節分には家族揃って豆まきをしますよね。ペットも家族の一員なので、犬や猫を飼っている場合は一緒に楽しみたいと考える人は多いでしょう。
でも、犬は節分の豆を食べて大丈夫でしょうか。猫も大丈夫でしょうか。
今回は、ペットが豆を食べることについての問題や、駄目な場合の食べさせない方法などをお話しします。
犬が節分の豆を食べるのは大丈夫?
結論から言うと、
犬には節分の豆を食べさせてはいけません!
この一言になります。
大豆は「畑の肉」といわれるくらいたんぱく質豊富で食物繊維も多く、人間にとっては健康食品としてブームになっているのですが、犬にとって豆類は「注意すべき食品」なのです。
というのも、煎り大豆を食べると犬は消化不良を起こして、お腹が張ってガスが沢山出たり、そのまま豆がうんちになって出てきたり、酷いと下痢をすることもあるからです。
この原因としては次の3つが考えられます。
- 大豆には食物繊維が多い(犬は食物繊維の多い食品はあまり良くないことが多い)
- 大豆にはオリゴ糖類が多い(オリゴ糖をたくさん摂ると便が緩くなることがある)
- 生の大豆にはトリプシン・インヒビターという犬に有害な成分がある
ちなみにトリプシン・インヒビターは長時間加熱すると毒素が消えるので豆腐などの加工食品は大丈夫なようですが、煎り大豆は長時間加工といえるかわかりませんので、できれば避けた方が安全なようです。
また、小さい犬や仔犬などの場合、喉に詰まってしまう危険もあります。
その他、大量に食べると大豆アレルギーの原因となりかねません。
ですので、残念ですが、節分の豆は食べさせないようにしましょう。
節分の豆まきのとき犬をどうする?
豆まきをするとき、ゲージに入れたりして犬が食べないようにさせることが肝心です。
それでもやっぱり一緒に豆まきをしたいんだ!
と考える場合、煎り大豆だと危険なので、なんとなく似ている「落花生」を撒く方法もありますよね。ただ、落花生の場合は殻が破けてしまうと、その中身を食べてしまう可能性もあります。
中身のピーナッツは大豆と同じで消化が悪く、高カロリーだし、含まれているマグネシウムが原因で結石になってしまう可能性もあります。
ですので、万が一のことを考えると避けた方が良いですね。
どうしても豆まきを一緒に楽しみたいなら、ドッグフードを少しだけ撒いて、犬に拾わせるという方法がおすすめです。
節分の豆を猫が食べるのは?
猫の場合は犬と違って完全に肉食動物なのですが、食べさせてはいけない食品類は犬と似ているそうです。
節分の豆については多少なら大丈夫という見解もありますが、動物性たんぱく質よりも植物性たんぱく質の方が消化吸収率は悪いし、節分の煎り大豆だと特に硬すぎて消化不良を起こしやすいです。ですので、やはり食べないように注意した方が良いでしょう。
ちなみに、猫は納豆や煮豆、豆腐など柔らかい食べ物は大好きですし、餌の上にトッピングして食べさせても大丈夫です。
ただ、やはり大豆アレルギーなどの原因になりかねないので、出来れば与えない方が良いでしょう。
犬や猫の注意すべき食べ物についてはこちらの記事がおすすめです。
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ペットフード事件簿
さいごに
多少なら与えても大丈夫なのではないか?と思うかもしれません。
確かに1粒2粒なら多少の消化不良で済むかもしれませんが、一度許してしまうとペットというのはそれが自分の食べ物なのだと認識して、日常になりかねません。
また、人間には「たかが一粒」であっても体の小さい犬や猫にとっては「大きい食べ物」なのです。
犬猫ではありませんが、私は子供の頃に手乗りインコを飼っていました。その子は家族同様で、普段食事の時も放し飼いにしていたので、つい人間の食べる物を与えてしまい、インコもそれを自分の食べ物と認識してしまいました。
節分の時にも豆を1粒細かく砕いて食べさせたこともあります。
その結果、数年後に胃の腫瘍ができて亡くなってしまったのです。大豆だけが原因ではありませんが、動物には人間の食べ物を与えてはいけないということを知らずに一緒に過ごしてしまったのが原因でした。
その時に初めてこういうことを知ったのですが、子供だから知らなかったでは済まされない出来事でしたし非常に落ち込み反省しました。長生きしてほしいなら、動物に与える食べ物はきちんと認識しないといけない、というのは飼い主として当然のことなのですよね。
それ以来、動物を飼う時には放し飼いにしても、絶対に人間の食べる物は食べさせないし、食事の時にはカゴに入れることにしたものです。
皆さんはこんなことにならないよう、節分の豆まきでは豆を動物に食べさせないように注意して、楽しく豆まきをしてくださいね。
◆節分の記事はこちらにもあります→節分に関する気になるあれこれ