カトリックの葬儀だと香典返しはいつどのようにするのでしょうか。
また、挨拶状はどんな文章にすれば良いのでしょうか。
香典は元々仏教や神道における慣習のため、カトリックの場合にどのように行うのか分からず悩む人が多いです。
今回は、カトリックやプロテスタントなどキリスト教における香典返しについてまとめました。
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カトリックの葬儀で香典返しは?
カトリックやプロテスタントなどキリスト教の場合、元々香典返しの慣習はありません。
ですが、日本の場合は仏教のしきたりが影響しているのか、死後30日目に行う追悼ミサ(プロテスタントの場合は死後1ヶ月目に行う召天記念式または召天記念会)の後にお返しをするケースが多いです。
香典返しを贈る際の熨斗紙は以下の通りです。
- 熨斗→黒白結び切り(西日本地方の一部では黄白の場合もあり)
- 表書き→「偲び草」または「志」「感謝」など
- 下段 →施主の苗字(または氏名)
また、香典返しに添える挨拶状では、書く内容は仏教や神道の場合と同じですが、使う用語が若干変わってくるのでご注意ください。
主に、以下のことが異なります。
【カトリック】
- 「永眠」→「帰天」
- 「四十九日法要」→「追悼ミサ」
- 「供養のしるし」→「謝意を表したく」等(「供養」を使わない。)
- 故人名の書き方・・・「続柄、洗礼名、故人名」の順
【プロテスタント】
- 「永眠」→「召天」
- 「四十九日法要」→「記念式(記念会)」または「追悼会」
- 「供養のしるし」→「偲び草のしるし」「謝意を表したく」等(「供養」を使わない。)
- 故人名の書き方・・・「続柄、故人名」の順
では具体的に香典返し挨拶状の文例をご紹介します。
香典返しの挨拶状でカトリックの場合は?
拝啓
この度 [続柄][故人の洗礼名][故人名]帰天の際には
ご懇篤なるご弔詞をいただき かつ ご鄭重なる
ご芳志を賜り誠に有難く厚く御礼申し上げます
おかげ様で追悼ミサを滞りなく相済ませることができました
生前故人に賜りましたご交誼を深く感謝いたします
つきましては 偲び草のしるしに心ばかりの品を
お届けいたしましたので お納めいただければ幸いです
お目にかかりお礼申し上げるべきところ
書面にて失礼ではございますが
お礼かたがたご挨拶申し上げます
敬具
平成○年○月
[喪主氏名]
香典返しの挨拶状でプロテスタントの場合は?
拝啓
この度 [続柄][故人名]召天の際には
ご懇篤なるご弔詞をいただき かつ ご鄭重なる
ご芳志を賜り誠に有難く厚く御礼申し上げます
おかげ様で記念式(記念会※)を滞りなく相済ませることができました
生前故人に賜りましたご交誼を深く感謝いたします
つきましては 偲び草のしるしに心ばかりの品を
お届けいたしましたので お納めいただければ幸いです
お目にかかりお礼申し上げるべきところ
書面にて失礼ではございますが
お礼かたがたご挨拶申し上げます
敬具
平成○年○月
[喪主氏名]
※プロテスタントでは召天記念日に行う追悼の儀式を、召天記念式というのですが、召天記念会という言い方のところもあるようです。実際の名称に合わせて変更してください。
さいごに
キリスト教でもカトリックとプロテスタントでは言葉が若干異なります。
間違いないようご注意ください。