卒業式では、子供の服や母親の服については何にしようかと1ヶ月以上時間をかけて選ぶ人が多いのですが、父親についてはあまり注目されず、式当日になって父親本人にお任せというケースが多いですよね。
でも、任せていたらとんでもない服装をされて恥ずかしい思いをするかもしれません。
ここでは、卒業式の父親のスーツやワイシャツ、ネクタイ、靴下の選び方や入学式との違いについてお話しします。
卒業式の父親のスーツやネクタイの決め方は?
卒業式は子供が主役であり、父親の役割は、保護者として子供の晴れ姿を見守ることなので目立たないことが重要です。
母親はある程度の華を添えることも良いのですが、父親は無難な服装にまとめるようにしましょう。
スーツ
卒業式や入学式における父親の服装はスーツですが、ドレスコードでは略礼装とされています。
略礼装はいわゆるビジネススーツで、色としてはグレーや紺色などのダークスーツです。
ですから、ブラックスーツのような礼服だと「正装」となってしまうため避けるべきです。
時々礼服で参加する父兄を見かけるのですが、先生と間違えられる可能性もありますし、目立ってしまいます。
ビジネススーツのシングル、ダブルについての決まりはありませんが、今はダブルを着る人は少ないのでシングルの方が無難ですし、これから購入するのであればシングルの方が一般的なのでおすすめです。
サラリーマンであればお手持ちの普通のビジネススーツで問題ありません。
職業上スーツをお持ちでない男性は、滅多に着ないとはいえ、お子さんがこれから成人を迎えるまでに何回か卒業式や入学式を迎えるでしょうし、一着安い物でも良いので購入しておくと役立ちますよ。
もちろん、値段によって品質の良し悪しはありますが、滅多に着ないものであれば、さほど高い買い物をしなくても大事に使えば問題ないと思います。(ただ、数年間でサイズが変わらないよう注意する必要はありますが。)
ワイシャツ
ワイシャツについては白無地が基本ですが、薄いブルーなら清潔感もあるので大丈夫です。
柄については派手でない、同系色のストライプ程度なら大丈夫です。
濃い色は卒業式や入学式には相応しくなく、目立ってしまう可能性もあるので避けましょう。
ネクタイ
卒業式や入学式のような式典でのネクタイの色は、シルバーがおすすめです。無い場合は白や黒の単色(結婚式と葬儀用)以外なら大丈夫です。ただ、奇抜な色は避け、紺やワインレッドのような落ち着きのある色や、春らしい、淡く明るさのある色がおすすめです。
ちなみに白ネクタイは先生方や来賓が着用することが多いです。
また、柄についても派手でなければ問題なく、ストライプやドット、格子等を身につけている人が多いです。
靴下
うっかり忘れがちなのが靴下です。
靴下は立っていると目立たないため、ワイシャツやネクタイと違って気にせずともよさそうですが、そんなことはありません。卒業式や入学式では、保護者は座っている時間も長いため、足を組む組まないに関わらず、靴下は見えてしまうものです。スリッパであればなおさらです。
ですから、きちんとした物を選ぶようにしましょう。
靴下の選び方のポイントは目立たないことをテーマに次の4要素が大切です。
- 靴と同系色にする
- 無地が基本(同系色のドットやストライプならOK)
- 薄手の生地
- くるぶしから最低15cm程度あること※
※ くるぶしから15cm程度の長さがないと、椅子に座ったりしゃがんだ際に足から肌が見える可能性もあり格好悪いです。
※ 最近では、細身のスーツに短めの靴下が人気でもありますが、卒業式にはふさわしくありません。
スリッパ
学校によっては、保護者がスリッパ持参の場合もあります。家にあるものでも良さそうですが、せっかくの子どもの晴れ舞台です。保護者も略礼装をしているわけですから、スリッパにも最低限の心配りをおすすめします。
色は、黒やダークグレー、濃紺などがおすすめです。
入学式 父親のスーツは卒業式とどう違いを出す?
卒業式と入学式における保護者の服装については、よく母親のケースでいうと
「卒業式では感謝と敬意を表す濃い色にする」
「入学式では新しい門出に相応しい明るいパステルカラーにする」
等と言われていますが、男性の場合は卒業式と入学式で差をつけることはあまり考えなくても大丈夫です。
さりげないおしゃれをするとしたら、女性と同じような考え方で、
卒業式→紺色やワインレッド色(落ち着きのある色)のネクタイ
入学式→薄水色や薄ピンク色(春らしい明るい色)のネクタイ
というような方法も良いでしょう。
また、卒業式と入学式両方とも、さりげないおしゃれをしたいなら、ポケットチーフを使う方法がおすすめです。
女性が胸につけるコサージュと同様に、上品な印象を与えます。
こちらのネクタイ↓だと、ネクタイ、ポケットチーフ、カフスボタン、タイピンの一式が揃い、色も選べるのでおすすめですよ。
さいごに
当日の朝になって慌てないためにも、革靴は前日のうちに出して、きれいに磨いておきましょうね。
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