子供の卒業式や入学式には一着くらいブランドのスーツを買いたいけど、
今までスーパーの安い服しか買ったことがないから、
どのブランドが良いのか分からないし選び方が分からないのよねえ。
このような悩みを抱える女性は案外少なくありません。
今回は、自分が服を選ぶ場合にチェックすべき点や、日本の代表的なブランドであるオンワード樫山やワールドの年齢別ブランドや品質の違いについてお話しします。
服のブランドの選び方で重視すべき点は?
服の選び方には次のような要素があります。
- 素材の品質
- 縫製
- デザイン
- シルエットの美しさ
- ブランドステイタス
基本的には、これらの要素全てを求めれば求めるほど値段が高くなり、安さを求めるとこれらの項目が減っていきます。
ただ、これらの項目は総合的に上下するのでなく、高い割に品質が今一つだったり、無名ながら品質が良い物もあります。
また、人によって「合う・合わない」が異なり、同じ服を着たのに1人はすごくきれいに見えるけど、別の1人は安物を着ているように見えることもあります。
素材の品質
素材の品質を確認したい場合については、品質表示のタグで素材を確認するのは基本ですが、同じ素材でもピンキリなので実際に触った感じや試着した感触を確かめる必要があります。
タグには通常毛、綿、麻、絹等と表示されるだけですが、実は同じ毛100%や綿100%でもチクチクするような物もあれば、軽くてしなやかな物もあり、実に様々だからです。
これは、細い繊維を糸から生地にして最終的に服まで作るためには材料と機械と技術が必要なのですが、肌触りの良い物ほど良い材料が必要ですし、良い機械も必要なのです。(安い物は短い糸で織るため、何回か洗濯するとダマができやすいです。)
ちなみに国でみると、やはり日本製が丁寧できれいな縫製です。
また、発色については、黒色はごまかしが効かないため黒の服の発色の良し悪しをチェックしてみましょう。
また、素材の中でレーヨンが入っている場合は皺になりやすく型崩れもしやすいため、金額が高くてもあまり長持ちしません。(最近はコストダウンのために若干レーヨンを含む商品が多くなっているので注意してください。)
縫製
縫製の良さについて確認したい場合は、ジャケットやブラウス等のシンプルな物を裏返して確認しましょう。
丁寧な縫製をしている場合は、裏側の見えない部分の継ぎ目の始末が丁寧に袋縫いになっているか、バイヤステープで丁寧に縫ってあるはずです。
また、脇の下の布の継ぎ目である十字もズレずに縫製されているものです。
デザイン・型紙
安い商品の場合は大勢が着やすいような、大雑把な作りになっています。
高いブランドの場合は、特に肩や袖ぐりのカットが緻密に計算された型紙を使っているので着心地が非常に良く、疲れにくいです。
動きやすさや着た時の美しさ、体に馴染んでフィットする服になっているはずです。
実際の服の選び方
きちんとした服を選ぼうとするなら、最初はネット通販よりもデパートで色々試着してみる方が良いでしょう。
デパートのブランド品は敷居が高いと感じるかもしれませんが、オンワード等のブランドはターゲットが中流家庭向けなので、手に取って試着してみると、服の良し悪しや自分に合うかどうかなど感性が磨かれていきます。
ある程度試着していくと店員さんは「お似合いですよ」と勧めてくるかもしれませんが、いくつかブランドを試して、次のような項目について検討することが重要です。
- サイズ(肩幅、ウエスト、ヒップ等がちょうど良いか)
- 予算
- 自分に似合うこと
- 手持ちの服とコーディネート可能か・着回し可能か
- 実用的か
予算については上でお話ししましたが、限られた予算内で購入するには何を重視するか決める必要があります。
どうしてもブランド物になってしまうとデザインや型紙がしっかりしているため高くなってしまいます。
ですので、デザインや型紙は気にせず、品質だけは良い物を選ぶという方法もあります。
また、ブランドのターゲット層が年配向けになればなるほど、デザインよりも品質を重視する傾向が強くなります。
では次に、服選びで知っておきたい代表的なアパレルメーカーであるオンワード樫山とワールドについてお話しします。
オンワード樫山とワールドの違いは?
オンワード樫山とワールドは、両社とも日本を代表するアパレルメーカーで、オンワード樫山は東京に本社を置き、ワールドは神戸に本社を置いています。
両社とも多数のブランドを所有していますが、その他に海外ブランドのライセンス契約も多いです。
自社ブランドについては、それぞれ対象年齢は異なりますが、両方とも中流家庭を対象とした、落ち着いた雰囲気の服が多いです。
オンワード樫山について
オンワードで有名なブランドと対象年齢は次のようになっています。
これらは同じオンワード樫山ブランドなので雰囲気は似ています。
ただ、大きな違いとしては、年齢層に応じて型紙を若干変えている点です。
40代をターゲットとする自由区の方が、20代をターゲットにしている組曲よりも腕の付け根にゆとりをもたせている等の工夫があります。
実際には選ぶ側の好みとサイズが合えば、20代で23区や自由区を選んだり、40代以降で組曲を選んでも問題ありません。
ブランドによっては若者向けのブランドを着ると視線が痛くなる可能性もありますが、オンワードの場合はどのブランドも落ち着いたデザインなので大丈夫でしょう。
ワールドについて
ワールドで有名なブランドは次のような物があります。
- インデックス(INDEX)→20代前半向けカジュアル
- インディヴィ(INDIVI)→20代~30代前半OL向け
- アンタイトル(UNTITLED)→20代~30代後半OL向け
- リフレクト(Reflect)→30代後半以降
40代の場合はリフレクトがおすすめですが、アンタイトルも比較的シンプルで落ち着いたものが多いので問題ないでしょう。
オンワードとワールドの品質の違いは?
オンワード樫山とワールドの品質を同じような値段の商品で比較すると、好みにも多少左右されますが、全体的にオンワードの方が良い素材を使っていると感じます。
ただ、ワールドの方が値下げ率が良いことや、アンタイトルやインディヴィ等のデザインが魅力的なことから、バーゲン等ではワールド系列の商品に人気が強く、売り切れることが多いです。
素材については生地によって異なり、良い生地だと何年も着られますが、そうでない場合はワンシーズンで終わることもあります。
どちらかというと、夏物よりも冬物の方が長く着られる確率が高いです。
ただ、ユニクロやしまむらのような商品よりは値段が高い分、確かに素材や縫製のレベルが高いのですが、オンワードやワールドよりも高級ブランドで素材や縫製の良いものは沢山あります。
ですから、値段相当の品質と考えておけば良いでしょう。
さいごに
中流家庭向けのブランドには色々ありますが、30代から40代で何か1着買うのであれば、オンワードやワールドのようなメーカーのブランドが無難です。
ぜひデパート巡りをして沢山試着して、自分の好みや似合うものを見つけてくださいね。
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