子供が小学生になり反抗期を迎える時期になると、今まで渋々やってきた歯磨きをやらなくなる、ということはありませんか。
前記事では歯磨きを子供にやらせる方法として「歯磨きしないとどうなるか」を含めてお話ししましたが、今回は、子供が歯磨きを嫌がらなくなる教え方や、一人で上手に磨くコツ、歯磨きが好きになる秘訣について、我が家の経験を元にお話しします。
子供が嫌がらなくなる歯磨きの教え方は?
前記事で山本五十六の名言をお話ししましたが、それに従って子供に歯磨きを教える場合、
話し合う → 耳を傾ける → 任せて見守る → やった姿に感謝する
という流れです。
歯磨きを嫌がる理由は子供によって様々ですが、案外多いのが、
- 歯磨きが強すぎて痛くて嫌になった
- 歯磨き粉の味が嫌
- 疲れているのにやりたくない
こんな理由もあります。
お母さんの仕上げ磨きが強すぎて痛くなったとか、自分でも気持ち良く磨けていないから嫌になったとか、気持ち良い磨き方を知らないが故にやりたくない子供は多いのです。
そこで、ぜひ、なぜ歯磨きが嫌なのかを話し合って、子供が気持ちよく磨けるよう、歯ブラシの使い方を細かく教えてみてください。口の中が気持ち良く磨ければ楽しくなるし、やる気も出てくるのです。
子供の歯磨き方法とコツ
歯磨きの考え方
子供の場合は大人の磨き方と同じでなくて良いのです。
先ずは、面倒臭いと思わないよう、ちょっとやれただけでも褒めて達成感を味わうことが大切で、スモールステップでやりましょう。もし少しでも出来たら、そして本人がやる気になったら、その時点で細かいことを教えれば良いのです。
大人の磨き方と違う点として次のようなことがあります。
- 「念入り」の磨き方でなくていい
- 角度は気にしなくていい
- 磨きにくい箇所を重点的に磨く
大人の場合は「歯に対して歯ブラシの角度を45度に」等と言いますが、小学生で角度の勉強をするのは中学年ですし、それを体感できるほど体の感覚は育っていません。
ですので、ここでは最低限、子供が理解できる範囲で教えるほうが良いのです。
また、
子供の歯は大人よりも少ないですが、それでも全ての歯をやるのは大変なので、「虫歯になりやすい(磨きにくい)箇所を重点的にやろうね」という方向が良いです。
歯ブラシの持ち方・動かし方・力加減
鉛筆を持つような感じで軽く持つことが大切なのです。
強くゴシゴシやっても歯石が落ちるわけではなく、逆に歯肉を傷つけたり歯の根元がすり減ってしまうのです。
仕上げ磨きをする場合に注意していただきたいのが、大人の歯磨きだと案外力を入れて磨いている人が多く、それをそのまま子供の歯の仕上げにやると、力が強すぎて痛くなり、仕上げ磨きを嫌がることになる、ということです。
子供の肌は敏感ですし、大人にとっては僅かでも、子供には強い圧力と感じるケースが多いですよ。
歯磨きの順序
我が家の娘は歯医者さんで定期的にトレーニングを受けて、たっぷり歯磨き指導もしてもらったのですが、磨く順序については
右上 → 上の前 → 左上 → 左下 → 下の前 → 右下
と習いました。
出来るようになったら、外側、内側、噛み合わせをそれぞれ上の順序でやりますが、全てを自分で行うのは大変だし嫌になってしまうため、虫歯になりやすい箇所を重点的に行うほうが良いでしょう。
【重点的に磨く場所】
特に重要なのが、虫歯になりやすい次の箇所です。
- 奥歯の噛み合わせ部分
- 前歯の裏側
- 歯と歯の間
- 歯と歯ぐきの境目
奥歯の噛み合わせは歯ブラシの毛先が歯の深い溝にしっかり当たるようにして小刻みに動かします。
前歯の裏側は歯ブラシを縦にして、かかと部分が当たるように小刻みに動かします。
その他、歯並びが悪く凹凸になっている箇所も歯ブラシを縦に当てて上下小刻みに動かすことできれいになります。
本来なら奥歯から順番に1本1本丁寧に磨くのですが、小さい子供の場合小刻みな動きは苦手なので「10回ずつ往復しよう」と言われていました。
大人の場合は1~2mmの微振動で行うと汚れがよく落ちると言われていますが、子供の場合はそこまでやらなくても大丈夫です。あまり細かいことを説明すると理解できないし、やる気が削がれるのでほどほどにして、気持ち良く磨くことを優先し、出来たら我が家では、
「歯がきれいになって良かったね、歯が気持ち良い、ありがとうって言ってるよ」
と伝えて、私も笑顔で喜ぶようにしています。
子供が歯磨きを好きになるための秘訣は?
