お葬式に高校生の娘を一人で参列する場合、母親としては自分の目に届かない場所なので大丈夫だろうか、と心配してしまいますよね。
だから、
葬儀参列時の必要な持ち物をしっかり用意させて、
立ち居振る舞いなどマナーに関することを一通り教えておかなければ!
と考える人も多いでしょう。
でも、いざ話そうとすると、何を伝えたら良いのか分からない・・・と悩むものです。
今回は、高校生が一人で葬儀参列する際に必要な持ち物や葬儀の流れ、その際にどのように振る舞うべきか等についてまとめました。
葬式における高校生の持ち物は?
葬儀で必要な持ち物は以下の通りです。
【必須品】
- 香典と袱紗※
- ハンカチ(白、黒、紺色等)
- 数珠(高校生の場合は無くても大丈夫)
【必要に応じて持参する物】
- 財布(会場内で受付にカバンを預ける場合は、財布は服のポケットに入れるため、小さい財布が望ましいです。)
- 携帯電話(持っていく場合は、葬儀会場内では電源をオフにしておきましょう。)
また、香典を持参する場合は袱紗に入れてからカバンに入れましょう。
高校生が知ってくべき葬式のマナー
葬儀がどんな流れで行われるのか。また、その中で自分がどこで何をするかを知っておく必要があります。
近年では、告別式よりもお通夜に参列するケースが多いことから、ここではお通夜における一般会葬者の動きについてお話しします。
(1)葬儀会場で記帳(=受付)を行う。ここで香典を持参していれば手渡す。
(2)お通夜の開始を待つ
(3)焼香の誘導を待つ(通夜が始まって暫くすると、一般会葬者の焼香が始まるので会場係の指示に従う。)
(4)焼香を行う。
(数珠があれば左手に持って)焼香台へ行き、遺族に一礼します。
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中央の遺影に一礼して、器の中のお香を右手(親指、人差し指、中指)で一掴みして、額の前に掲げて(成仏するようにと)気持ちを込めてから香炉の炭の上に静かに撒きます。
(正式には撒くのでなく「くべる」と言います。くべる回数は宗派によって異なり1~3回のいずれかですが、実際に葬儀に参列するまでは分からないので、前の人の動作をチェックしておき、それに倣うのが無難です。ただ、間違ったとしても、それを咎める人はいないので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。)
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そのまま遺影に合掌して一礼します。
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遺族に一礼して、退席し(または自分の席に戻り)ます。(どこへ進むのかは会場係の指示に従います。)
(5)通夜ぶるまいの席で飲食する(一般会葬者の場合はそのまま通夜ぶるまいの部屋へと案内されるケースが多いです。お清めの意味もあり、そこでは何か一口飲食してから帰るのがマナーとされています。
ただ、おなかが空いているからといって食べ過ぎないよう注意して、節度を持ってふるまうようにしましょう。
特に知り合いがいなければ心細いかもしれないし、一口だけ食べて速やかに帰るのが無難です。友人が大勢いるからといって、はしゃいだりしないように。あくまでも、葬儀の一環での食事なので、それを頭に入れておくよう注意してください。
告別式の場合には、最後の出棺などもありますので動きが異なり参列している時間も長くなりますが、焼香まできちんと出来れば、後は会場の指示に従っていけば問題ないでしょう。
さいごに
受付係に対して何を言うのか、遺族に会ったら何を言うのか等と難しいことを教える必要はありません。気の利いたお悔やみの言葉は、大人だって難しいものです。まして、子供はまだ高校生なのだから「この度はご愁傷様でした」なんて難しい言い回しが出来なくても全然問題ありません。ただ、死者を弔う場だということを意識して、真面目な顔で黙礼するだけで良いのです。
もし今回お話しした葬儀の流れが覚えられず心配、と言われたら、「前の人を見て真似しなさい」でも大丈夫です。母親がいない葬儀参列は不安かもしれませんが、死者を弔う気持ちだけ持っていけば、何とかなるものです。親しい人が亡くなり悲しく、心細い気持ちもあるでしょうし、ぜひ温かい目で見守って、お子さんを送り出してください。