冠婚葬祭マナー

葬儀後の寄り道は駄目なの?友人と食事したり出かけるのは?


葬儀後に寄り道するのはいけないのでしょうか。

葬儀では親しかった友人達に数年ぶりに会うことになるし、流れ的に食事に誘われるんじゃないかなあと思うのだけど、葬儀の後に皆で食事なんて大丈夫なのかしら・・・。

葬儀に参列する場合、このような疑問が出てきますよね。

今回は、葬儀後の寄り道で食事をしたり、どこかに出かけることは問題ないのか等についてお話しします。

葬儀後の寄り道は駄目なの?

昔は「葬儀の帰りに寄り道するのは良くない」という考え方が一般的でした。
でも、今はそういう時代ではなくなっています。とはいえ、地域や家によって考え方が異なるので、あまり目立った行動はせずに帰宅するのが無難でしょう。

この理由としては、昔の葬儀と今の葬儀はやり方や弔問客の層などがかなり違っているということが挙げられます。

昔は通夜の後に夜通しお経を唱えて線香を絶やさずにいたものです。 また、昔は今と違って一般の弔問客は少なく親戚などが中心でした。だから「故人を悼む気持ちのまま一日を終えるべき」という考え方だったのです。
そして、そんな中で通夜の後に寄り道して帰ってしまったら「故人を悼む気持ちがないのか!?」と思われてしまうのですよね。

一方、現在の多くの葬儀では一般の弔問客が多いです。その一般の弔問客は、葬儀場において故人を悼む気持ちはあるけど、葬儀を終えて葬儀場を出てしまえば、自然に意識が日常へと戻っていくものです。そんな中で「ちょっと用事があるから寄り道していこう」というのは不自然なことではないのですよね。

ですから、「葬儀帰りの寄り道」については昔の常識であり、今は事情が変化しているため常識と考えない方が良いのです。


葬儀後に友人と食事するのは良くないこと?

葬儀後の寄り道について賛否両論あるのと同様に、友人との食事についても様々な意見に分かれています。そのため、家族や地域の考え方を知った上で行動するのが無難です。

葬儀では数年ぶりに会う友人がいたりすると、同窓会のような気分になることもあるのですよね。焼香後、一般の弔問客は通夜ぶるまいで少しお清めとして飲食をした後に退出することになるのですが、そこでバッタリ数年来の友人に会うと、故人の話で盛り上がって「もう少し話して帰ろうか」ということもあります。

このような行動は、今の時代では、一般の弔問客であれば特に問題ないと考える人が多いです(逆に、親戚の場合は通夜、告別式ともに最後までいるため、葬儀後に食事をして帰ることは無いはずです)。こういう時しか知人と会う機会がないし、故人の思い出話が出来るし、という流れになるのですよね。そして、必然的に喪服のまま飲食店に行くことになります。

ただ、これは次のような理由で不謹慎と考える人もいます。

・葬儀後に飲食すること
バカ騒ぎするイメージに思われる

・喪服のまま飲食店に行くこと
→葬儀後に悪霊を連れてきたのではないかと怖がられる、忌み嫌われる

・喪服のまま飲食店に行くこと
お焼香のニオイがついているのが気になる

ですから、周囲への配慮は大切です。飲食店に行く場合、男性なら黒ネクタイを外すなど、葬儀帰りというイメージにならないようにするなどの工夫をする方が良いですね。
また、年配の人だと「寄り道しないのが常識」と思っている傾向があり、そういう家庭だと寄り道した場合に怒られるかもしれませんので注意した方が良いでしょう。

ただ、逆に、地域によっては「家に変な霊を連れて行かないように何処かに寄り道して帰るべき」という考え方のところもあるそうです。また、飲食店側の立場でも賛否様々ですが、

