病院見舞いのマナーは?会話に悩んだら?アポなしは駄目なの?

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お見舞い

病院へのお見舞いのマナーは?会話に悩んだら?アポなしは駄目なの?

友人や会社の同僚が入院した場合、病院へお見舞いに行くにあたって配慮することはあるのでしょうか。

今回は、病院へのお見舞いにおける基本マナーや、その時の会話、お見舞いのアポは必要かなどをご紹介します。

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入院見舞いのマナーは?

病院にお見舞いに行く場合には、最低限の配慮が必要です。

・お見舞いの日時
・事前のアポ入れ
・お見舞いの行き方~誰と、何人で、時間、身だしなみなど
・会話内容
・お見舞いや差し入れ品

では、1つずつ考えてみましょう。

お見舞いの日時

お見舞いの日時は、当然、病院の面会時間内を厳守しなければなりません。

入院設備のある病院であれば、病院ホームページを持っていることが多いです。サイト上に、面会時間やルールなどが記載してありますので、事前に必ず確認しましょう。コロナ以降は、病院の対応も変わっています。

ホームページがない、面会時間などの記載がない、、といった場合には、病院に問い合わせるか、入院している本人やそのご家族に確認します。

数日程度の短期入院であれは、慌ただしいのでお見舞いに行く必要がないかもしれませんし、手術がある場合は手術後数日間は避けるべきでしょう。入院期間や、相手の状態などから判断します。

事前のアポ入れ

お見舞いされる側の気持ちにも配慮しましょう。

自分の弱みを見せたくない方や、体が弱っているところを見られたくない方、女性だとスッピンを見られるのは嫌な方、、、様々です。検査やリハビリなどで、予定が入っていることもあります。事前連絡をしてから行くことをオススメします。

親しい友人や同僚であれば、お見舞いメールし相手に確認を取ってからお見舞いに行きましょう。

さほど親しいわけでもない同僚や上司の場合には、会社に入院日数や経過などについて連絡が入っているでしょうから、そもそもお見舞いに行く必要があるのか、タイミングをどうするか、確認するといいでしょう。

骨折などのわかりやすいケガであればいいのですが、難しい病気の場合には、本人やその家族に確認をする方がいいです。お見舞いする側は心配していたり、励ましたい親切心がありますが、お見舞いされる側が望んでいるとも限りませんし、相部屋などで難しい場合もあります。

お見舞いの行き方~誰と、何人で、時間、身だしなみなど

大人数ではお見舞いに行かない

病院にお見舞いに行く時には、多くても3人程度までが基本です。相部屋であれば、同室の患者さんにも迷惑ですし、相手も疲れます。大勢で行った方が励ませる、というのはテレビの中などの話であって、現実としては非常識です。

骨折などの、時間はかかるけど本人は元気といった場合には、本人は暇を持て余していることもありますが、その場合でも大人数で伺うのは避けた方はいいでしょう。

小さい子どもは連れて行かない

よほど事情がない場合、小さな子どもは連れていかないのが基本です。騒ぐと同室の人や、他の患者さん、病院関係者にも迷惑です。また、子どもは雑菌が多く病院内に菌を運んでしまう可能性があるとして、病院からも小さい子どもを連れたお見舞いは遠慮するよう言われることもあります。

ナースステーションで受付をする

家族や親戚、何度かお見舞いにきている場合、部屋もわかっているので直接病室に行くこともあります。病院によっては、受付をしないと面会できないルールになっていることもありますし、コロナ禍以降は病院での面会ルールも変わってきています。面倒でも、ナースステーションで受付し、病院ごとのルールに従いましょう

お見舞いの時間は20分程度にする

面会時間が長いと相手が疲れてしまいますし、相部屋の場合には同室の患者さんの迷惑にもなります。20分程度で切り上げるのが無難です。

清潔な服装で、香水や匂いのキツイ服は避ける

病院には様々な人が入院したり、出入りしています。派手な服装でなければ問題ありませんが、清潔な服装で行きましょう。香水は基本的にはNGです。また、香料のキツイ柔軟剤を使用した服も避ける方がいいでしょう。

会話内容

病気やケガで入院しているのですから、タブーな言葉や何を言ったらいいのか、気を揉むこともありますよね。

相手のことが心配でもありますが、お見舞いに伺う時には、「心配」を伝えるよりも、「元気になってほしい」「よくなってほしい」気持ちを伝え、相手の気分も良くなるように明るい気持ちで接しましょう

内容もですが、相部屋であれ個室であれ、会話はボリュームを抑え、周囲の迷惑にならないよう配慮するのが基本です。

◉ 見舞いでの会話ってどんな内容がいいの?

