香典袋を購入したけど中袋がなかった・・・。どうしよう!?
と焦ったことはありませんか。
多くの地域では、香典袋を購入すると中袋がついてくるのですが、地域によっては中袋なしの香典袋が販売されているところもあるようです。
今回は、
・中袋なしで問題ないのか、中袋をつけるべきか。
・中袋なしの場合の、金額等の書き方(裏面)。
・中袋が必要ならどうすれば良いのか(作り方や包み方等があるのか)。
以上についてお話しします。
香典で中袋なしを購入してしまった場合は?
購入した香典袋が中袋なしだったとしても、慌てなくて大丈夫です。
市販の香典袋の多くは中袋がついているのですが、地域によっては中袋のない香典袋を販売しているところもあります。でも、中袋が忘れられてしまった欠陥品というのでなく、元々中袋なしで販売しているのですよね。その場合、その地域では香典は「中袋なし」が常識という可能性もあるのです。
まずは、葬儀を行う地域では「中袋なしが常識か」「中袋を使うのが常識か」を調べることから始めましょう。もし家族が詳しければ聞くのが一番早いです。また、分からなければ葬儀を行う会社に電話して聞くという方法もあります。
ちなみに、中袋なしが常識という場合は、以下の理由が考えられます。
- 不幸が重ならないように(中袋と上包み両方だと2重だから不幸が重なる意味に通じる)
- 受付で手間を省くため(中袋があると2回開封するため手間がかかると感じる人もいる)
- 金額が少ない場合は中袋なし(略式)、金額が多い場合には中袋あり(正式)という地域もある
そして、今回の葬儀では中袋なしにする方が良いという結論になった場合には、そのまま使いましょう。
では次に、中袋なしの香典袋の書き方、使い方についてお話しします。
香典金額の書き方で裏面について 中袋なしの場合
中袋なしの香典袋の場合には、表面下に自分の氏名を、裏面に金額と住所を記入します。
裏面に住所などを記入する欄が印刷されている場合はそれに従います。もし印刷されていない場合は、縦書きで次のように書きます。
香典の項目はどこまで書く必要があるの?
香典の書き方で悩むことの1つに「どの項目を書くべきか、省略しても良い項目はあるのか」ということがありますよね。次に、主な項目について確認していきましょう。
【住所は?】
たとえ相手が自分の住所を知っている場合であっても、葬儀では香典返しなどの件もあり、喪主が把握する必要があるため、住所の記入をしておく方が親切ですし、マナー上では必要と考える人が多いです。
【金額は?】
金額は、香典袋に記載することで名前と金額を照合することが出来ます。ですから、記入しておいた方が良いです。ただ、記載した金額と実際の金額が一致しているのが前提ですので間違いないようお金を入れましょう。
【郵便番号や電話番号は?】
書いた方が親切ですが、住所や金額と異なり必須ではありません。
【故人との関係は?】
上記と同様に「書いた方が親切」ですが、必須事項ではありません。ただ、喪主と直接付き合いがない場合は、自分が故人とどのような関係だったか書かないと、この人は誰だろうかと思い悩ませてしまうため、喪主との面識がない場合は書いておく方が良いでしょう。
香典の中袋が必要な場合の方法は?
一方、中袋を使う方が良いという結論になった場合は、以下の方法があります。
(1)中袋の代わりに半紙や奉書紙、コピー用紙で包んで出す
(2)中袋に代わるものを購入する
(3)中袋付きの香典袋を買い直す
では次に、1つずつ確認しましょう。
(1)中袋の代わりに半紙や奉書紙、コピー用紙で包んで出す
奉書紙は以下のようなものがあります。

これはネットで注文するのが確実ですが、注文後届くまでの時間がかかります。ですから直ぐに入手したいなら、大きな文房具店に行けば売っている可能性があります。ただ、家にある半紙やコピー用紙なら費用もかからず手軽に出来るので、そちらの方がおすすめです。
(2)中袋に代わるものを購入する
中袋だけ購入する方法もあります。以下の白無地の金封は弔事だけでなく慶事の中袋としても使えますよ。

(3)中袋付きの香典袋を買い直す
どうしても中袋が必要だし、出来るだけ手間のかからないものをと考えるのであれば、中袋付きの香典袋を買い直すのが一番簡単です。一番安いものなら50~60円から100円程度で購入できますよ。
香典の中袋 コピー用紙と半紙による作り方
中袋を作る場合、身近にあるコピー用紙や半紙で作るのがお手軽です。半紙よりもコピー用紙の方がサイズが小さいので、折る際にどこのあたりで折るかを注意する必要があります。ただ、半紙だと紙質によっては滲んだり、下に沁みてしまう可能性があります。ですから、コピー用紙の方が使いやすいかもしれません。
コピー用紙による作り方
以下の図のように折っていきます。図の中の3cm、1.5cm等の幅は目安ですが、そのくらいで折る方が仕上がりがきれいになります。
↓
弔事における中袋の向きは、次のようになります。(表面の右下が欠ける形とされています。)
金額、氏名、住所を入れると次のようになります。(裏面はスペースが少ないし、郵便番号は任意なので無くても問題ありません。)
半紙による作り方
↓
上と同様に、弔事における中袋の向きは、表面の右下が欠ける形とされています。
金額、氏名、住所を入れると次のようになります。(上の場合と同様に、郵便番号は必須ではありません。)
ただ、今回試した半紙と筆ペンの組み合わせは、かなり滲みが酷いため、裏側にインクが沁みてしまいましたし、文字も読みづらくなっています。ですから、半紙を使う場合は折る前に滲まないかを確認した方が良いです。
さいごに
中袋なしか、中袋ありか、というのは、持参する貴方にとっては重大事項かもしれません。でも、実際に香典袋を預かるのは受付係だし、中のお金をその場で出して分けてしまうケースが多いです。
だから、最後に受け取る喪主は、中袋があってもなくてもどうでも良いことになります。それに、喪主や遺族は葬儀を終えるまでは非常に慌ただしく、縁起なんて気にする余裕はないのですよね。
むしろ、香典を手渡すにあたって重要なのは、袋に書いてある金額と実際の金額が一致しているか、住所氏名がきちんと記入されているか等の方です。だから、中袋の有無をどうするか等と思い悩まず、正確に袋に記入することに全神経を集中させることが大切です。