見舞いに行く場合、何か持っていこうという気持ちはあっても、何が良いのだろうかと迷うものです。
見舞い金を持参する場合でも、それとは別に用意したいと考えたりしますし、見舞い金という形でなく相手がもらって嬉しい品物にしたいと考える人もいますよね。
喜ばれる物の1つに本やお菓子等がありますが、今回は、これらを選ぶ場合の注意点や、それ以外で見舞い品に何がいいのか、我が家の経験を元にお話しします。
見舞いでもらって嬉しいものは?
現金と同様に、あまり高額な品物だと退院後に半返しを考えなければならないため、見舞い品というよりも、「ちょっとした差し入れ品」程度のほうが、相手の心の負担にならないでしょう。
(1)花
プリザーブドフラワーのような、手入れが不要で衛生上も困らない物がおすすめです。
造花(アートフラワー)の場合は光触媒のような商品もあります。
昔は生花などがよくありましたが、「鉢植え」はタブーとされていますし、生花は衛生上NGとされる病院が多いし手入れが大変なので避けた方が良いでしょう。
(2)暇つぶしグッズ
暇つぶしグッズとしては、本やゲーム、イヤホン付きの音楽プレーヤーやラジオ、病院のテレビカードなどがあります。(病院によって異なりますが、テレビカードは病院内の売店で購入でき、必要なければ退院時に精算できるはずです。)本については次の章で詳しくお話しします。
(3)お菓子や飲み物
相手の性格や病状によって向き不向きがありますが、体が元気で食欲がある場合だと病院食ばかりで欲求不満なこともあるのでお見舞いの差し入れとして喜ばれることもあります。ただし、そうでない人もいるので注意が必要です。詳しくは後でお話しします。
(4)実用的なもの
案外重宝するのが下記のような病院で使える日用品です。
・タオル(病院では体を拭いたりするのに枚数が必要)
・ティッシュ(値の張る物は買わない人が多いので高級ティッシュだと喜ばれる)
・爪切り(入院期間が長い場合は必要なので、自分で買わないような値の張る物だと喜ばれる)
見舞い本のおすすめと注意事項
入院中は暇なので、本やゲーム、パズルなど気を紛らわせる物が喜ばれます。
相手の好きな作家や趣味の分野があれば、連絡して欲しい物を持っていき、
「気晴らしになればと思って持ってきました」
という感じで渡しましょう。
ただ、暇つぶしグッズは相手に喜ばれるとはいえ、本などは冊数が増えると案外重く、退院の時に持ち帰りが大変になってしまいます。ですから、出来れば退院前にいったん引き取るようにしたいものです。
新品をプレゼントするのも良いのですが、何か購入するのでなく、自分の持っているゲームを貸したり、小説や漫画などを貸して、次回行くときに引き取るという形もあります。
小説など新品を購入するのであれば、ハードカバーの重い本でなく軽い文庫本の方がおすすめです。
特に小説や漫画を読まない人であれば、無難なのがパズル本です。メジャーなところでは「ナンプレ」がありますが、今は他にも様々なパズル本が出版されています。次のような、旅としりとり、パズルのような複数要素で楽しめる本もありますよ。
また、花が好きな人ならプリザーブドフラワーなどの花も良いのですが、花の写真集なども喜ばれます。
見舞い品でお菓子や飲み物のおすすめと注意事項
お菓子や飲み物などを差し入れする方法もありますが、これは以下のような事項の確認が必要です。
- 内臓系疾患でないか(内科系だと食事できない場合もある)
- その他の食事制限がないか
- 本人にアレルギーがないか
これらの問題がない場合で甘い物が好きな人だと、プリンや焼き菓子、ケーキなどを持っていって喜ばれることがあります。
ただし、沢山あると邪魔になるし、日持ちしないと直ぐに食べなければならず、その日に食欲がないと処分に困ることもあるので、これらは本人のリクエストがあれば持っていく、という方が良いかもしれません。(食べたいのに今日は体調不良で食べられない!という状況で持参してしまうと、相手が辛くなるはずですし・・・。)
ちなみに、私の夫の場合は、差し入れグッズとしては飲み物が多いそうです。
今までに喜ばれたものとしては、
- アクエリアス(病院にポカリスエットしかなくl、本人がアクエリアス派だった)
- 缶コーヒー(職場で良く飲んでいた銘柄)
こんな物があります。いずれにせよ、同じ職場で席が近くて日頃飲んでいた物を把握していたので選ぶのに困らなかったのだとか。
入院していると病院できちんと食事が出るので、あまり余分な飲食物は不要ですが、入院していると普段の飲食物がなくて食べたいなー、飲みたいなー、と思うようなので、日頃の嗜好を知っていればこういうのも喜ばれるよ、と言われました。
さいごに
見舞いに行くときに手ぶらじゃ悪いし、何か持っていきたいという気持ちは見舞いに行く人なら当然あるでしょう。ただ、病院には大して物を置く場所がないので、やはり相手が本当に必要な物を持っていきたいものです。ですから、見舞いに行く際に連絡して、何か必要なものはないか、欲しいものはないか尋ねてみると良いですよ。