喪中時の新年の挨拶って、どうすればいいのでしょう。
自分が喪中の場合、相手が喪中の場合で異なりますが、挨拶ですからある程度意識しておかないと、ついつい「おめでとうございます」って言ってしまいそうですね。新年早々の挨拶で気まずい雰囲気になるのは、避けたいものです。
身内、友達、ビジネス上のおつきあい、訪問客、手土産など、それぞれをまとめておきました。
喪中時の新年の挨拶の基本
喪中時の新年の挨拶の基本は、自分が喪中であれ、相手が喪中であれ、「おめでとうございます」と言わない、これに限ります。
何を言うかよりも、この一言を言わない、それだけで気まずいモードになる可能性は激減します。
◉ 「おめでとうございます」など、めでたいワードは避ける
◉ 「昨年はお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いします。」で無難
当方か相手方が喪中であることを双方で知っていれば、そもそも気にすることはありませんよね。
自分が喪中であることを知らない人から「おめでとう」の挨拶をされた場合には、「おめでとう」を返しても問題はないそうです。
・自分自身がまだおめでたい言葉を使う気分でなければ、めでたいワードを使わない
・喪中であることを伝えるかどうかは、相手との関係性次第
・さほど親しいおつきあいがない人にまで、喪中であること伝える必要はない
相手方が喪中であることを知らない場合には、言い慣れた新年の挨拶ですから、ついついめでたいワードを言ってしまうこともあります。これはどうしようもありません。もし言ってしまった後に知った場合には、「何も知らずに失礼しました」程度の一言を添えるといいでしょう。知らないこと自体がマナー違反なわけではありませんので、あまり神経質にならないに限ります。
服喪期間は1年とするのが一般的ですが、実際に喪に服しつつましやかな生活を送る、本来の「喪中」期間は、現在では短くなっています。大切なのは故人を思う気持ちです。形式的なことに囚われすぎるよりも、相手のことも配慮し新年の挨拶をしたいものですね。
喪中時、身内との新年の挨拶は?
喪中時の身内との新年の挨拶は、どうでしょうか。
身内の場合には、双方とも喪中であることが多いので、さほど気を使う必要はありませんね。
気をつけなければならないのは、自分の配偶者の親族や、兄弟姉妹の配偶者の親族が亡くなられた場合です。地方や家族により捉え方も異なります。正月の訪問や連絡の前に、配偶者や兄弟姉妹に確認しておきましょう。
正月明けのご挨拶がいい場合と、例年通り正月にご挨拶するほうがいい場合とあります。いずれにしても、相手側の気持ちや慣習を思いやる気持ちが大切ですね。
喪中時、友達との新年の挨拶は?
喪中時の友達との新年の挨拶はどうでしょうか。
自分側が喪中である場合には、めでたいワードを使用せず、「今年もよろしく」を伝えればいいでしょう。
相手側が喪中の場合にも同様ですが、相手から「おめでとう」と言われた場合には、挨拶として「おめでとう」と言っても問題ありません。
LINEなどのチャットやメールでのやり取りの場合には、挨拶もより簡略化されていますよね。季節の挨拶の1つとして、「あめでとう」を使っても、双方気にならないようなお付き合いであれば、それはそれで問題ありません。
喪中時、職場での新年の挨拶
喪中時の職場での新年の挨拶はどうでしょう。
自分が喪中であっても、相手が喪中であっても、喪中はがきなどで連絡している場合には、あえて「おめでとうございます」を言う必要はなく、むしろ不自然になります。
喪中であることを知らない相手や上司からの「おめでとう」の挨拶には、同様に「おめでとう」の挨拶をするほうが無難です。
喪中時、ビジネス関係者との新年の挨拶
喪中時のビジネス関係者との挨拶は、少し配慮も必要です。
考え方の基本として、会社などの法人格に喪中はありません。ですから、ビジネス関係の相手先への新年の挨拶は例年通りにするほうが一般的です。
喪中はあくまで個人のこと。ビジネス上のお付き合いに個人的なことを持ち出す必要はなく、公私を分けた対応をする必要もあります。むしろ、個人的な事情をビジネスに持ち込むことで、相手に不要な気遣いをさせるようなことが避ける方が無難です。
ビジネスの相手方が喪中であることを知っている場合には、「昨年はお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いします。」でも問題ありません。ただ、相手が例年通りの挨拶をされたのであれば、こちらも同じように挨拶をします。
喪中時、訪問客への新年の挨拶
喪中時の新年にお越しになったお客さまへの、挨拶も気になりますよね。
こちらが喪中であることを知っている相手が訪問した場合には、特に気にする必要はありません。めでたいワードを使わない挨拶でも、双方何の不思議も違和感もないですよね。
こちらが喪中であることをご存じない方の訪問の場合には、喪中であることをお伝えし、昨年中のお礼等のご挨拶をします。家の飾り物がないことで気づかれる場合もあるでしょうが、口に出さないまでも相手方にも不要な気遣いをさせてしまう可能性もあります。そのようなことがないように、当方からお伝えする方が無難ですね。
相手が喪中時、新年の訪問時の挨拶、手土産
相手方が喪中時、新年での訪問時の挨拶や手土産はどうでしょうか。
よほどの事情や、長年のおつきあいなどでなければ、正月期間を過ぎてからの訪問をするほうが、お互いに気を使わずにすむことと思います。その際の手土産は、華やかなものを避け、仏壇がある家が場合には仏壇にお供えしてもいいようなお菓子やお花などをお持ちするといいですね。紅白の水引や熨斗飾りのついた「のし紙」は使用せず、無地ののし紙に「ご挨拶」や「寒中見舞い」の表書きをします。
◎哀悼の意をあらわす喪中見舞いの花については、こちらのお花屋さんの記事が参考になります。
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まとめ
自分が喪中であれ、相手方が喪中であれ、基本的には同じです。
◉ 「おめでとうございます」など、めでたいワードは避ける
◉ 「昨年はお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いします。」であれば無難
現代では、服喪期間は1年が一般的ですが、喪中といっても、故人との間柄や、亡くなった時期によって、受けとめ方も違いますよね。
そもそも、「喪に服す」とは、「身内の大切な人をなくし、祝い事をする気持ちにはなれない」といった自分の気持の問題です。形式的なことではなく、故人に対する自分の思いや、挨拶をする方との関係性から、臨機応変に対応する方が、おつきあいとしてはよさそうですね。もちろん、相手方が喪中の場合も同様です。相手方の、故人との関係や悲しみの深さを推し量って、言葉を選べは、双方違和感を感じたりすることは避けられそうですね。