さつまいもで焼き芋や蒸かし芋を食べたいけどオーブンや蒸し器を使うのは面倒臭い。
そこで活躍するのが電子レンジですが、さつまいもや電子レンジの特性を理解しないと固くなったり干からびたりして失敗するケースが多いです。
今回は、美味しいさつまいもの作り方で特に注意したい、電子レンジの特性から加熱時間、焼き芋のような調理方法についてお話しします。
さつまいも電子レンジで失敗しない方法は?
さつまいもを電子レンジで調理する場合に失敗しないためには加熱の仕組みを知ることが大切です。
そして、そのポイントは水分と低温加熱の2つ。
電子レンジ加熱は、食べ物に含まれている水の分子を電磁波で振動させることで熱を発生させ、その結果食べ物が温まるのです。
さつまいもを電子レンジで加熱すると「固くなる」「干からびる」などの失敗をするのは、さつまいもに含まれている水分だけでは、水の分子が足りないからであり、それを防ぐには、さつまいもに水分を足す必要があるのです。
また、電子レンジの加熱は通常設定だと強すぎて一気に加熱されてしまいます。
さつまいもに含まれるでんぷん質は60~70度の低温を長時間維持することでアミラーゼが活発になり、でんぷん質が糖に変化して甘くなるのであり、一気に加熱してしまうと甘みを十分に出すことが出来ないのです。
さつまいも電子レンジによる作り方 加熱時間は?
以下の作り方は、中くらいのさつまいも(250g程度)の場合の加熱時間です。
- さつまいもを皮がついたままきれいに洗います。
- さつまいもに塩を軽く振り※1、水で濡らしたキッチンペーパー(または新聞紙)を巻いて、更にラップで巻きます。
- 電子レンジの加熱ムラを防ぐため、割り箸2本をターンテーブルに敷いて、その上にさつまいもを乗せます。
- 電子レンジで最初に2分加熱し、200w(または弱、解凍モード)に変更して9~10分加熱します。※2
※1 塩を少し振ると甘味が引き立ちます。
※2 電子レンジの種類によりボタンが異なりますが、「150~200w」「弱」「解凍」等のモードで加熱します。
家庭の電子レンジにより若干異なりますが、目安は次の通りです。
600wの場合 → 100gにつき2分
200w(弱、解凍モード)の場合 → 100gにつき6分
さつまいも200gの場合 → 600wで2分、200wで6分程度。
さつまいも300gの場合 → 600wで2分、200wで12分程度。
さつまいも電子レンジで焼き芋風にする方法は?
途中の糖度を引き出す工程は上記の蒸かし芋と同じで、最後だけ異なります。
- さつまいもを皮がついたままきれいに洗います。
- さつまいもに塩を軽く振り、水で濡らしたキッチンペーパー(または新聞紙)を巻いて、更にラップで巻きます。
- 電子レンジの加熱ムラを防ぐため、割り箸2本をターンテーブルに敷いて、その上にさつまいもを乗せます。
- 電子レンジで最初2分加熱し、次に200w(または弱、解凍モード)で5分加熱し、柔らかくなったらラップとキッチンペーパーを外します。
- 魚グリルかオーブントースターで約3分焼きます。
電子レンジ以外の蒸かし芋や焼き芋の作り方
さつまいもを蒸かしたり焼き芋にする方法は電子レンジだけではなく、様々な方法があります。
(時間はさつまいもの大きさによって異なるので、焼き加減、蒸かし加減を見ながら作って下さいね。)
- 蒸し器で30分程度蒸す
- 焼き芋モード付きのオーブンで加熱する
- 普通のオーブン(余熱なし180度で40〜50分)で、濡らした新聞紙で包み、その上にアルミホイルで包んで加熱する
- 石油ストーブの上でアルミホイルに包んださつまいもを置いて焼く(1時間以上、時々転がす)
- 炊飯器に水(1/2カップ強)を入れて炊飯モードで加熱する
まとめ
さつまいもを蒸かしたり焼き芋にする方法は複数ありますが、電子レンジで作るのが一番簡単だし早いです。
寒い季節には、気楽に美味しく出来る電子レンジの蒸かしさつまいもを楽しんで食べてくださいね。