初節句の内祝いのマナーをご存知ですか?
初節句は子供が生まれてはじめての記念すべき節句なので、両親や兄弟などが張り切ってお祝いしてくれることが多いものです。
この場合、もし初節句祝いの食事会に招待するのであれば、それが内祝いに相当するので基本的にお返しは不要です。でも、今は食事会といってもせいぜい両親を招待する程度で簡単に済ませる傾向があり、招待しない場合にお返しを考える必要が生じます。
お返しは、両親以外からお祝いをいただいた場合は3分の1から2分の1程度の額を目安に行うのがマナーとされています。また、両親からのお祝いはお返し不要と言われていますが、それでもお祝いしてくれた感謝の気持ちは伝えたいですよね。
でも、内祝いで「感謝の気持ちを伝える」といっても、相手にどんな物を贈れば気持ちが伝わるのか、喜んでもらえるのか、が分からず悩むのではないでしょうか。
今回は、相手に喜ばれるおすすめ品や、気持ちの伝わるお礼状例文についてお話しします。
初節句の内祝いのマナーについて
内祝いのマナーで重要なポイントは以下の4つです。
- 贈る時期
- 熨斗の書き方
- 品物の金額と選び方
- お礼状
ここでちょっと、「内祝い」について確認しておきましょう。
初節句に対するお返しや、感謝の気持ちを伝える際に行うのが「内祝い」です。
内祝いは本来、おめでたいことがあったので喜びを分かち合いたい、ということで親や兄弟、近所などの親しい人に対して「お祝いをいただいたか」に関係なく贈り物をするものですが、今ではお祝いしてくれた人に対して「お返し」や、本来お返しが不要な両親への「お礼」として使われる傾向があります。
私達日本人は、いただきものをすると「半分お返ししなきゃいけないのよね」などと義務的なことばかり考える傾向があるのですが、内祝いの原点である「喜びの気持ちを分かち合いたい」という意識で内祝いを贈ることを意識すれば、贈る時期も逃さず迅速に動きたくなるし、品物選びも楽しいし、お礼状を書くのも苦にならないはずですよ。
では次にポイントを1つずつ確認していきましょう。
贈る時期について
初節句の内祝いは、喜びを分かち合いたいという意味があるので、初節句祝いの後、早めに贈って「喜びを伝える」方が良いでしょう。目安としては、初節句から1週間以内です。
熨斗の書き方
熨斗 →紅白蝶結び
表書き→初節句内祝(「内祝」だけでもOK)
氏名 →初節句の子供の名前(姓は不要で名のみ)
宅急便の差出人→親の氏名
デパートなどへ行って注文する場合は「初節句のお返しでお願いしたい」と言えば店員さんが必要事項を聞いてくれるので楽ですが、ネットで注文する場合などは間違いがあっても誰も指摘してくれません。ですから上記はしっかり覚えておきましょう。
初節句内祝いのおすすめ品と金額は?
上でお話ししましたが、頂いた金額の3分の1から半額の間を目安に行いないます。ただ、本来お返し不要である両親については孫可愛さで高額な頂き物をするケースが多いので、それに合わせて3分の1などと考えると高額な品物になってしまいます。
出費も多いですが、それ以上に「他人行儀なことをしないでちょうだい!」と言われてしまう可能性もあります。
ですから、両親への内祝いはあまり金額を気にしない方が良いでしょう。
贈る物は食べ物系がおすすめです。昔はお赤飯や紅白の角砂糖、紅白饅頭、桜餅などが一般的だったのですが、今は内祝い用に華やかな包装の食べ物が様々売られているので、相手の好みに合わせて華やかなものを選ぶと良いでしょう。
例えば、紅白饅頭でも次のような可愛らしい商品があります。
一般的な贈答品である緑茶も、内祝い用の包装で華やかな贈り物になります。
相手の好みが分からない場合は、お米のような、誰でも食べる物がおすすめです。この商品のような華やかな包装だと非常に喜ばれるようです。
また、紅白にしたい場合は、餅やうどんの麺の詰め合わせもあります。
今回ご紹介した商品は、箱詰めする個数によって金額が異なります。「品物は良さそうだけど金額が合わないのよね」という場合は、その商品をクリックして表示されたページから、ご希望に合った金額の商品を探してくださいね。
初節句の内祝いお礼状文例
内祝いを贈る際に欠かせないのがお礼状です。
今は電話やメールなどの瞬時に連絡する方法もあるとはいえ、手紙やハガキによる昔ながらの方法が丁寧であり好印象を与えるものです。
その際に、初節句の写真を同封すると相手に子供の様子が分かるので喜んでもらえるでしょう。また、ハガキ用紙に初節句の写真を印刷して裏面に文章を書く方法もあります。
お礼状は手書きがおすすめです。「字が下手だし・・・」と卑屈になる必要はありません。心を込めて丁寧に書けば感謝の気持ちが伝わるので大丈夫ですよ。また、「拝啓~敬具」を使う、かしこまった手紙が苦手な場合は、手紙でなくメッセージカードで簡単な用件のみにしても大丈夫です。
特に、初節句でお祝いをくれるような人というと親戚の中でも特に親しい人が多いでしょうし、形式張った手紙よりも書きやすし、相手に伝わりやすいです。
親しい人への手紙の構成は以下の通りです。
- お祝いをいただいたお礼
- 最近の子供の様子
- 今後もよろしくお願いします、の旨
このような流れで書いてみましょう。
以下のメッセージは過去に我が家で初節句の内祝いのお礼として親しい叔父叔母宛に書いた内容です。
メッセージ文例
この度は、 ○○ の初節句に過分なお祝いをいただき誠にありがとうございました。
子供というのはあっという間に育つものですね。
生まれたばかりの頃は「泣くか寝るか」しかなかった〇〇ですが、
最近ではニコニコ笑顔で私達を癒してくれるようになりました。
また、いたずらして私達をビックリさせることもあります。
おかげさまで、家族3人毎日が新鮮で、とても楽しく過ごしております。
いつも暖かく〇〇のことを見守っていただき感謝しております。
本日は感謝の気持ちとして心ばかりの品を送らせていただきましたのでご笑納くださいませ。
今後とも、〇〇の成長を見守りくださいますようお願いいたします。
まずはお礼まで。
さいごに
内祝いの品物選定やお礼状書きは滅多にないことなので戸惑うかもしれませんが、贈る相手に「初節句の喜びのお裾分け」「感謝の気持ちを伝える」ということを念頭に置くとやりやすくなるでしょう。今回の記事が参考になれば幸いです。