香典を出すか出さないか、というのは毎回悩みますよね。
社員の多い会社だと必然的に家族が多くなるし、頻繁に葬儀の話を耳にするかもしれません。
ところで、部下の祖父母が亡くなった場合は香典をいくら出すべきでしょうか。
今回は、会社における香典について、出す範囲のことを含めてお話しします。
香典で会社の部下の祖父母の場合は?
会社関係の香典では、部下の家族が亡くなった場合と同僚や上司の家族が亡くなった場合とで、香典額に差をつけるケースがあります。
具体的に言うと、
・上司が部下に香典を出す場合→5千円~1万円
・同僚や上司に香典を出す場合→5千円
このような考え方が一般的です。
ですが、亡くなったのが社員の祖父母の場合は、社員との関係性が遠いことから、
・部下と自分が親しい関係か
・部下が故人と同居だったか
・故人が父方と母方どちらの祖父母か(名字が社員と一緒か)
このようなことを考えて香典を出すかどうか判断する人が多いです。
ちなみに、故人が父方の祖父の場合は、社員の父親が喪主となるケースがあります。なので香典を出すケースや、父親が喪主だと分かっている場合だけ出す、というようなこともあるようです。
ただ、会社によっては会社からの香典も社員の親が亡くなった場合だけ(祖父母については特になし)という規定も少なくないですし、それを個人が出す場合のルールに持ち込み、祖父母の場合には香典を出さず、お悔やみを伝えるだけで済ませるケースが多いです。
では、祖父母以外についてはどうなのでしょうか。次に、社員の家族のどの範囲まで香典を出すのかお話しします。
香典の範囲は家族のどこまで?
香典を出す範囲や金額については、会社の慣習によって異なりますが、一般的に次の範囲に限定しているところが多いです。
・社員本人
・配偶者
・一親等の家族(親と子供)
これ以上離れる場合、例えば祖父母や兄弟姉妹、叔父叔母等になると社員との関係性が遠くなりますよね。そして、相手の時に香典を出すということは、将来自分の親戚が亡くなった際にお返しをしてくる可能性があります。関係性の乏しい親戚の葬儀まで香典を出されるのは相手に負担を掛けることになるし申し訳ないですよね。
自分にとっても相手にとっても負担になることなので、香典というのはよほど近い関係の家族が亡くなった場合に考えれば良いのです。特にその社員と親しくない場合は香典は無しで、お悔やみの言葉だけで充分でしょう。
(親しくないから香典の額を下げて2~3千円で、としてしまうと、受け取る相手が香典返しを考える都合上好ましくありません。中途半端なことは避けましょう。)
ですが、香典は亡くなった故人に出すのでなく、喪主に対するものという考え方からすると、例えば社員が喪主や喪主夫人になる場合には香典を出す、という考え方もあります。
また、上でもお話ししましたが、社員が故人と同居していたのであれば、喪主を務めるか喪主に近い立場になるでしょうし香典を出す方向で考えるのも良いかもしれません。
さいごに
職場における香典の範囲についての基本的な考え方は、社員の配偶者や親、子供までの場合のみです。故人と同居している祖父母等の場合なら香典を出す方向で考えるケースもありますが、遠くに住んでいる祖父母等の場合には、香典を出さずに済ませても問題ありません。
とはいえ、これも会社や地域性によって異なります。よほど親しい社員であれば、気持ちを優先させて香典を出しても良いですし、そこまでの気持ちがなければ他の社員の様子を見て足並みを揃える方向でも良いでしょう。