生活の知恵

髪の毛洗えない時どうする?ドライシャンプーが敏感肌でNGの場合は?

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入院中等で髪の毛が洗えない時どうしたら良いのでしょうか。
数日間だけでもベタつきが出るし、においも気になりますよね。
女性の場合は特に、髪の毛のニオイがお見舞いに来た誰かに気付かれたら恥ずかしい、と思うものです。

最近は様々なドライシャンプーが販売されているので、それを使って良かったという人もいるのですが、敏感肌の場合やニオイに敏感な場合はこれが苦手で使えないという人も案外多いです。

今回は、ドライシャンプーの使い方や、それ以外の、身近な物を使う髪の毛の手入れについて、敏感肌などデリケートな人や、洗髪を看護者が行う場合の方法についてまとめました。

髪の毛の洗えない時どうする?ドライシャンプーの使い方

髪の毛が洗えない時に便利なのがドライシャンプー(洗わないシャンプー)で、スプレータイプ(液体・泡)やシートタイプがあります。
ただ、普通のシャンプーと違うのが、洗浄よりも香りづけの要素が強いのですよね。アルコールやメントールが成分で入っているためサッパリする感じなのですが、残念ながら、汚れやフケは普通のシャンプーに比べて取りにくいです。
ですから、ドライシャンプーを使った後は、熱いタオルで拭くことで汚れやフケをきれいに落とす方が気持ちよくなります。

スプレータイプの場合は適量を地肌や髪の毛全体にスプレーしてから、両手の指の腹を使って地肌をマッサージし、髪の毛全体も洗うようにスプレーを揉み込みます。その後、濡れタオルを固く絞ったもので丁寧に拭き取ります。

シートタイプの方が泡や液体スプレータイプよりも使い方が簡単で、シートを髪や地肌によく馴染ませて拭き取るだけで済みます。

ただ、これらのドライシャンプーは上でもお話ししましたが、洗浄力よりも香りづけが強いため、鼻が過敏な人だと苦手だったり、過敏肌の場合は痒くなる可能性もあります。
このような場合は、これらの市販のドライシャンプーを使わないで髪の毛を手入れする必要があります。次にこの方法についてお話しします。

ドライシャンプーが敏感肌でNGの人向け 髪の手入れ方法

市販のドライシャンプー以外で髪の毛の手入れをする場合としては、次の方法があります。
(いずれの方法も、事前に櫛やブラシで丁寧に髪の毛を梳かしてから行う方が良いです。)

(1)熱いタオルで拭く方法
タオルを熱いお湯に浸してから固く絞り、地肌を丁寧にマッサージしながら拭きます。水で濡らしたタオルを絞ってから電子レンジで蒸す方法でも大丈夫です。

また、香りをちょっとつけたい場合は、熱いお湯の中にペパーミント等のアロマオイルを2~3滴垂らすと良いですよ。ペパーミントの香りは体の回復段階の心身を癒す働きがあるとされていますし、皮膚の洗浄にも良いのでおすすめです。

(2)軍手を使って地肌をマッサージする方法
案外簡単なのがこちらの方法です。
軍手を両手にはめて地肌を5本の指で丁寧に細かい箇所までマッサージします。この時、余分な地肌の脂が軍手につきます。洗えないと脂が結構ベタベタするので、軍手1つだけでは足りないかもしれません。(汚れた軍手は洗濯して再利用しましょう。)

(3)エタノールを使う方法
エタノールを10倍程度のお湯で薄めて、タオルを浸して固く絞ってから地肌や髪をマッサージしながら拭きます。

(4)ベビーパウダーを使う方法
ベビーパウダー小さじ1程度手のひらに広げて馴染ませてから地肌に移して丁寧にマッサージします。
その後、櫛やブラシでブラッシングしてベビーパウダーを落とします。

(5)重曹を使う方法
重曹は髪の汚れだけでなくニオイや脂も吸い取る働きがあります。

使い方としては次の2通りの方法があります。
(a)粉のまま頭に振りかける方法
重曹をそのまま頭に振りかけて、地肌を丁寧にマッサージしてから、櫛やブラシで重曹を振り落とします。その後、熱いお湯で濡らして固く絞ったタオルで地肌や髪を拭き取ります。

(b)重曹をお湯で溶かして使う方法
重曹とお湯をスプレー容器に入れて溶かしてから、タオルにスプレーします。そのタオルを使って地肌を丁寧にマッサージします。
この場合もペパーミントオイルを数滴混ぜると香りが気持ち良いですよ。


洗髪で寝たきり看護の場合は?

寝たきりの場合でも、髪の毛が首くらいまでの長さだったら、紙オムツで髪の毛を洗うことが可能です。ちょっと手間がかかりますが、きちんと髪の毛を洗ってあげたい時は、この方法が一番おすすめです。

【必要なもの】
・リンスインシャンプー
・約40度のお湯(ペットボトル500ml2本分)※1
・紙おむつ2枚(テープ無し・特大のフラットタイプ)※2
・バスタオル1枚
・フェイスタオル3枚
・ドライヤー
・ごみ袋(特大)

※1 ペットボトルは手に持って使うため、500ml2本というのが使いやすいです。(髪の毛が長い場合は3本用意する方が良いかもしれません。)
※2 紙おむつ特大だと1枚につき500~600ml吸収できるので、ペットボトル2本分全て吸収できます。(髪の毛が長くてペットボトル3本分のお湯を使う場合は紙おむつも3枚用意する方が良いでしょう。)

(1)ベッドの上にごみ袋、バスタオル、紙おむつの順に広げて敷きます。
紙おむつは2枚ずらした形で敷いておきます。

(2)寝たきりの人のパジャマの襟を濡らさないために、首回りをフェイスタオルでガードしましょう。

(3)ペットボトルに入っているお湯を静かに髪の毛にかけてから、シャンプーします。
・お湯はこぼれてもタオル等があるので、パジャマにかからなければ問題ありません。
・シャンプーは泡立て過ぎると流すのが大変なので、多少泡立つ程度で済ませた方が良いです。

(4)乾いたフェイスタオルでシャンプーの泡を丁寧に拭き取ってから、ペットボトルのお湯ですすぎます。
その時、紙オムツを少しずつずらしながらパジャマとタオルなどを濡らさないように注意しながら行いましょう。

(5)乾いたフェイスタオルで髪の毛を拭き、ドライヤーで乾かしましょう。

さいごに

髪の毛を洗えないと枕カバーのニオイも気になってくるので、毎日洗濯した方が良いでしょう。もし枕カバーが洗濯できない場合は、枕の上にフェイスタオルを敷いて、そのタオルを毎日交換する方法もありますよ。

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