卒業式の会場で祝辞を読むときに用紙は必要?

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卒業式入学式

卒業式祝辞に用紙は必要?読んだら置いてくるの?挨拶のマナーは?

小学校でPTA会長を務めた場合、卒業式や入学式で祝辞を読む役割がありますが、初めてだと、このような場でどのように振る舞えば良いのか分からず困ってしまいますよね。

今回は、

  • 祝辞は暗記すべきか、書いた原稿を読むべきか
  • 読んだ場合に用紙は置いてくるのか、持ち帰るのか
  • 原稿はどんな用紙に書くのか
  • 来賓席と壇上までの作法で一礼する順序

このような、祝辞におけるマナーの疑問についてまとめました。

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卒業式祝辞に用紙は必要?読んだら置いてくるの?

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祝辞は式辞用紙を持って読み、終えた後は置いてくるものとされています。

卒業式や入学式では祝辞を読む場合、紙を持たずに暗記して話す人もいますが、一般的に式典の場では式辞用紙を使い、書いたものを読み、壇上に置いてくるのが通例です

これは、来賓の祝辞に限らず、学校長の式辞や在校生の送辞、卒業生の答辞等いずれも同じです。来賓の祝辞は外部者の作成した文書とはいえ、公文書に準ずる書類「儀式文」として学校の文書規程に記載されているため保存義務が生じます。

暗記して読むのは確かにカッコよく見えることもありますが、出席している人によっては非常識だと思われる可能性もあるので事前に紙に書いたものを読むようにしましょう。

置いてきた祝辞はどうなるの?

壇上に置いてきた祝辞は学校で保管することになります。

学校側の扱いによっては、もしかしたら翌年の来賓が祝辞原稿に困った場合、それを参考に作成するという可能性もあります。

逆に言うと、今年あなたが原稿作成で困った場合、学校にお願いすれば過去の来賓の原稿を見せてもらえる可能性もあるので、どのように作成したら良いのか分からない場合や、書き方で悩んだ場合に学校に相談してみましょう。

では次に、どのような用紙を使って祝辞を作成するのかについてお話しします。

卒業式祝辞作成方法と用紙の選び方

祝辞原稿は市販の式辞用紙を使って作成します。
以前は筆や筆ペンによる手書きが常識でしたが、今ではパソコンで印刷できる用紙があり、書き損じせずに済むためパソコンで作成する人が多いです。

パソコン印刷する方法

用紙がどうしても入手できない場合はA4コピー用紙に縦書き印刷して糊で繋げ、屏風のように折り、普通の紙で包む方法もありますが、コピー用紙だと厚みが薄いため、出来れば和紙のようなしっかりした用紙が望ましいです。

式辞用紙はこのような商品があります。

卒業式や入学式なので桜の模様は華やかですし、大礼風も細長いこうぞ皮の模様が入って白一色ですが高級感があり、両方とも人気があります。

印刷設定の細かいことは(株)マルアイ 式辞用紙の設定上の注意に書かれています。
また、印刷フォームや例文もサイトからダウンロードできるため、最初にダウンロードしたファイルに入力していくと簡単に仕上げることができます。

【印刷時の注意事項】
■この式辞用紙はインクジェットプリンター対応ですが、背面から給紙して印刷する必要があります
■用紙サイズが長いため、カセット給紙のみの機種では印刷できません。
■用紙がインクジェット用のコーティングがされていないため、プリンターによっては滲む可能性もあります。
■印刷する際には折り目をきれいに伸ばしてからセットすることが重要です。
※折り目を伸ばさないで印刷すると、折り目部分にインクがついて汚れる可能性もあります。

用紙については予備も入っていますが、印刷設定ミスや滲み等の失敗の可能性も考えると、2個程度購入しておく方が安心かもしれません。

手書きによる方法

上記の式辞用紙は手書きにも対応しています。
また、手書きの場合は罫線入りの用紙の方が文字が真っ直ぐに書けるので、次のような用紙もおすすめです。

手書きの場合は、一般的に筆や筆ペンを使いますが、苦手な場合は太めのサインペンでも構いません。
ただしボールペンはNGです。

折り方や包み方の細かいことを知りたい場合は、こちらのサイトが参考になります。

筆耕をお願いする方法

自宅にプリンターが無い場合や、字が下手で手書きが無理な場合は筆耕をお願いするという方法もあります。

卒業式祝辞の挨拶のマナーは?

事前に祝辞の原稿をスーツの内ポケットに入れておき、壇上で取り出して読みます。

女性はスーツの内ポケットがないので、手に持って壇上に上がる方法でも大丈夫です。

祝辞にあたっての細かい流れは式場の配置や来賓や先生の数などによっても若干異なりますが、次のようなケースが多いでしょう。

司会者が「ご祝辞をいただきます」と自分を指名した後

(1)来賓席で立ち上がり、椅子の外へ出てから来賓に一礼し、職員席にも一礼する。
(2)壇上に上がり、正面の国旗に深く一礼する。
(3)中央の演壇についたら会場を一度見まわして一歩下がり、一礼する。

司会者が生徒を着席させた後

(4)祝辞をスーツの内ポケットから出して読む(上包みは内ポケットに納めておく)。

【祝辞の主な内容】

  • 子供達へ「おめでとう」の言葉と伝えたいメッセージ
  • 保護者や教職員へお祝いの言葉
  • 年月日、自分の氏名

司会者が生徒を起立させた後

(5)祝辞を畳んで内ポケットに納めておいた上包みに片付け、壇上右上へ置く
(6)一歩下がって一礼する。
(7)国旗に一礼して壇上から降り、職員席に一礼し、来賓席に一礼して元の席に戻る。

さいごに

卒業式や入学式の祝辞を読む際、壇上へ上がる時は来賓席への挨拶に始まり、降りる時は逆順なので最後が来賓席への挨拶となります。

原稿を読むだけでなく立ち居振る舞いも要所要所で細かいので大変ですが、事前に練習をして当日スムーズに出来るようにしておきましょう。

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