「エスカレータに乗るときには片側を空ける?」
今回は「しん」さんのエスカレータに乗るときのマナーについての経験談をご紹介します。
エスカレータは都心部では片側を空けることが常識になっていますが、マナーとしてはどうなのでしょうか?
それでは、「しん」さんお願いします。
エスカレータの片側を空ける?
エスカレータの乗り方マナーとしてまず最初に思いつくのは片側を空けるかどうかですね?
空けるならどちら側を空けるかということでしょうが、実態として地域により異なります。
関西は左側を空ける
この片側を空けるの歴史ですが、昭和40年代にエスカレータが普及し始めた頃、マナーとして片側を空けるように呼びかけられたことがその発端とされています。
関西では利用状況を調査したところ右利きの人が右側の手摺りを持って乗ることが多いと判断されたこと、またアメリカやヨーロッパでは左側を空ける習慣があったことから、右側に立って左側を空けるように呼びかけられたことから、この習慣が現在まで続いているものと考えられます。
関東や名古屋は?
一方で、関東や名古屋など、関西以外の地域ではこの習慣は逆で右側を空けます。
理由については明確なものがなかなかなく、単に自然とそうなったということです。
自動車では走行車線は左側で追い越し車線は右側なので同じように左側に立って右側を空けておくという感覚かもしれません。
エスカレータは歩く?歩かない?
エスカレータでは急ぐ人のために片側を空けておくというのは、少なくとも関西においてはエスカレータを設置した側からの呼びかけにより始まったもので定着しました。
ところが、2010年頃から、全く相反する呼びかけがはじまり、見たり聞いたりしたことのある人も多いでしょう。エスカレータは片側を空けることなく2列になって乗りましょうという呼び掛けで、エスカレータ上を歩いたり走ったりせず、立ったまま乗りましょうというもの。
この呼びかけ『エスカレータ乗り方改革』の名称がついています。
地下鉄が深くなり、数階分を移動できるエスカレータができたこと、キャリーケースやベビーカーで事故が発生したことなどが「エスカレター乗り方改革」の理由だと想像してます。
しかしながら、この呼びかけは長期間にわたって行われているのですが、人間の習慣というものは容易に変わるものではないようで定着はしていません。
私は、ポスターの貼ってあるエスカレータで両側をに立っているときに、後ろから来た急ぎの人に文句を言われトラブルに発展しかねないという状況も経験しました。また、小さな子供と一緒に片側に乗っているときに、エスカレータを駆け下りる大人に引っ掛けられそうになり怖い思いをしたこともあります。
浸透は難しいようですが、特に地下鉄の長いエスカレーターなどの万が一があった際に長距離を転がり落ちる場所では「全員が立ち止まる」になって欲しいものです。
機械的な理由では、片側だけに乗ることでバランスが悪くなり故障が起きやすくなる可能性も否定できませんが、ネットで調べた限りではエスカレータの製造メーカーは片側が立ち止まり反対側は歩く使い方でも故障は起きないとのコメントしています。
さいごに
エスカレータの片側を空ける習慣は転倒や子供を危険に晒す可能性があるので、エスカレータは手摺りにつかまり片側を空けることなく2列で立ち止まって利用するべきです。
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