
(2) カーテン(厚手または断熱シート系)を玄関に取り付ける
玄関にカーテンレールがある家はないでしょうし、これは突っ張り棒で対応するのが安上がりだしおすすめです。
また、カーテンは厚手の布製(重い方が断熱効果がアップします)か、断熱シート系(アルミ保温シート等もOK)のものを使う人が多いようです。
天井から床まで長さがあるほうが断熱性が増すのですが、なかなか長いカーテン材を用意するのは大変だし、可能な長さでやれば良いでしょう。多少長さが足りなくても、やらないよりは冷えが緩和されますし、結露の程度も違うようです。
断熱シートだと見た目がカッコ悪いと感じる場合は、断熱シートをおしゃれな布でくるんでカーテンにすると、見た目がおしゃれな雰囲気になりますよ。
(3) 隙間テープを貼る
玄関ドアと枠の間には数ミリ程度の隙間があり、そこから冷たい隙間風が入って更に結露を悪化させているのです。この隙間風を減らすことで、かなり結露が軽減できるでしょう。
(4) 湿気対策(除湿機、エアコン除湿、換気扇、扇風機等)
断熱性は厚みがあると効果が高まるので、余裕があれば次の手順で断熱材を二重にすると効果倍増となります。
1)玄関扉の内側にプチプチを貼る
2)プチプチの上から更にアルミ保温シートを貼る(反射面は内側にする方が効果が高いです)
では次に、具体的なアイテムについて我が家の事例を含めてお話しします。
結露対策玄関ドア用おすすめアイテム
玄関ドアを覆うタイプの断熱シートはこちらです。
ドア全面ではありませんが、45cm×90cmが2枚入っており、ある程度覆うことが可能です。
下記商品は玄関ドア全てを覆うのでなく隅だけです。でも、結露する箇所は隅だけなので、これをやるだけでも断熱性が高まります。
でも、両方とも粘着テープ式なので、塗装扉の場合は撤去する際に塗装面が剥がれてしまう可能性があるのですよね。残念なことに、我が家の玄関ドアは古くて一度塗装して劣化を誤魔化した扉だし、しかも、その後何年も経っているようで、よく見ると所々剥げていたり錆びていたりするのです。だから、折角安くて断熱性が良い商品でも購入できませんでした。
その他、玄関ドアの隙間風については、通常の隙間テープを使う方法もありますが、既存ドアの開閉部分に戸当たりゴムがあって、それが劣化している場合は交換すると隙間風や結露を改善できるようです。
ゴム製品は劣化しやすく5年程度で交換必要があるのですね。商品としては下記のようなものがあります。
玄関ドアの戸当たりゴムはまだ劣化していないけど隙間風が気になる場合については、通常の隙間テープを使う方法もあります。
玄関の場合は扉だけでなく、床下からの冷えも気になるものです。それを解消するアイテムとしては次のような商品があります。
玄関ドアの結露対策 我が家の場合
そして、我が家の場合ですが、最大のネックが塗装扉ということで、かなり方法が限定されるのですよね。
そこで考えたのが以下の方法です。
【玄関ドアが塗装なので粘着テープ系が使えない場合】
(1)断熱シートを玄関ドアのサイズに合わせてカットする
(2)磁力シートを(1)の四隅などにつける
(3)玄関ドア(内側)にくっつける
使ったのは下の2つの道具です。両方ともダイソーで購入しました。
そして、ドアのサイズに合うようハサミやカッターで切って合わせていきます。シートが余ったのでドア枠も貼ってみました。
塗装の場合は粘着テープ系が使えないのですが、磁石がつけば、このような方法があります。養生シートをドアに貼ったみたいな感じですが、玄関からの冷気は遮断できるので、結露対策以外に暖房費の節約にもなりそうです。
また、更に玄関スペースに簡易カーテンを取り付けしてみました。
使ったのは上と同じくダイソーの商品で、突っ張り棒とアルミシートです。
アルミシートは160cm×90cmなので天井から吊るせませんが、それでも玄関ドアの断熱と合わせて冷気を二重に遮断してくれるので、かなり期待できそうです。
カーテンレールについては安く済ませるために洗濯ばさみで紐付きがあったので、それを利用しましたが、おしゃれにしたい場合はきちんとしたカーテンレールを使ったり、アルミシートよりも大きな布でアルミシートを包むように縫い込んで断熱カーテンにすると良いでしょう。
さいごに
マンションなどの玄関ドアは鉄など熱伝導率の高い材質で出来ているため結露が酷いです。
結露が酷いと下駄箱などにも悪影響があるしカビの心配も出てきてしまいますし、ジメジメした玄関を通るのが嫌になることさえありますよね。
ですから、日々の生活が快適になるよう、断熱材などを使って冷えと結露対策を行ってくださいね。今回の記事が参考になれば幸いです。