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暮らしの知恵

車検は何年ごとに行うの?いつからいつまで?次回の期限はどうなる?

車検は何年ごとに行うのでしょうか。

これから車を買おうとする場合に気になるのが維持費ですよね。そして、その中でも車検費用は一定の頻度で発生するし、かなり費用がかかってしまいます。

そこで今回は、

  • 車検の頻度(何年に1回行うのか。軽自動車と普通車で違うのか。)
  • 車検はいつからいつまでに行うのか
  • 車検を受ける時期によって次回の期限が変わるのか

以上、車検の時期に関するあれこれを、分かりやすくまとめました。

車検は何年ごとに行うの?

自家用車の場合、車検を行う頻度は「初回だけ3年、その後は2年ごと」が原則です。

原則ですから、例外もあります。

【初回は3年、その後2年ごと】
・自家用自動車(3ナンバー、5ナンバー)、軽自動車(5ナンバー)、小型二輪自動車

【初回から2年ごと】
・軽貨物自動車(4ナンバー)、大型特殊自動車(9ナンバー、0ナンバ-)

【初回は2年、その後1年ごと】
・8t未満の貨物自動車(1ナンバー)
・レンタカー(乗用車)

【初回から1年ごと】
・8t以上の貨物自動車(1ナンバー)
・バス、タクシーなどの営業車

ご自分の乗る車以外は特に覚える必要はありませんが、

・重い荷物を運ぶ場合(貨物車)
・人を乗せる業務の場合
・車を頻繁に使う場合

という場合には、車検の年数が短くなることを理解しておくといいでしょう。

※ナンバーについて

ナンバープレートに書かれている地名の右側にある数によって自動車の区分が異なります。代表的なものの定義は以下の通りです。

  • 5ナンバー→「エンジン排気量2000cc以下、車体サイズが長さ4.7m・幅1.7m・高さ2m以下」という全条件を満たす普通車または軽自動車
  • 3ナンバー→「エンジン排気量2000cc超、または、車体サイズが長さ4.7m・幅1.7m・高さ2m超」の条件を1つでも超えた自動車。
  • 4ナンバー→エンジン排気量2000cc以下の小型貨物車

中古車の車検は何年?

中古車を購入した場合の車検はどうなるのでしょうか。

中古車でも、車検の期間の考え方は同じですが、前回の車検の時期がどうだったかによって次の車検の時期が決まります。

「中古車を購入した日」が基準ではなく、購入した中古車が「車検なし」「車検あり」かによって異なります。

  • 「車検なし」の車を購入した場合→最初に乗る前に車検を行います。そのため、次回車検は2年後となります。
  • 「車検あり」の車を購入した場合→その車によって次回車検の時期は異なります。
    1年以上余裕があるケースもあれば、来月車検というケースもあるため、購入前に車検の時期を確認しておく必要があります。

車検は10年過ぎたら毎年やるって噂を聞くけど?

昔は、車が古くなると(10年を超えると)車検を毎年行うことになる、という決まりがありましたが、1995年における道路運送車両法の改正で10年過ぎてもそれまでの年数と変わらない形に変更されました。

ですから、自家用車の場合は、普通車、軽自動車、バイク全て10年超でも2年ごとに行います。

法改正の理由は、技術の進化によるものです。

車は年数が経過すると、部品の劣化や消耗が激しくなり、その分故障のリスクも高まります。技術の進化があり、定期的に車検を受け、メンテナンスすれば問題ないからです。

丈夫な日本車は海外でも人気です。10年どころか、20年、30年落ちの車を海外で見かけることもあります。「10年乗れば寿命」など言われていた時代もありますが、ただの買い替え需要のためではなかったのかと、思えてしまいますね。

 

車検はいつからいつまでの間に行うの?

車検は検査満了日の1ヶ月前から満了日までに受けます。検査満了日は車検証に記載されているので必ず確認してくださいね。

【具体例】
車検の検査満了日:令和3年4月9日
車検を受ける日→3月9日(1ヶ月前)から4月9日(満了日当日)

車検期限切れの場合はどうすれば良いの?

もし、車検満了日までに車検を受けられなかった場合は、車検を受けるまでは公道を走ることができません。

この場合、以下の3つの選択肢があります。

(1)その車に二度と乗らない場合
→車検を受ける必要はありません。

(2)その車に乗りたい場合
(方法1)車検を通す必要があるため、車検業者に相談して車載用車両で取りに来てもらいます
(方法2)仮ナンバーを取得(自動車臨時運行許可申請※)します。

※自動車臨時運行許可申請とは?
自動車臨時運行許可申請は、車検の有効期限を延長させるものではなく、あくまでも、車検切れ/車検を通っていない車が車検を受けるために公道を走って良いですよ、という特例的な許可申請です。

申請すると、最長5日間延長できますが、車検終了後は速やかに仮ナンバーを返さなければなりません。

車検期限切れ状態のまま公道を走ってしまうと「無車検車運行」となり、違反点数が引かれたり罰金が科せられます。

更に、万が一事故を起こした場合には、自賠責保険が切れていますし、任意保険もそのまま適用されるかわかりません。

いいことは何一つありませんので、検査満了日までに必ず受けるようにしましょう。


車検を受ける時期によって次回の期限が変わるの?

車検の期限ギリギリ最後の方で受ける方がいいのか、期間内ならいつでもいいのか、どちらが得なのか、という点もまとめておきます。

車検を受ける期間である「車検満了日の1ヶ月前から満了日まで」の間であれば、どの日に受けても「車検満了日の翌日から丸2年後」が次回の期限です。

【具体例】
車検の検査満了日:令和3年4月9日
車検を受ける日:3月9日(1ヶ月前)から4月9日(満了日当日)の期間内

この場合の、次回の車検有効期限は「令和3年4月9日から2年後の4月9日」となります。

期間内前半に車検を受けると、次の車検までは最大約25ヶ月になります。余裕を持ってさっさと済ませるほうが良さそうですね。

車検の期限前 1ヶ月以上前に受けるとどうなる?

ただし、期限の1ヶ月以上前に受けると、次回の期限が変わりますので、注意が必要です。

上述の通り、1ヶ月前から車検は受けることができます。

ただし、1ヶ月以上前に受けてしまうと、次の車検満了日がその分前倒しされます。

これは、「車検満了日は、車検を通した日から2年間」という決まりがあるからなのです。

ただし、この「満了日1ケ月前」にも例外があります。車検を指定整備工場で行う場合、指定整備工場から発行される「保安基準適合標章」を使うことで満了日45日前から車検を受けても「車検満了日の翌日から丸2年後」が次回の期限となります。

さいごに

車検満了日は車検証だけでなく「車検シール」でもだいたい把握できます。

車検シールは「検査標章」というのが正式名称で、車検後に車検証と一緒に交付される四角いステッカーです(丸い形のステッカーは別物です。こちらは定期点検を済ませた証です)。

車検シールを貼る位置は、車のフロントガラスの左上や中央上の部分等、見やすい場所となっています。

ただ、車検シールの場合は「年月」しか書かれていないため、満了日が何日なのか、日にちまでを正確に把握することができません。

車検満了日をうっかり過ぎてしまうと公道が走れなくなるため、車検を受けるためには手間やお金が余分にかかってしまいます。かといって、先走って1ヶ月以上前に車検を行うと次回の期限が前倒しになってしまいます。

ですから、車検満了日が何月何日なのか、車検証で確認するのが最初の重要な作業です。ぜひ、間違いのないよう車検を受けるようにしてくださいね。

◆車検の記事はこちらにもあります。
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