病院のお見舞いで会話する

お見舞いでの会話にはポイントがあります。

話すよりも「聞く」が大切
・相手の話を受け止め、即否定したり、無責任なことは言わない
・聞かれたことには簡潔に答える
悪口や陰口などは避ける
・相手の状態が良くない場合でも、動揺したり、泣いたりしない

傾聴までできればいのでしょうが、そこまでできなくても、相手が入院中や病気やケガで大変だったことや話したいことを、まず聞き、受け止めることが大切です。相手がネガティブな感情になっていても、即否定したりするのは避けましょう。まずは、「そうなんですね」「大変でしたね」など受け止め、気持ちに寄り添いましょう。なお、「みんなそうだよ」は使いがちですが、基本的にあまりいい励ましにはなりません。。

相手に聞かれたことには、簡潔に答えましょう。でも、共通の知人の陰口や噂話はダメですよ。これは、入院のお見舞いではなくても、いつでもそうですが、、

ケガであれ病気であれ、自分の想像より相手の状態が悪いと、動揺したり、泣きそうになることもあるかもしれませんが、そのような感情は出さないようくれぐれも注意しましょう。こちらの動揺に気づくと、相手も不安になるものです。見舞う相手に余計な心配や不安を与えることだけは避けましょう

なお、最初の挨拶と切り上げ方は、基本を押さえておけば大丈夫ですよ。

・最初の挨拶:「お加減はいかがですか?」「体調はどうですか?」
・切り上げ方:「疲れるといけないので、そろそろ失礼しますね。」

◉ 相手の経過が芳しくない場合はどうする?

相手の体調がいい、元気がある場合には「元気そうで安心しました」「顔色が良くて安心しました」と言った言葉でいいのですが、顔色が優れない、経過が芳しくないような場合には、声がけも難しいものがありますよね。

このような場合には、無理に「○○で安心しました」などといった言葉や、「すぐ良くなるよ」など無責任な言い方、「頑張って」など意味なく励ますことは、相手によってはポジティブに受け止めてもらえないこともあります。むしろ、話の聞き役に徹したり、相手が自発的に楽しいことを思い出したり想像するような話題にしましょう

例えば、親しい友人や同僚だったら相手の得意なこと、好きなことは分かるでしょうから、その中から「あなたのことを頼りにしている」「また○○したい」「○○が楽しみ」というように楽しく会話できると良いですね。

病院へのお見舞いでアポなしは駄目なの?

約束する

相手のスケジュールや気持ちを考えると、事前に連絡する方がいいとは思いますが、「病院へのお見舞いはアポ無し」と考える方も一定数います。

デジタルネイティブ、スマホネイティブの世代の方には想像もつかないかもしれませんが、ほんの2〜30年前にはスマホどころか、ガラケーでさえ持っていない人や、持っていても電話のみ・メールはしない(できない)人もたくさんいました。今でこそ、スマホやタブレットでメールやチャットも使いこなすシニア世代は珍しくありませんが、そのようなことはほんのつい最近のことなのです。

常識・非常識云々ではなく、そもそも入院したら連絡ができない、連絡するのに苦労する、家族を介さなければならないような時代でした。しかも、病院であれば、自宅とは違い、検査などで不在にしていても病院内にはいるわけですから、アポ不要当然、行けばいるわけです。年配の方には、今でもそのままの感覚でアポ無しでお見舞いに伺う方も少なくありません。

一時期、医療機器に影響を与えるなどの利用で病院内での携帯電話に使用制限があったこともありますが、現在は使用場所や使用方法に制限があることが多いです。人にもよりますが、 病室へのスマートフォンなどの持ち込み、メールやチャットでの連絡は珍しくもありません。

入院してても、よほどでなければ連絡がつく時代ですし、コロナ禍以降は病院の面会ルールも変わっていますし、入院している方の受け止め方も時代とともに変化していますので、できれば連絡を入れる方がいいでしょう。この場合でも、自分の常識、自分の慣習ではなく、相手がどう思うのかに配慮するようにしましょう。

さいごに~見舞いに行かない選択肢もある

病院に入院したらお見舞いに行かなきゃ、と考えがちですが、「お見舞いに行かない」という選択肢もありますよ。

数日間の入院なら相手が落ち着く間もありませんし、お見舞いに行くと相手に気を遣わせてしまうかもしれません。ですから、お見舞いには行かず、メールなどで連絡を取るだけにし、退院してからお見舞いに伺ったり、「退院祝い」を贈ってもいいでしょう。

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