結婚式の馴れ初めを言えない場合はどうしたら良いでしょうか。
現在は結婚のきっかけとして、ネットで知り合った場合や合コン、ナンパ、お見合いパーティ、結婚相談所など様々な出会いの場がありますが、嘘をついても良いのでしょうか。その場合、どんな風に言い換えれば良いのでしょうか。
今回は、人に言いたくない馴れ初めの場合に結婚式での対処方法についてお話しします。
結婚式の馴れ初めを言えない場合は?
結婚式では馴れ初めを言わなければいけない、と思い込んでいる人も多いのですが、実は言う必要はありません。
最近では馴れ初めを言わない披露宴も案外多く、現在の簡単な学歴や職歴程度で済ませるケースもあるのです。
披露宴というと、馴れ初めやプロフィールを長々と述べたり、余興を沢山お願いしたり、と新郎新婦が悩むことばかりの印象かもしれませんが、言いたくないこと、やりたくないことは結婚式プランナーとの打ち合わせではっきり伝えておけば、それを省略しても良い流れにしてくれます。
ただ、全てを無しにするというよりも、プランナーには正直に馴れ初めを話しておき、その上で親戚や友人、職場関係にはこういう馴れ初めをはっきり知られたくないので省略するか、一部内容を変えたり言葉を言い換える等して欲しい、と伝えることが大切です。
また、馴れ初めを親や兄弟にも正直に伝えていない場合は、どのように説明したかを話しておくと全て上手にまとめてオブラートに包んだ方法をしてくれるはずです。
新郎側、新婦側で馴れ初めに対する温度差もあるでしょうし、辻褄合わせも必要になるかもしれません。それも全て状況説明して調整してもらいましょう。
披露宴で馴れ初めビデオを流すというケースもありますが、細かい2人の馴れ初めを盛り込む必要はありません。ビデオは2人の生い立ちから成長などを入れておけばそれだけで時間が稼げますし、細かいことは不要なのです。
結婚式の馴れ初めは嘘を言ってもいい?我が家のケース
嘘も方便というけれど、100%の嘘は綻びる可能性があるので避けた方が良いでしょう。イメージとしては80%程度の嘘に20%程度の真実を混ぜることで、こうすることで現実味が増して、上手に嘘をつくことができます。
我が家の場合、結婚相談所主催のホテルパーティで知り合ったのですが、披露宴では「共通の趣味であるクラシック音楽の演奏会で偶然知り合った」と言い換えることになりました。確かに結婚相談所のパーティで知り合った後にお茶を飲んで「これから演奏会を聴きに行くの」と話したところ、その時にチケットは私しか持っていなかったのですが、何故か夫が「その演奏会に行きたい」と言い出して、急遽ついて行って当日券を購入して一緒に聴いたという経緯があります。
出会った時には、私はまさかお付き合いすることになるとは考えていませんし、夫の行動は意味不明だったのですが、今思うとこの口実のために行ったのでは?という疑惑さえ浮かんでいます。私が趣味で楽器を演奏することは両方の友人知人も知っていたことなので、誰もそこに嘘が入っているとは思わなかったようです。
ただ、私の方は結婚相談所で知り合ったということは友人には話しました。特に引け目を感じることはなかったし(夫が変な人でないことは見て分かるし)、元々そういう出会いでもいいかな、と思っていたのです。
逆に夫の方はバレるのが嫌、ということで披露宴では上記のような「品のある出会い」にしてもらったようですし、結婚相談所というのは親以外話していませんでした。そして、私の友人は皆結婚しており結婚式で出会いを求める人はいなかったため、その後夫側の知人と親しくなるという人は皆無でしたし、結婚相談所の紹介(パーティ)での出会い、という事実が表に出ることはありませんでした。
我が家のように、馴れ初めが結婚相談所の場合は、女性よりも男性の方が隠したがる傾向があるかもしれません。
嘘をつくときのポイント
基本的に、嘘をつく場合は2人で口裏を合わせて統一する方が良いです。
ただ、我が家のように、真実と嘘を織り交ぜると、あまり統一感がなくても問題ないかもしれません。
というのも、お話ししたように、2人の共通の知人友人が多くなければ、披露宴以降に参列してくれた人たちが合う可能性が低いからです。馴れ初めというのは、本人達にとっては知られるのが心配なことかもしれませんが、参列者にとっては些細な出来事であることが多いです。(興味本位で根掘り葉掘り聞いてくる人もいますが、それはその人だけ対策すれば良いことかと思うのです。)
嘘で注意すべきことの1つに「友人の紹介」があります。
友人だと「披露宴に出席している人?」「共通の友人って誰?」と後で何か突っ込まれる可能性があるので「共通の知人の紹介」の方が無難かもしれません。
結婚式の馴れ初め おすすめ言い換え例は?
馴れ初めがネット、結婚相談所、お見合い、婚活パーティ、合コンなどの場合、自分達が恥じていない場合は隠す必要はないのですが、年長者になればなるほど悪印象を持つケースが多いため、オブラートに包んだ言い方のほうが無難でしょう。
◆合コン
特に、年長者がネガティブなのが「合コン」です。軽いイメージがあるようなので、この場合は「知人の紹介のパーティ」「知人に誘われた食事会」のような言い方にするケースが多いです。
◆ナンパ
ナンパというのは老若男女問わずイメージが悪いのですが、「運命の出会い」という言葉を使えば180度変わってカッコ良い響きになります。運命の出会いに引け目を感じるなら、「新郎が新婦に一目惚れして思わず声を掛けたのがきっかけで」という言い方もあります。
◆ネット
ネットの出会いの場合、出会い系サイトでなくても年長者には受け入れられないケースが多いです。その場合、「共通の趣味を通じて」「共通の趣味のサークル(イベント)で」という言い換えをするケースが多いです。
馴れ初めがネットだった知人の経験談
ネットで知り合って結婚した友人が数人いましたが、その当時は出会い系サイトの事件が多く、女親は特に心配したそうです。そのネットの会は非常に真面目な全国規模の勉強系の集まりで、頻繁にオフ会をして普通の友人関係を築いていました。私もそのネット仲間であり、新郎新婦を知っていましたが、女親の反対に合ってなかなか結婚事態も難しく、そこに至るまで1年以上かかりました。
そして、披露宴ではネットで知り合ったということは一切出さずに「共通の趣味で出会って、その後メールや電話などを通じてお互い惹かれ、遠距離恋愛が始まりました」と言っていました。彼女は九州の格式の高い家出身で、彼は関東地方のごく普通のサラリーマンだったため「ネットでの出会い」は相当悪い印象だったようです。
ちなみにそのネットのオフ会は目的意識が共通の男女が多かったためか、その後も数組のカップルが結婚したのですが、
「共通の趣味であるパソコンを通して知り合いました。
パソコンの得意な新郎が新婦に優しく教えたことがきっかけとなったそうです。」
というような言い方をした友人もいたそうです。
さいごに
結婚式の馴れ初めは、言いたくない場合は言わなくても大丈夫です。下手に嘘を言うと、後で辻褄合わせが面倒なことになりかねません。プランナーとの打ち合わせの際に正直に相談して、2人のすり合わせをしておきましょう。
また、馴れ初めというのはドラマチックな必要はないのです。
「〇年〇月に出会って、その後お互いを意識するようになり交際を始めました。」
という、ごく普通の内容でも構いません。
結婚式というのはあくまでも通過点に過ぎません。どんな出会いであっても、2人が幸せに暮らせればそれでいいはずです。あまり目先の悩みに囚われず、幸せな家庭を築くことに注力していきましょう。