子供が歯磨きをやる気になるためには、「好きになる」のが一番大切なことです。
そのためには、
- 正しい歯磨き方法が出来て口の中が気持ちよくなる
- 歯磨きすることで様々なメリットがあることを知る
- 自分の歯がきれいなことが分かる
我が家で娘と散々格闘した結果、このようなことを実感しています。
(1)正しい歯磨き方法が出来て口の中が気持ちよくなる
歯磨きが正しくできれば、痛くなくて気持ち良いのですよね。
今まですごく力強く仕上げ磨きしていたんだなあ(つい最近まで仕上げ磨きを念入りにやっていたのです)、と反省しました。
(2)歯磨きすることで様々なメリットがあることを知る
「歯磨きするとこんな素敵な未来があるんだよ!」
「今ピカピカな自分があるのは歯磨きしているから!」
という明るい現在や未来が見えるように歯の役割を説明してあげることでしょう。
【歯の役割】
- 食べ物を噛み、美味しさを味わうことができる
- 発音がきれいにできる
- 素敵な笑顔でいられる
ちなみに、反対に歯が無いとどうなるか?というと、
【歯がないと困ること】
- 食事が楽しめない(奥歯1本無いだけで噛む力が40%程度減るし、味覚も衰える)
- 発音が上手くできない
- 歯並びが悪いので人に口元を見られるのが恥ずかしい
- 入れ歯やインプラントは費用が高額で大変だし、口の中に違和感がある
(3)自分の歯がきれいなことが分かる
自分の歯がきれいか汚いか分かるには、やはり便利なのが染め出しグッズですね。
子供は、学校や歯医者さんで時々やってもらう染め出し磨きが好きなようです。娘も、学校や歯医者でしかできないと思っていた染め出しを、自宅でできることを知り大喜びしています。
毎日やるのは大変かなあと考えていましたが、これを使いだしたら楽しくなった様子で、毎晩頑張ってこれで歯磨きしています。
子供用のアプリを使ってやる気にさせる!
ポケモンを使ったアプリを使うこともできます。
子供がポケモンをゲットするために一生懸命になれ、磨く場所も指示してくれるので、磨き忘れなく全体を歯磨きできます。
【最終兵器!】歯磨き粉を子供の好きな味にする
歯磨き粉を子供の好きな味にすることで歯磨き意欲を高める方法もありますよ。子供というのは感覚的に受け入れられないと、いくら説明しようと思っても駄目なことがあるのですよね。生理的に歯磨き粉を受け付けられない、という子供もいるのです。
うちの娘は味覚過敏もあることから「子供用歯みがき粉は変に甘すぎて嫌だけど、大人用歯みがき粉のミント味も厳しい」という時期があったのですが、その際には、【ブリアン】を使っていました。
さいごに
やる気のない子供をやる気にさせるのは大変ですが、歯は一生ものですから、親子でよく話し合って気持ち良い歯磨きができるように取り組みましょう。
もし「子供に正しい磨き方を教えるのが難しい・・・」と悩むなら、歯医者さんで子供に直接指導してもらうのが一番です。成長期になると親の言うことより歯科医や衛生士など第三者の言うことの方が受け入れやすいので、一度小児歯科で歯磨き指導を受けてみるのも良いでしょう。
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