小さい頃はまだ歯磨きをしつけとしてやらせることができていたけど、小学生になり反抗期を迎えると親に反発して何もかも言うことをきかない状態になりますよね。
我が家の10歳の娘はつい最近までこんな状態で、特に大変だったのが歯磨きを嫌がることでした。
今回は、歯磨きをしないとどうなるかを考え、小学生の反抗期に一人でやらせるための効果的な方法をお話しします。
小学生が歯磨き嫌がる場合にやらせる方法は?
やりたくないことをやらせるにはどうしたら良いか、を考えた時に思い浮かべるのが、
- やり方を見せる
- やり方を説明する
- 一緒にやる
- やらないことのデメリットを伝える(「やらないと大変だよ」と脅す)
- やったタイミングで褒める
このようなことですよね。
これ、第二次世界大戦で連合艦隊司令長官だった山本五十六の名言と一緒なんですよ。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
(意味:実際にやってみせる。やり方を言って聞かせて、実際にやらせて褒める。)
最近まで苦労していたので実感していますが、歯磨きも同じなのです。
歯医者さんで言われたのですが、小学生6年生であっても、子供というのは言っただけではやらないもので、親がやってあげないとやらないのだとか。
また、「一緒に歯磨きしようよ」と言って、子供と一緒にやろうとお母さんが歯磨きのお手本を示す、率先垂範(そっせんすいはん)というのも「ただ、歯磨きしているのを見せているだけ」になり、子供に通じないようです。
じゃあ、どうしたらいいの?と思うかもしれませんが、山本五十六の名言には続きがあり、
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
(意味:話し合って相手の言葉に耳を傾け、相手の意見を認めて、物事を任せることにより初めて人が育つ。)
更に続きの言葉、
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
(意味:人を成長させるためには、やっている姿を感謝で見守り、信頼することが大切。)
とあります。
山本五十六はこの名言をリーダーに求められる資質として残したようですが、世の中のお母さんが子育てする上でも非常に大切なのですよね。
子供に歯を磨かせたい場合に何が必要かというと、歯磨きの必要性と、やった場合の明るいビジョンを見せることが大切です。
では次に、歯磨きについて子供とどのように話し合い、耳を傾けていくかについて、我が家で試みたことをお話しします。
歯磨きしないとどうなるの?
歯に歯垢(プラーク)がついてから歯周病までの経緯は次の通りです。
(1)歯に細菌が付く
歯垢(プラーク)は細菌と代謝物のネバネバした塊で、歯石や虫歯の原因となります。
歯の表面に付いていて、細菌は1mg当たり1億個以上も存在しています。
(2)歯垢・虫歯となる
その細菌の多くは唾液で流されてしまうのですが、唾液が流れにくい箇所についた場合は増殖して歯垢となっていきます。
虫歯の原因はミュータンス菌ですが、歯に付きやすく強固な歯垢を形成するため、早めに取り除かなければなりません。
(3)歯石となる
歯磨きをしないと食べかすが溜まって、唾液中のカルシウムと反応して石灰化し、2日程度で歯石となり歯磨きだけでは取り除くことができなくなってしまいます。
(4)歯周病になる
歯石が酷くなると歯茎の炎症に繋がります。
(5)歯が抜ける
歯茎の炎症が酷くなると脆くなり歯周病になり歯が抜け落ちる可能性もあります。
※その他体への悪影響
・口臭が出て酷くなる(口臭の原因は様々だが、歯周病や歯槽膿漏が多い)
・知覚過敏になりやすい
・口内炎症による体の抵抗力の低下(風邪やインフルエンザ等に罹りやすい)
反抗期の歯磨きに効果的だった説明
我が家で効果的だった説明として、以下のような言葉がありました。
- 「一度虫歯になると、一生修復できないんだよね」←皮膚が修復するのと全く違う。勘違いしているケースがある。
- 「虫歯になると詰め物をして、キャラメルやソフトキャンディーが食べられなくなる可能性もあるんだよね。」←詰め物が取れてしまうことがあるため。
- 「虫歯にならなくても、『友達に○○ちゃんの口、すごく臭いよ!』と言われたらショックだよね。」
子供に見せた歯の状態
また、実際に実物を見せるというのも効果がありました。見せた物は以下の2つです。
- 母が昔治療した銀歯
(私は第六大臼歯4本全て溝から虫歯になり、銀を詰めているのですが、数年経過すると詰めた箇所の内側から再度虫歯になってしまい、更に深く詰め物をしていくという悪循環に陥り、そのうち1本は神経を取るまでに至っています。) - 父が昔治療した、前歯のインプラント
(夫は虫歯を放置して前歯を欠損するまでに至ってしまい、ようやく数年前に治療して1本20万円程度の刺し歯になりました。)
その他、インターネットで「虫歯」や「歯周病」に関する検索をすると様々な画像や動画が出てくるので、そのようなサイトを見せても良いでしょう。(ただし、虫歯や歯周病などがかなり酷い状態の画像等があるため、何度言ってもやろうとしない子供でなければ必要ないかもしれません。)
「脅し」の注意点
ただ、ここで注意しなければならないことが1つあります。
それは、やらないことのデメリットを子供に伝えることは大切ですが、最終的にここでの目的は
「歯磨きしないと将来虫歯になっちゃうよ~。総入れ歯になっちゃうよ~。」
という「脅し」なのですよね。
人間というものは、恐怖感に駆られて一時は納得して渋々やるかもしれませんが、残念なことにあまり長期間継続しない可能性の方が高いです。
実際、娘の場合は続きませんでしたorz
というのも、元々歯医者さんでの治療を非常に怖がる子供だったのですが、定期的にトレーニングに通った結果、治療を怖がらなくなって、更に、虫歯治療はこんなものか(やっても大したことない)というのを認識してしまったからです。
また、実際に痛い思いをしても、喉元過ぎれば・・・という言葉もあるくらい、忘れてしまうようです。
●その他の歯磨きに関する疑問はこちらの記事をご覧ください。
→歯磨き一日一回ならどのタイミングでやるべき?フッ素でうがい必要?
さいごに
歯磨きは恐怖感でやるようになる子供もいますが、イヤイヤ従うに過ぎないし、反抗期になると子供は抵抗するものです。
そこで、次回はもう一歩進み、歯磨きの意欲を出す方法についてお話しします。
→子供が嫌がらなくなる歯磨きの教え方 磨くコツや好きになる秘訣は?
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