・通夜帰りのお客は縁起が良い※1

・お客が葬儀帰りと分かると、帰った後に塩を撒く※2

というように、極端な店もあります。こればかりはお店によって全く対応が違うので、行ってみないと分かりません。とはいえ、どちらが絶対に正しいのではなく「その店がどのように感じるか」という問題なので、やはり逆撫でするようなことは慎む方が良いですね。

※1 通夜ぶるまいではあまり飲食できないため、もっと食べたくなってきちんと食事をしていってくれる傾向があることから「通夜帰りの客は縁起が良い」と歓迎されることがあります。

※2 葬儀帰りに寄った店で食べたはいいけど、自分が店を出た後に塩を撒かれて不愉快な思いをした、という客もいたそうです。その店では、葬儀帰りの人が来たら塩を撒いて清めないと心配だったのでしょう。

ちなみに、「お清めの塩」については別記事でお話ししましたが、昔と違って今は葬儀後の帰宅時に塩を撒かないという考え方が浸透しつつあります。ですが、従来通りに塩を撒かないと気が済まない人もいます。様々な考え方、感じ方の人がいるため、ファミレスのようなチェーン店ならともかく、昔気質の店には喪服で行かない方が無難でしょう。

◆お清めの塩についての疑問には、こちらの記事がおすすめです。
葬儀後に塩がないのは何故なの?帰宅後に撒くのを忘れたら?

葬儀後に出かけるのは?

友人との飲食程度なら賛否両論ありますが、葬儀のついでに観光するのは完全にNGです。

「せっかく遠方まで葬儀に参列しに行くのだし、ついでに観光して帰ろう」と考えて遊んで帰ろうとするのは、葬儀目的で遠方まで行くのか、観光したいからそのついでに葬儀に参列するのか分からないですよね。やはり、旅行や人と会う等の娯楽は、葬儀のような仏事とは別の機会に、改めて行うべきことなのです。だから、葬儀の帰りは出来るだけ寄り道しないで帰る方が良いのです。

ただ、仕事等がある人で葬儀に参列する場合に、また会社に戻って仕事をするのは問題ありません。男性の場合は、葬儀の時だけネクタイを黒に変えるようにしていますね。

ちなみに、葬儀後に「ちょっとスーパーで買い物してから帰りたい」ということもあるでしょう。でも、喪服姿でスーパーをウロウロ物色するのはあまり良くない、と考える人が多いです。やはりこれも、既にお話しした飲食と同様に、塩を撒かないと落ち着かないという人もいて、「葬儀帰りの人がこんな場所に来ているなんて!(悪霊がついてきたかもしれない)」と思われる可能性もあるのです。

「帰り道だから、ついでに用事を済ませたい」という気持ちも分かりますが、故人を悼む気持ちで参列したのですから、一度帰って喪服を脱いで着替えてからの方が自分の気持ちも落ち着けるのではないでしょうか。


さいごに

葬儀後の寄り道については、賛否両論あります。
これは時代背景や育ってきた環境などによっても考え方が人それぞれ違うため、どちらの考え方も否定することは出来ないでしょう。

ですから、出来るだけ無難に済ませたいなら、余程のことがなければ寄り道しないのが良いでしょう。とはいえ、寄り道を推奨する地域もあるので、心配な場合は家族や周囲に一度確認しておくことをおすすめします。
そして、どうしても寄り道するのであれば、黒ネクタイを外す等をして葬儀帰りに見えないよう、周囲への配慮を忘れずにしたいものですね。





この記事を書いた人

運営者:祐希
もうすぐ50代に突入する主婦です。
若い頃はキャリアウーマンだったことから主婦としての常識を知らず、嫁ぎ先で親戚に後ろ指さされた経験があります。その後、優しさと賢さを兼ね備えた亡き姑にマナーや処世術を教わったお陰で主婦スキルが向上しました。
このブログでは、姑から教わったマナーの一般常識を中心に、生活に役立つこと、道具や手続き、車関係等について語っています。
【ホーム】闘う嫁のマナーノート

Twitter→@yomemanners

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