パンを作ろうと考えていたのにキッチンスケールが壊れてしまった!
という場合、どうすれば良いでしょうか?
パン作りでは、バターや砂糖、塩、小麦粉、ドライイーストなどを量る必要があり、量を適当にしてしまうと美味しいふっくらパンになりません。
そこで今回は、
- バター10gの大きさが何センチ程度か?
- 砂糖10gは軽量スプーンでどのくらいの量か?
- 塩3gは軽量スプーン小さじ何杯か?
など、パン作りなどで量りが無くても可能な計量方法についてまとめました。
バター10gの大きさは何センチなの?
バターは、大さじ1=12gとなります。
ですから、バター10g=12.5ml=小さじ2.5となります。
ただ、実際にはバターの場合、溶かしたものを量る訳ではないので四角い固形で考えますよね。
この場合の寸法は、
2.5cm×2.5cm×2.0cm(=12.5cm3=12.5ml)
辺が全て等しいサイコロ型で考えるのであれば、
2.3cm×2.3cm×2.3cm(=12.167cm3=12.167ml)
となるため(若干異なりますが)、一辺が2.3cmのサイコロ型をイメージすれば大丈夫です。
我が家でも念のため量ってみました。
見づらいですが、バターの一辺を約2.3cmでカットしたサイコロ型なので、約2.3cm3=10g となりました。
砂糖10gは軽量スプーン何杯?
上白糖は、小さじ1=3g、大さじ1=9g、1カップ(200ml)=130gとなります。
そのため、
砂糖10gの場合→大さじ1強となります。
ただし砂糖の場合、種類によって嵩比重が若干異なるため、上白糖以外を使う場合はきちんとした計量を行う方が無難です。
塩3gは軽量スプーン何杯?
塩3g=小さじ1/2と考えておけば大丈夫でしょう。
ただ、塩については、下の2つの見解があります。
塩小さじ1=6g、大さじ1=18g、嵩比重1.2。→塩3g=小さじ1/2
抜粋引用元:農林水産省 計量スプーンや計量カップの容量と重さとの関係
塩小さじ1=5g、大さじ1=16g、嵩比重1.1。→塩3g=小さじ1/2強
抜粋引用元:光金属工業(株) 食材計量器1容量分の重量表(単位g)
*農林水産省、光金属工業ともに現在は見解をWEBで公開していませんのでWayBackMachineの保存記事リンクに変えています。
念のため、我が家でも量ってみました。
下の写真は小さじ1です。
塩はギューギューにして、すりきり1杯にしてあります。
我が家のスケールは0.5g単位ですが、塩小さじ1=5.0gでした。
下の写真は大さじ1です。
こちらも小さじ1と同様に、塩をギューギューにして、すりきり1杯です。
塩大さじ1=16.0gでした。
今回の計量では、塩小さじ1=5g、大さじ1=16gという結果になりました。
ただ、厚生労働省も誤った数値を公表するとは思えないので、もしかしたら塩も砂糖と同じように種類によって嵩比重が異なるのかもしれません。
ちなみに、今回使ったのは、こちらの塩です。
計量スプーンで小さじや大さじを計る場合は、最初に山盛りにすくってから、別のスプーンの柄など平らな部分ですりきりにして、縁ギリギリのところで平らにするのがポイントです。
ドライイースト3グラムは小さじ何杯?
ドライイーストの場合、小さじ1=3gとなります。
パンのレシピを見ると、「ドライイースト4g」という量が多いのですが、この場合は、ドライイースト4g=小さじ1と1/3となります。
強力粉100gは何カップ分の量なの?
強力粉はパン作りでしか使わない人が多いでしょうけど、薄力粉とほぼ嵩比重は同じです。
その他、上記ドライイーストや、片栗粉や上新粉などの粉類は全て同じ嵩比重ですが、多い容器で量ると下記のように若干異なります。
薄力粉・強力粉
小さじ1=3g
大さじ1=9g
1カップ(200ml)=110g
ちなみに、強力粉100gの場合は、米1合を量る180ml用の計量カップで1カップ分となります。
片栗粉・上新粉
小さじ1=3g
大さじ1=9g
1カップ(200ml)=130g
さいごに
実際のパンのレシピで見るとイメージしやすいと思うので、私のお気に入りのレシピで書いてみます。
【材料】
強力粉 200g
塩 3g
牛乳 150ml
砂糖 15g
バター 15g
ドライイースト 4g
引用元:簡単☆白い手作りパン(作り方も左記をクリックして下さい。)
これを計量スプーンや計量カップで量る場合は次のようになります。
強力粉 2カップ(180ml用)
塩 小さじ0.5強
牛乳 150ml
砂糖 大さじ1と2/3
バター 18.75ml(2.5×2.5×3cmまたは3×3×約2.1cmなど)
ドライイースト 小さじ1と1/3
他のパンのレシピも材料の割合は似ているものが多いので、今回の計量方法を参考に作って下さいね。